プレイバックYouTube3:2012/05/31公開 画家 川田祐子作 " A THOUSAND OF WINDS " マチエールの秘密 1 現代美術画家 川田祐子 2021年7月7日 09:57 この動画で紹介している『A THOUSAND WINDS』は2006年に制作したもので、最初は『千の風』というタイトルでした。当初は2000年に父が他界した追悼の気持ちを込めようと、2001年にアメリカの9.11が起きた時の追悼セレモニーで朗読された”A THOUSAND WINDS”から取り、和訳してタイトルにしたのです。テレビを見ない私は、これが流行歌になっていることを後から知り、やはり元に戻して英文タイトルにしたのでした。この詩は、確かアイルランドの古くから伝わる詩であると紹介されていたかと記憶しています(ネイティブアメリカンの詩ではないかと諸説別れています)。このタイトルが和名だった時は、何も反応がなかったのですが、英文にして相模原市企画の2人展に出品したところ、東京国立近代美術館が買い上げて下さったのでした。買い上げた当初に、所蔵作品展に展示されるということでしたが、なかなか展示の知らせがなく、お知らせした人からも、「いつ美術館で見れますか?」とよく聞かれたものでした。担当の学芸員が、私にお知らせするのを忘れていたということで、展示されてしばらく経ってから「連絡が遅くなってしまい、すみません……。」とのこと。私としては、ゲルハルト・リヒターの作品の斜向かい、とても良い場所に展示してもらって、それだけで十分な気持ちでいました。そのようなことで、所蔵作品展で、この作品を見ることができた人はあまりいなかったのです。それからしばらくして、そのお詫びということなのでしょうか。『マチエールの秘密』展という所蔵作品の企画展に、再度展示が決まったのでした。ところがです。今度は、開催して1週間ほどで、あの3.11東日本大震災。あの時は、計画停電ということが起きて、美術館自体が突如休館。それでも知らずに見に行って下さった人がいて、「門前払いで中に入れませんでした。残念。」というお知らせが、何度もあったのでした。その後、この作品は新宿の損保ジャパン美術館での5人展に借用して出品したのですが、やはり東京国立美術館の展示室で見たいと、何度も言われて現在に至ります。というわけで、学芸員さんのご好意で、この作品を高解像度一眼レフで接写した撮影現場を見学し、その時に撮影した画像をいくつか分けて頂き、カメラマンの許可ももらって、私が動画に編集したのがこの動画。本当は、『マチエールの秘密展』の展示室で、この動画を放映して見せたかった。そういう思いでYouTubeに配信したのでした。A THOUSAND WINDS2006 hatching and scratch acrylic gouache on canvas 194X162cmpublic collection: The National Museum of Modern Art, TOKYO 東京国立近代美術館所蔵https://kawadayuko.jp/painting/photo/a-thousand-of-winds/ #動画 #スクラッチ #東京国立近代美術館 #マチエール #ハッチング 1 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート