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「情報兌換通貨」/ドル/薄氷の基軸通貨

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〜2月11日 19:00


強い通貨にはその価値を担保する「何か」が必要だ。
近世近代において、
ポンド、ドルといった歴代の基軸通貨価値を担保してきたのは「ゴールド」だ。
「ゴールドといつでも交換可能だ」という一点においてポンド、ドルは基軸通貨たりえた。

だが、1970年のニクソンショックによってドルとゴールドの兌換リンクが断ち切られ
る。

その後、弥縫策としてドルは「オイル」との兌換性によってその価値を担保してきた。
オイルを入手するために絶対不可避な通貨としてドルは基軸通貨の地位にしがみついたのだ。
しかし、いまやドルなしでも世界各国は原油を入手できる。
ユーロや元によって原油が入手可能となった目下世界において、ドルが「オンリーペトロダラー」として基軸通貨の座を維持するのは難しい。

だがそんな現在においても、依然としてドルは基軸通貨のような存在だ。

本記事ではドルが依然として基軸通貨足りえている理由を示す。

まず、
ドルが新たに憑依リンクしはじめた「何か」を明示する。
次に、
現下世界で導入が進行している「デジタル通貨」と「何か」の一衣帯水なる関係性を示す。

情報兌換通貨として基軸通貨の座に居座ろうとするドルの現状と、
ビッグテックによる「通貨と情報の獄中結婚」の模様。

この関係性把握によって読者は世界を切り拓く「「超最新のメス」」を得ることになる。

では、新しい世界を見に行こう。


もし仮に、1万円で1兆円を買えるなら、果たして世界はどうなる?
この問いに答えられるのは、読者の行動だけだ。

それでは、新しい世界をつくりに行こう。


情報兌換通貨ドル

万古不易、古今も東西も問わず、
世の中で最も重要なものは何だろうか?

情報だ。


情報を制御できたものが世界を制す。
これは世界の公理である。

例えば、読者が1000兆円の預金資本を蓄えたとしよう。
読者は果たして世界を制することができただろうか?

出来ない。

「読者が1000兆円の預金預金を持っている」という情報がクラウドで消された翌日から、読者は晴れてホームレスである。
駅前の一隅は制すことが出来るかもしれないが、世界は制することはできない。

つまり、カネ資本をどんなに蓄えても情報を制したものには太刀打ちできない。

いまや、
「資本主義」より、
「情報主義」の方が圧倒的上位概念なのだ。

情報を制御したものが世界を制す。

だから情報を入手できる通貨こそが基軸通貨となる。
現下のドルは情報と交換が可能な通貨、すなわち「情報兌換通貨」として基軸通貨の座にしがみついている。




情報と通貨の獄中結婚

では、なぜこれまで「情報兌換通貨という概念」が存在しなかったのだろうか。
有史以来、ときの為政者は多くの期間において貨幣とゴールドをリンクさせ貨幣の価値を担保してきた。

なぜゴールドよりも重要な「情報」と貨幣をリンクさせて価値を担保させなかったのだろうか?
なぜ世の中で最も重要な「情報」を貨幣の庇護者にしなかったのだろうか??

貨幣と情報のリンクが技術的にできなかったからだ。


為政者が紙幣や硬貨を流通させても、「誰が」「いつ」「どこで」「何を」「いくらで」「売買したか」…といった個人情報は入手できなかった。
有史以来ずっと貨幣と情報はバラバラだった。
本来、人々にとって最重要な情報こそを貨幣とリンクさせるべきである。
だが技術的制約から情報と貨幣のリンクができなかった。
仕方なく、多くの人が強い魅力を感じるゴールドとリンクさせることで為政者はお茶を濁してきたのだ。

だが、21世紀のいま貨幣と情報はリンクされている。




デジタル通貨/情報と通貨の月下氷人

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