日本シリーズはパブリックビューイングがおもしろいに違いない
テレビの調子が悪くて、ネットでトレンドを調べていたら日本シリーズのタグがめちゃんこ盛り上がっているようで、動画を観た。
熱気がはんぱないって。
野球ってこんなに盛り上がるんや。
応援席の映像から熱波のように熱いものが伝わってくる。関西のチーム同士の対決というのもあるんやな。
おもしろいのはたまにパブリックビューイング??で甲子園の様子も流れること。そこにも同じ熱量のファンがいて観客席は満席だ。
そこで、ふと思った。パブリックビューイングってすごくない?
選手いないのにファンがあんなに集まってるなんて。
選手が見たくて球場に集まるのはもちろんわかる。試合を生で見て迫力を肌で感じたいというニーズがあるだろう。だけど、選手がいない球場にあそこまで観客が入るのがすごいよね。
おそらく、パブリックビューイングにいるファンの目的は球場にいるファンと違う。パブリックビューイングにいるひとたちはファンであるじぶんをもっと好きになりたい、同じ熱量をもった仲間と時間をすごしたい、と考えている。
パブリックビューイングはコミュニティだ。
アーティストのライブに行くと、ライブはアーティストとファンが一緒につくりあげるものだ!なんて聞くことがある。その場にいると、きれいごとや煽りではなく、本当にそうなのだ、と思わされる。
場の力という言葉がある。雰囲気によって演者がパフォーマンスを引き出されるのだけれど、それをつくりあげるのはもちろんファン。モーレツな愛がふりそそがれる声援やオタ芸、グッズたちがそれらを担っているわけだ。
スポーツの世界も同じだよね。
応援に駆け付けたファンはひとりひとりがもはやコンテンツの一部なのである。パブリックビューイングにいるひとたちはじぶんも、となりの席にいるひともコンテンツだ。互いの満足度を引き上げ、場の力を生み出す源泉である。
コミュニティの一番の価値はひとだ。というけれどこういう場面を見ているとほんとそう思う。グッズをたくさん身に着けて、おめかししているひとたちはきっと全員が主役。心理的安全も確保されている(声を張り上げて応援したっていいよね!)それが感じられるから熱量も伝播する。
コミュニティを考えるうえではファン心理をひもといていくのもアリだよなぁ…なんてことを思ったのでした。
それでは今日はこの辺で。
来週もがんばりましょう!
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