【2度目】山形 甑岳 滝行 体験記&見聞録/御護摩祈祷 参拝記
【令和6(2024)年4月23日 加筆版】
ごきげんよう。
暦は立冬(二十四節季)となり、冬の気が立つ季節となりました。
いかがお過ごしでしょうか。
さて、筆者は先々月に滝行の初体験をしてきたのですが、
翌月に再度行ってまいりましたので、前回体験を踏まえながらの続き的話をしようと思います。
よろしければ、お付き合いくださいませ🙇
ありのままにお話いたします!
今回もお世話になりましたところは
山形県東根市にございます
古流修験本宗 總本山 甑嶽山(しょうがくさん) 観音寺 様
第72代 住職・甑岳 聖道 代表宗家 さま よりご指導賜りました。
(以後は御宗家さまとお呼び致します)
こちらは、霊山・甑岳を
神仏習合の修験道実践道場として活動されておられます。
拙書「古流修験本宗/甑嶽山観音寺御由緒」にて、
総本山のご紹介を致しております。
はじめに
前回の滝行初体験後、脳内は滝行・ご参列した御護摩加持祈祷、
御宗家さまよりお伺いしたお話のことなどでいっぱいになり、
体験感想記の執加筆に夢中になっておりました(笑) ところ、
再度滝行のお知らせを拝見します👀!
アメリカから参加される方がいらっしゃるとの事で、滝行はこれからシーズンを迎えるということをもお聞きしておりましたので、シーズン中に体験しなくてどうるする&前回の体感等の記憶が定かなうちに再度体験したい&
アメリカからいらっしゃる方とご一緒に滝行がしたい!と思いましたので、再度参加してきました!
\(^o^)/
前回は新幹線の旅でしたが、御宗家さまより夜行バスの存在を教えて頂きましたので、今回は夜行バスで行きました!
(旅行記はこちら )
夜行バス経由ですと、早朝に山形到着・出発は夜遅い時間ということもあって、諸々丁寧に調べて旅行計画を立てます!
(この時点でわくわくします!)
前回は不慣れ過ぎてお滝場までの登下山時に渋滞起こし、みなさまにご迷惑をおかけしたことを申し訳なく思いましたので、行くことが決定してから、少しでも山道に慣れようと、近くのお山(標高約90m)へお天気のよい日に何度か登下山しました。
さて、諸々お調べしましたら、東根駅から徒歩で観音寺様まで行けることを知り経路も調べたので、直接参ろうと東根駅で下車したのですが、当日は余裕を持って到着したくタクシーで参りました。
お電話でタクシーを呼ぶシステムで
お呼びして数分後には来てくださいました。
前回お世話になった運転手さんは、御宗家さまに教えられた通りに場所をお伝えしたところ ご存知なかったので、今回もそのつもりでご説明致しましたら「温泉町の甑岳の観音寺さんで通じますよ。」とのことでした。
前回は村山駅からタクシーに乗ったお話をいたしましたら、
「村山の人はわからない」と申されておりました。
到着
観音寺様に到着。
お荷物を置かせて頂いたのち、
本堂にて御拝礼
前回の御礼を申し上げます。
改めて御宗家さまに御挨拶。少しお話したあと、お先に別室にて禊装束(滝行衣)にお着替えします。
その後、アメリカからいらした方とご対面。
御夫妻でおみえになられておりました。
御主人のボブさんはアメリカ人ですが日本語をお話になられる方で、
奥さんは日本人でした。
御夫妻のお話をお伺いしますと、ボブさんは日本の中学校(だったと思います)で英語の先生を勤められていた時期があったそうで、奥さんは当時小学校教員。在住地のお寺さんのイベントで出会った仏縁から交際が始まったとのことでした。奥さんとは日本語で会話されているそうです。
また、ボブさんは、出家(真言宗)されているとのことで、
今回は、翌日に柴燈護摩のご奉仕をなされるとのことで、その前に未経験の滝行を体験したくて参加されたと申されておりました。
アメリカ在住の御宗家さまのお弟子さんとお知り合いとのことでした。
お山へ
参加者全員集合。
それぞれ滝行用装束にお着替えしたのち、お車で出発。
今回は、ご参加の方(お弟子さん?)のお車に同乗させていただきましてお山に向かいます。車内におられた方々は、こちらの峰中修行に参加されたということでしたので、お話をお伺いしました!
興味深いお話としては、一女性に参加理由をお聞きすると「なにも知らずになんとなく参加してえらい目にあった」とおっしゃられていたことや、
彼女が参加した年は、平成28(2016)年に放送されたテレビ東京の番組
「Youは何しに日本へ?」の密着取材がなされた時だったとのことで、
その時のお話をしてくださいました。
彼女のお話によると、取材スタッフさんは何も知らずに食事や飲み物など何の用意もしていない状態でついて来られたとのことで可哀想だったと申されておりました…(´・ω・`;)えぇ?
(私は事前に何も調べず・聞かずだったの…?と思います…)
また、海外から参加された方の中には、アルゼンチンから来日したダンスの先生もいたそうで、彼女はなぜこの方がここにいるのか謎に思ったそうです。
男性からお聞きしたお話によると、
冨士講、神職の方も参加されていたことがあるとのことで、
修行の中で「南蛮燻」という
焚かれた煙の中にいる修行が一番きついとおっしゃられておりました。
甑岳では、国際色豊かな峰中修行がなされておるのですが、風習や文化・言語の違いにより、衝突が起きることもあるというお話もお伺いしました。
何度か参加されている男性からお聞きした話によると、
日本人の方が何度か伝えていることを外国の方はやってくれない事が多いそうで、そのうち「なんでわかんないかな」「言われたことをやってよ」などと言われる方が出て来たりして、険悪的な雰囲気になる時もあるとのことでした…(^-^;)
また、終盤に ご息女がお食事とお飲物を渡してくださった時に、
イタリア人の方が御礼にと頬にキスをされたそうで、それを見られた奥様が「嫁入り前の娘になにするの!」と激怒されていたとのことでした。
(イタリア男性は美人に目がないですからね…)
このようなお話を伺い、国内における国際交際・異文化集合の一問題点を聞いたように思います。それにしても、いろんな国々の人が言葉が通じない状態で修行しにお山に集合している、ということを凄いと思います!
山小屋到着
お話を聴くのに夢中になっておりましたら、
あっという間に山小屋に到着!\(^o^)/
一旦降車します。
山脈を眺め、自分はいま国土の背骨にある
お山の中にいるのだと思うと胸が熱くなります!
滝行の話
その後、お滝場近くまでお車は進み停車。
お滝場に向かう前に、お滝の効果をより高めるための呼吸法のご指導が
ございました。おこなうにあたりイメージが難しかったので、
御宗家さまにお伝えしましたら、古神道を知らないと、とのことでした。
何度か繰り返したのちにお滝場まで徒歩で下りまして到着!
お滝と再会を果たします \(*´꒳`*)/~♡
最初はボブさんからご指導賜ります。
貴重な機会と思い、ご指導のご様子を撮影致しました!
公開の御許可賜りましたので、数枚アップ致します!
順番待ちの間、前回もご一緒したお弟子さんが、法螺貝(ほらがい)を吹く練習をされていました!リアルなお法螺吹きです!
\(^o^)/
前回のときに、注文していた法螺貝が近々出来上がって届く!と言うお話をお伺いしておりましたので、その法螺貝を拝見&赤子を抱くかのように大切に抱えられている御姿に目を細めます。
まだ上手く音が出せていないということで、音出し練習されておりました!
滝行へ!
さて、私もお滝を受けにいきます!
前回教えたのでどうぞと申されましたので、少々テンパりつつ思い出しながらお滝に入る前の段取りに入ります。
気温も少し低くなったということもあってか、
最初のお水は前回よりも冷たく感じますが、徐々に慣れていきます。
他の方のご様子を上から拝見していたのですが、自分のときになるとうろ覚え的になっていて、あれ?次はここでしたっけ…?と不安気にお聞きすると、身体が慣れたらいいですよーとおっしゃってくださったので、
そのまま吸い込まれるようにお滝の中へ。
初回と同様やはり爽快でとても気持ちよく
「ふふっ(*´꒳`*)」と笑顔になります!
初回は早めに出て、その後は徐々に長く入ります。
やはり気持ち良過ぎて、いつまでもお受けしていたい気持ちになっていますが、他の方もいらっしゃるのでお声を掛けながら交替します。
待っている間、濡れた衣で身体がどんどん冷えていき寒さを感じたのですが、お滝の中は温かく、お外の方が寒かったです。
表現が難しいのですが、お滝を受けたとき、お水の冷たさを皮膚では感じてはいるのですが、冷たく感じることはなく、3度目ぐらいの頃にはすっかり身体は冷え切ってしまっていて肌感覚はマヒしていましたので、いくらでも入っていられる状態が出来上がっていました 。
(気持ち的には いつまでも入っていたい禊莫迦…笑)
そのうち、お側でご覧になられていた御宗家さまが「試しに首元に直接お水を入れてみて」と申されましたので、そのようにしますと感覚はまったくなくなっていて、冷たさを感じないので「(感覚がなくなり)バカになってて何も感じない…」とお伝えすると、マジか…( ´・д・)…的な表情をされておるようにお見受けしました…
(´・ω・`)?
今回は少しの間入ってから出て、また入るを何度か繰り返す方法も教えてくださり、その方が身体にはよいと現実的なお話をしてくださいました。
試しにやってみると、身体が温まる感じがしましたので、ずっと打たれ続けているよりもこちらの方が血流がよくなるのだろうと思います。
この時は、少し入って出る方法に物足りなさを感じ、
結局は長く入っていました。
今回参加されたボブさん以外の他の方は、修行時滝行をされているので、
お滝に入られると印を結び、不動明王様の御真言(慈救咒)を唱え続けられているので、滝行されてる!
という感じなのですが、こちらの行法を知らない私めは、合掌しつつも
超気持ちいい~!( ゚∀゚) アハハハハノヽノヽノ \ / \
という心持になってるので(笑) 私だけこんなおかしなテンションで大丈夫?と思ってはいるのですが(御宗家さま寛大過ぎます…^^;)
御宗家さまは「滝は苦行であってはいけない。楽しくおこなうことも大切」とおっしゃられておりますので、お言葉のまにまに楽しみながらお滝に夢中になっています!
そのうち、他の方はお滝に入られなくなったので、私がひたすらお滝を受けるターンになり、お滝三昧します!\(^o^)/ワーイ
周囲を気にせず より集中できるようになったので、いろいろ試してみます。
前回はずっと目を瞑ったままだったことを後悔したので、目を開けて周囲の景色を見ながらお滝を受け続けてみたり、試しに1度だけ「はらひたまへ きよめたまへ」と唱え続けてみたり…
途中あまりの気持ち良さに思わずお滝の中から「気持ちいいー!!」と声が出てしまいました(笑)
このような感じで楽しみながらも、お滝の中では無心になり
ほぼ思考できない状態になっているので、お滝を出たあと少し思考して、
また入るを繰り返します。
このように傾注しながら何度もお滝を受け続けていましたら、
天地の森羅万象・諸々の霊威・むすひ等々、大祓詞、お水がここにいたるまでの経緯・流れていくお水等の行く先のことなどに思いを致し、ただただその有難さにお滝を見上げて仰ぎ拝み拍手を打つを何度か繰り返していました。
そうしているうちに、日没が近づいていることに気付きます。
まだまだお滝に入っていたい気持ちが強くてキリがなく、
みなさまにご迷惑が掛かると思ったので切り上げます。
私がお滝行に夢中になっている間、
お法螺吹きの練習をされていたお弟子さんは上手に音が出るようになっておりました!この瞬間に立ち会えたことをとても嬉しく思います!
\(^o^)/弥栄!
そしてお着替えします。この時にはじめて気付いたのですが、
思った以上に身体と足が冷え切っていて、足が思うように動かすことができなくなっていました。お着替えに時間が掛かってしまいます💦
そうしながらも、お弟子さんがお水を汲んでくださるとのことで、
前回もらったペットボトルに汲んでいただきました!
\(^o^)/
ようやくお着替えが終わり、お車のところまで向かいます。
前回同様に上半身は軽いのですが、足は底冷えしていて思うように動かせないのでゆっくり登っていきます。途中、御宗家さまがお待ちくださっていて、ケガなどなかったかなど御心配のお言葉を賜ります。「ありません」と申しますと「よかった…」と一言… このお言葉を聴き、お滝場出発が遅くなってしまったので大変御心配をお掛けしてしまったこと、みなさまをお待たせしてしまったことを申し訳なく思い、あとのことも考えなければいけないと反省しました…(´·ω·`)すみません…
滝行後の話
山小屋まで戻り、御宗家さまがお滝のお水を沸かして
2種類の豆のドリップコーヒーを淹れてくださいました。
それぞれブラックでいただいたのですが、コーヒーとは思えないくらいに
まろやかで甘く、お豆によって味が違ったのでビックリしました!
おやつのクッキーも一緒にいただき、美しい景色を眺めながら
コーヒーブレイクします!\(^o^)/✨
とても美味しかったので、帰宅後、再ゲットしたお滝のお水で
お茶(緑茶)とお紅茶を淹れたのですが、両方ともまろやかになっていつもと違うお味になりました!とても美味しかったです!
やはりお水で違いが出ますね!
こうして楽しい時間を過ごしながらも、日の入りが近づいてまいりました。
ブレイク中もお弟子さんは、お法螺吹き練習をされています。
御宗家さまがご指導されていた際に一度お吹きになられたのですが、
一定の音をすごーーーーーく 長-----く お出しになられたので、
ビックリして思わず「すごぉぉーーーーーーーーーい!」と声が出てしまいました(*゚0゚*)!
音楽好きなのでよくわかるのですが、法螺貝を吹奏楽器視点でみてみましても、これだけ長く息が続くことはとても凄いことです!
(お弟子さんが御宗家さまはとてもお上手ですとおっしゃられておりました!私もそう思います!)
初めてお聴きした生法螺音が、お法螺の名手とは!
なんとも有難きことでございます!翌日の御祈祷でお法螺を立てられたのですが、とても美しく澄んだ音が鳴り渡っておりました!
下山する頃には、すっかり日は暮れて夜の山道をお車が走ります。
再度 峰中修行にまつわるお話をお伺いしながら観音寺様に到着。
近所のお宿「青松館」にてお湯をいただきます。
今回もこちらに宿泊しましたので、この時にチェックインします。
温泉に入り身体が冷えていたのを実感しつつ温まります。
その後、奥様の手料理とお酒を御馳走になりました!
\(^o^)/
御馳走になりました日本酒・洋酒はめったにお目にかかれない
名酒・美酒ぞろいで1人でテンションあがっています!
美味しい料理・美酒・楽しい会話が揃い、いい感じに酔ったこともあって、段々と気が緩みリラックスモードへ
こんなに楽しい時を過ごしたのは何年ぶりでしょうか!
