組織運営は『目に見えないリソース』を探せる『調達屋』がいるとまじ強い
僕はコミュニティ運営者や企業経営者と話をするのが好きだ。
相手に敬意をもって接しているひとが多いし、ひとが好きだ、と顔に書いてあるようなひとも多い。
そういうひとは、どんな相手も話題もフラットに受け止めるコミュニケーションの器を持っていて遠慮なくその胸にダイブしたくなってしまう。
今日はダイブしたくなるひとの組織運営の話から。
組織運営をうまくされているひとには共有点がある。それは自分のまわりにあるリソースをうまく活用している点だ。
リソース。言い換えると資源、財産、武器。そんなところだろうか。
それらにはいくつかの種類があるので整理する。
目に見えるリソースはすぐにでも活用可能で比較的管理のしやすいもの。一方、目に見えないリソースは勝手に手に入りにくいもの。組織の風土や、仲間の特性、新人スタッフの成長度合い、は可視化が難しく把握と管理が難しい。よって、じぶんで目を凝らして探し出さなければならないという特徴を持つ。
うまく組織運営の出来ているひとたちは、じぶんがリソース活用に長けているか、現場に近い人間の中にそのスキルを持つ『調達屋』がいるというわけだ。
たびたびふれているけれど、不確実性の高い世の中で対応力を高めて組織を成長させようと思ったら、目に見えるリソースだけでは足りないことがある。ヒト、モノ、カネには限界があるのよね。
だから『調達屋』が組織内の新しいリソースをさがしまわって取り入れるという動きが大切になってくる。
ぼくは組織運営をしているときは、いつも運営に関わってくれそうな仲間を探している。…というとやらしい言い方になってしまうんだけど。
リソースは足りなくなってからでは遅いので、365日コミュニケーションをとる中で、出番待ち、主役の機会待ちの仲間がいないかを探すのである。それをチームで行うようにしている。
ある経営者のかたからこんなアドバイスを頂いた。
『組織運営はじぶんの信頼できる仲間を遠くにもおきなさい』
信頼できるひとは沢山いる。もちろん近くにいて一緒にと思うんだけど、それだけでは不十分だというのである。ぼくはこの話を理解するまでにかなり時間がかかったけれど、コミュニティ運営もするようになって少しわかるようになってきた。
運営しているコミュニティがもともと30人くらいだったときには全員の顔と名前が一致しており、調達屋の動きもじぶんでできる規模だったけど、100人、200人と拡大を続けているうちにそれができなくなるという事態を体験したのだった。
200人とか覚えるのムリ。
そのときに、ある程度仲が良くて、コミュニティ内の生息地が異なる仲間が「最近〇〇の飲み会でこんなおもしろメンバーみつけたよ」と教えてくれる機会があって、これだ!とひらめいたんです。
じぶんと生息地の違う仲間が調達屋だと効率がいいぞ、と。
以前頂いたアドバイスの解釈が正しいかどうかはいつか答え合わせをしたいと思っているんだけど、ぼくはなんとなくコツをつかんで組織運営に活かすようになったのだった。
コロナがあけてきたので、運営する組織でオンライン+リアル接点の両方が増えてきている。接点の取り方が変わればコミュニケーションの質も変わるはずだし、また仲間の新しい魅力を発見することができるだろう。
調達屋にとっては今が活躍のとき。そんなことを思った。
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