2019年7月10日21通目
前回の手紙から、ずいぶん日が経った。
こちらから最後に手紙を出したのが5月14日だったが、その後、土屋さんからの返信はなかった。
私は今月末に東京に行く予定をしていた。
自費で沖縄から東京に飛ぶため、土屋さんが他の人との面会がかぶってはいけないと思い、あらかじめ私の面会日程を伝えておくべく、葉書に下記のメッセージを書いて送った。
※おおよそ死刑囚は、『1日に面会ができる人数が一人まで』と決められている。もし、面会に訪れた際、既に誰かとの面会が済んでいた場合、その日は面会許可が下りないことになっている。
私はこのケースで、同日に2人目の面会は許されないとの理由で、窓口で面会を断られたことが何度かあった。そのため、確実に面会ができるよう、死刑囚本人に、手紙等で事前に知らせておくことが多い。
2019年7月10日土屋和也さまへ21通目
土屋和也さま
こんにちは。七夕が過ぎ、本格的な夏が始まりました。
こちら沖縄は、早くも真っ白な入道雲がみられます。
さて、今月末(7/27〜7/29)、東京滞在いたします。7月29日に、面会に参りますので、ご予定いただければ幸いです。
ここ数ヶ月の心境などお聞かせくださいね!
河内千鶴
ひとりごと
その後、やはり返信が来なかった。
相変わらず、土屋氏からこまめな交流を図ってこようとはしない。返す言葉もないと思っているのだろうか。
とにかく、返信がないまま、私は面会日当日をむかえることになった。
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