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お金をください、といってみた。クラウドファンディングのすすめ(無料記事)

 きょうはお金の話をします。

 お金は思いがけず、大切なものを可視化するんだなぁ、って強く感じました。去年末、クラウドファンディングに挑戦したとき、思いがけず嬉しいことがありました。クラウドファンディングって、簡単にいえば、こんなことをしたいのでお金をください、ってお願いすることです。人間関係にお金が入り込むことは、どちらかというとネガティヴなことを想起しがちです。お金を介することはシビアなことでもあります。でもそれだけに胸がギュッとするような、いいことも起きます。

 昨年末、クラウドファンディングに、人生で初めてチャレンジしました。被災地の復興を考える一般社団法人FUKKO DESIGNを立ち上げ、その活動資金を集めるためです。目標額は300万円。期間中に達成しないと、支援はもらえないという、オールオアナッシングという方式でした。正直にいいますが、始める前は気乗りがしませんでした。友人知人にお金をくださいってお願いするのは、ちょっと厚かましいなぁって思っていたし、“信用という名の預金”を切り崩す、みたいな感覚があって。でもやらざるを得なかったんです。

 社会課題解決型のプロジェクトを応援している、READYFORというクラウドファンディングをサポートする会社に相談しました。サイトを準備し、友人知人から応援メッセージをいただき、それをSNSで拡散して支援を募っていきました。

 最初の数日、一緒に団体をやっている理事の友人知人、数人から支援が入りましたが、僕の友人知人からは、ほとんど入りませんでした。そして、あるところから支援が伸び悩み始めました。この調子だと期間内には達成できないかもしれない。そんな不安を感じ始めた頃でした。数十万円という単位の額の支援が突然はいり、それが呼び水となり、ふたたび支援が集まり始めました。だれがそんな額をいれてくれたんだろう、と支援者のニックネームをみると、25年以上会っていない友人と同姓同名。まさか、とは思いましたが、ずっと連絡もとったりしていないし、SNSでも繋がっていなかったので、彼がお金をいれてくれるとも思えませんでした。

 でも結論からいうと、それは彼でした。

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