アメリカの風習などについて、ボブ夫妻に色々お話をお伺いします。
奥さんに「アメリカで暮らすようになって生活面でご苦労されたことはありますか?」とお伺いしましたら、そういうことはまったくなかったとおっしゃられておりました。
ボブさんのお話によると、御宗家さまのFacebookアカウントを初めて見られた時に名字を見てあやしい…と思われたとのことで…(汗)
そんな名前はないだろう…と思われたとのことでした💦
このお話の流れで御宗家さまは、峰中修行・諸講座等のお問い合わせや参加希望される人の中で、外国人は必ず来る。日本人はほとんど来ない。
とおっしゃられておりました。……(´·ω·`)……
また、ボブさんはアメリカにおられる修行参加者やお弟子さんにまつわるお話をしてくださりまして、彼らは漢字が読めないので「作法次第書」の漢字で書かれているページ数がわからないため、ページ数を形で覚えているとのことでした。酔っていたためうろ覚えで申し訳ないのですが、
四はヒゲ、六は体を「大」形にする的な感じで覚えているとおっしゃられていたと記憶します。
ページ数を相手に伝える場合、上記のような表現を使って知らせているとのことでした。また、お滝場でお聞きしたお話では、ハチマキを上下逆につけている人がいるとおっしゃられておりました (上下逆つけは映像でよく拝見しますね…)
楽しい時間はあっという間に過ぎ、
ボブ夫妻は明朝早くに出立されるとのことで退席されます。
旅館までの戻り方を御存じないので、途中までご案内しました。
道すがらお話をしておりますと、ボブさんが「身体がダルい…(´・ω・`)」と申され理由を求められているように思ったので、長旅の疲れ(飛行機に7時間乗っていた等)が出たのでは…と即答したら納得したご様子でしたが、のちのち考えますと、滝行中ものすごく気合が入っていたので、気疲れもあったように思います。
私は元気いっぱいで体調よくなっているので、みなさん同様かと思っていたのですが、このお話を聞いて体感に異なりがあることを知ります。
そうして、近所まで来たのでお別れします。
次はいつ会えるかわからないので、ボブさん・奥さんにお別れの挨拶にハグしていいですか?とお断りした上でハグしたのですが、
お二人とも (•ω•) 的なお顔をされておられました σ( ̄∇ ̄; )!?
こんな感じかと…
✨(つ´ω`*)•ω•)…
酔っていたので、気にせずお別れします(笑)
戻りしばらくしてお開きとなり、お弟子さんにお車で旅館まで送っていただきました。
ライトアップされた夜の本堂内はとても美しく
見入ってしまいました✧*
息災柱源神法 御護摩祈祷 参列の話
翌日は、修験道の奥義であります
息災柱源神法 が執り行われる日でございました。旅行計画中、事前にご予定をお伺いしましたら、午前中に執り行われるとのことでしたので、参列してまいりました。
ご参列の御縁を賜りましたことを、とても有難く思います。
見学と祈りに集中したく、今回撮影はしませんでした。
見聞き感じたままにお話致します。
甑嶽山観音寺様ではSNSなどを通して、
どなたでも御祈祷・お添護摩木のお申込みすることができます。
【令和六(2024)年 4月23日 追記】
お申込み方法については、公式HPの「御祈祷申込みのご案内」をご参照くださいませ。
当日は海外からお添護摩木のお申込みがあったとのことで、
ご準備整うまで奥様とお話をしながらお待ちします。
さて、ご案内の御声が掛かりましたので、本堂に入ります。
入った瞬間、空気の一変を感じます。祭壇前に座りますと張り詰めた空気を感じて気が引き締まり、意識を集中させます。
お線香の甘くてよい香りがします(パロサント…?でしょうか…?)
そして開始とともに動悸がおこります(修了まで続きました)
至近距離で片足踏み込まれながらの所作があったのですが、
御宗家さまは長身ということもあり、その御姿は迫力があって雄々しさを感じます。また、身近で拝聴する法螺貝の鳴音も迫力があり、美音が鳴り響きます。丁重な諸作法が行なわれたのち祭壇前御台をお下げされまして、
御護摩が焚かれます。
至近距離で御護摩火を拝して思うことは、各御祈祷によって御護摩火のあがり方や火柱の動きには異なりがあって、この時の火柱は上下に激しく動きました。特に火先が激しく動いておりましたので見入ってしまいました。
一人一人の願意とお名前が宣りあげられている間、私も祈りに集中します。
途中、急に動悸が激しくなって息苦しさを感じ呼吸が荒くなった時がありましたが、しばらくしておさまります。全てのお添護摩木がお焚き上げられたのち、再び御台が捧げられて諸作法が行なわれたのち、法螺貝が立てられ、諸作法後、修了しました。
