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サイゼリヤ 叛安の内在的論理

安っっ、、700円で腹一杯食えちまう。サラダつけても1000円以内におさまるぞ。

サイゼリヤは薄利多売のファミレスとして、存在意義を確固たるものにしていた。

、、していた、、と過去形にしたのには理由がある。
筆者はコロナにびびってたこともあり、様々な活動が○○年ぶりと追憶の彼方に追いやられているのだ。
そんな筆者が10年ぶりに足を運んだサイゼリヤは、なんと、、
午後4時半というたぐいまれな時間帯。


そこで遭遇した、、碧い事実、、を食レポなるものにしてお届けしよう。


超密の過境

サイゼリヤ大阪駅前第3ビル店
3.7(1,068) ¥1~1,000 ファミリー レストラン営業時間中
〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田1丁目1−3 大阪駅前第3ビル B2F

大阪駅前第3ビル地下2階、
午後4時半、、

ということで、、ガラガラを予想していたのだが、、その予想は見事に覆された。

超密である。

いや、17時に近づくにつれ、ダンダンからドンドンへと客の増えかたがメタモルフォーゼしている。
すでに座席使用率7割近し。

超密近しだ。


若鶏のディアボラ風なんちゃら500円

うん、うん、、
メニューが多すぎて、よくわかり、いやまったくわかりません。
ドリア、パスタ、ハンバーグ、、ステーキ、、その他諸々、、、
しめて20ページ以上30ページ未満といったところ。

しかし、全部安い!!
これだけはパラパラ捲っただけで一目瞭然(oゝД・)b

ドリアが300円ぐらいからあるので、小腹を満たすならば300円あればなんとかなりそう。

だが私は早めの晩飯にありつきたいので。
若鶏のディアボラ風なんちゃら500円、
ライス大盛り200円、しめて700円でいきましょう。



科学的美味

若鶏のディアボラ風なんちゃらがきた。ものの10分弱で来やがった。

うん、うん、、
こりゃあ、、美味いわ、美味いは。

チキンの濃厚な味が口の中で薫りたつ。
うん、うん、、、
たかが500円、されど500円でここまでいっちゃうとわ、とは、凄いわ。

お値段以上の味わいだといえるね、こりゃあ。


ゴハン大盛り波昂し

ごはんは無料ならば必ず大盛りにするのが、ワタシの主義。
据え膳食わぬは男の恥、ってなもんで、
いついかなる場合でも、タダならごはんは大盛り。

だが、しかし、、
サイゼリヤのゴハン大盛りは一筋縄ではいかないね。

ほんとっにコレでもかと盛ってる。
大盛リストには堪らないねえ、こりゃあ、凡百の大盛りとはワケが違う、量が違う。

質はわかんねえ。

ゴハン大盛り百戦錬磨のオレが残しちまったよ。こりゃ凄いわ。



客層、千紫万紅

17時から17時半にむけて、時計の針が運行中。
お客さんの出入りが活発になってきた。

大阪駅前第三ビルは、いわゆるビジネス街。
だがしかし、リーマンの姿焼きじゃなかった、リーマンの姿はあまり見受けられない。
なにかしらの資格勉強に励む学生くんはドリンクバーだけで粘る、粘る、粘りまくる、がんばれー。
有閑マダムのセグメントは、けたたましい姦し声で松本人志論を闘わせる。
妙齢のお一人様ネーチャンは、ベージュのヘッドフォンでなにやら悦に入ってる。
オレと同じ、YouTubeプレミアム会員かも、、オレはお試し期間だけど(oゝД・)b
おっと、異国のお客さんも忘れちゃいけない。最近とみにインバウンド風情が増えてきたのは気のせいか。
にしても、日本までやってきて敢えてサイゼリヤってのは、どうなんだろうねえ。
ってな感じで客層は多士済々、百花繚乱。



ロシアとアメリカの角逐がサイゼリヤの生命線

インターナショナルになったのは客層だけではない。
店員さんの顔触れも、ここ10年ですっかり様変わりした。

店員さんで異邦人といえば、一昔前はアジア系というのが相場だったが、
いまや、東欧からも出稼ぎに来てくれるようになっている。
中国をはじめとするアジア各国のGDPが伸長する中で、日本の経済が伸び悩み、もはやアジア各国の労働者にとって日本はマストの選択肢ではなくなっているからねえ。

アジア諸国に比して、
東欧は全体的にGDPが延び悩んでいる。
これは東欧がロシア陣営とアメリカ陣営の境目にある、という地政学的要因が大きい。

アメリカ陣営 ➡️ 東欧 ⬅️ロシア陣営
         【混乱】 
         ⬇️⬇️  
      安価な労働力輸出
         ⬇️⬇️
         日本 
サイゼリヤにて安価な商品供給が可能に

アメリカ資本の東欧進出を阻みたいロシアと、
是が非でもロシアの喉元たる東欧に剣先を突きつけたいアメリカ。
ロシアとアメリカの安全保障をめぐる角逐・綱引きにより、東欧は混迷しGDPが伸び悩んでいるって寸法よ。

だから、安価な労働力が東欧から日本に輸出され、我々は、サイゼリヤにてそれなりに美味い料理を安価に平らげられるんだ。
なんとも複雑な気分だねえ。


碧い眼のレジ

ああ、今日の店員さんはブルガリアのお嬢さんだねえ。
小林寺で30年、あらゆる宗教を極めたワタシには解る。
こりゃあ東方正教のにおいだ。
金髪碧眼 きんぱつへきがんでなんとも可憐で、いとおかしだ。

10年ぶりのサイゼリヤは、
超密近しだが、
価格はあいかわらずリーズナブル、
ゴハン大盛りは超絶クラス、
客層は千差万別、
店員さんはついに東欧からやってきてくれるようになっていた。

わけても、碧い眼のレジは白眉だ。
だから、また、来ようと想う。

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