【ほんのちょっとの差】


「酒を一滴でも飲んだら僕は死ぬし、
人を殺してしまうでしょう。
今は酒が止まっているだけなんです」

元TOKIO・山口達也さんの
熊本講演会に行ってきした。

山口さんは2011年の無免許運転に始まり、
2018年には女子高生への
強制わいせつ事件が発覚。
TOKIOからは脱退、
旧ジャニーズ事務所との契約は解除されました。

2020年には飲酒後にバイク事故を起こし、
道交法(酒気帯び運転)違反の現行犯で逮捕。
そしてアルコール依存症の告白、
離婚・再婚と波乱に満ちた日々を送ってきた山口さん。

現在は、アルコール依存症の治療を受けながら、
全国各地で講演活動を続けているそうです。

・・
アルコール依存症はれっきとした病気。
山口さんがそれを自覚したのは、
ようやくバイク事故のあとだったそうです。

「助けてください」
アルコール依存症専門の病院に行って、
初めて自分を病気だと認めたのです。

「仕事は忙しくて、体調も絶好調。
でも小さなことで
『なんで、うまくいかないんだ?』と
考えるようになっていた。
自己肯定感が低かったんですね。
携帯電話や家の鍵をなくす心配もないから、
外にのみに行かずに家で毎日、
一人飲みをするようになった」

それが、記憶をなくすほど飲酒する
習慣を作ってしまったというのです。

仕事は超忙しい。
でも毎日浴びるほどの飲酒を繰り返し、
たまに記憶をなくす
――そんな行動をとっていた時期は
私もありました。
週刊誌記者、デスク時代ですね。

・・・
幸い私は、依存症にはなっていません。
でも、依存症とそうでない人の境界線は、
ほんの少しの違いに過ぎないのだな、
と感じました。

現在は「各地で講演すること自体が
治療になっている」
と語っていた山口さん。

「いろいろな過去があるから今がある。
過去と他人は変えられないが、
未来と自分は変えられる」

よく聞く言葉だけど、
山口さんの口から出ると、
真実味がありますよね。
肝に銘じていこうと思いました。

いいなと思ったら応援しよう!

川田修(Osamu Kawada)
書籍を出版したい方を支援するグループを立ち上げました。 上から目線で出版に向けての指導やプロデュースをするという形ではなく、 著者が出版して目標を達成するまで、共に歩んでいく――そのような関係性を「出版パートナー」と呼び、私たちの理想形としています。 よろしくお願いいたします。