修了直後、心の内奥が優しい温もりに包まれたような感じになりまして、
なぜだかわからないのですが、思わず笑みがこぼれました。脳内はやんわりほわっとしています。離れがたくて赤々としている御火に見入ってしまいました。(個人の感想です)
無知ゆえに文言に失礼があると存じますが、
私が見聞きして思った柱源神法作法の一特徴といたしましては、
取りはずしのできる三本の御柱が立てられ、複数ある法具をそれぞれ丁重に使用されます。導(開)終時には法螺貝が立てられ、拍子木に類似した形の丸太型大小の打木を使用して打鳴しがなされたり、
お水や刀を使用するなどの細やかな諸作法がなされておりました。
御護摩祈祷にて1名のお名前・願意が宣りあげらたあとに、
不動明王様・慈救咒(御真言)が唱えられます。
これまで拝見した御祈祷と比べますと、より細やかな独特の所作がなされておりました。御宗家さまから伺ったお話によりますと、宗教的世界観は緻密で深いとのことで、私は雄々しさを感じました。
のちに参拝した神社様にて、七五三・初宮詣の御祈祷が執り行われておりましたので、外から御様子を拝したのですが、以前に一不動寺と神社の新年祈祷について身体的外見の所作視点から比較的話をしたことがあるのですが、その時は、御護摩祈祷は「動的」、神社祈祷は「静的」な祈りのように思ったと直感的感想を申したのですが、今回当日に両方拝しまして、あらためてそのように思いました。
観音寺様の御祈祷に ご参列して思いましたことは、
神社神道での御祈祷作法は、
制定された「神社祭式行事作法」に基づいた
祭祀礼法で行われているので、基本的作法の型は固定的なのですが、
こちらの本宗では、お作法を伝授する関係から
古神道をはじめ、密教、修験道の複数の礼法で行なわれておりますので、それぞれのお作法に異なりがあります。
御祈祷は月毎または個別で執り行われており、
御本尊・十一面観音様をはじめ、不動明王様、大黒天様、薬師如来様、
毘沙門天様の御縁日祈祷、新月・満月日には吉田神道行法の三元十八神道護摩、修験道奥義の柱源神法、供養の光明供と、それぞれでお祀りする神仏、御祈祷作法・着装する御法衣に異なりがありますで、祀り方、御作法の基本の型を覚えるだけでも、とてもたいへんだと思います。
さて、御祈祷修了後、御宗家さまとお話いたしますが、午後から御用事があるとのことでしたので、お名残惜しく存じましたが観音寺様をあとにして
東根駅まで徒歩で行きました。約15分で駅に到着。思ったより近かったので、次回は徒歩で参ろうと思います。時刻表をみると1分後に到着予定だったので、あわててホームに行き乗車。その後は山形駅周辺を観光して帰路へ。帰宅後そのまま氏神神社へ参拝して帰宅の御奉告をいたしました。
感想
今回の滝行は、1度体験したので緊張が解けたということもあったのでしょうが、感覚的には前回とは少し違う感じがしました。
前回のお滝はやさしさを感じたのですが、今回のお滝は清らかさを感じました。気温も低くなったということもあって、最初のお水は前回よりもとても冷たく感じますが、ご指導通りの方法でお受けしますと、お滝の中で冷たさを感じることありません。表現するのが難しいのですが、皮膚感覚的には冷たさを感じてはいるのですが、冷たさは感じていないというような感じで、時間を感じなくなり、爽快でずっとお水を戴いていたいと思う気持ちに変わりはなく、前回よりも長い間お受けしていたように思います。
興味深かったのは、精神と体との分離的現象が起きたこと。
精神的にはもっとお滝の中に居たいと求めているのですが、
身体的には体が冷えていますよと訴えております。
ですが、冷たさを感じない。
という不思議な現象が起きていました。
結果的には、思った以上に底冷えしていて足が思うように動かず、
お着替えや戻るときの登山に時間が掛かってしまいました。
御宗家さまより身体のことを考えるというご指導も賜りましたので、
次回は物理的バランスも考慮しながら行なわないといけないと思いました。
滝行後日については、
前回は身体の変化を感じることが多かったのですが、
今回は内部の変化を感じることが多かったです。
全体的に身体が軽くなって体調がよくなっているのに変わりはないのですが、今回は脳内・体内の方が軽くなりました。また、内側からくる温かさを感じています。このことについては、御宗家さまにお話をお伺いしないと判断しかねるのですが、滝行前にご指導賜った呼吸法を毎日するようにとの
ご指示をお受けしましたので、連日行っていることも関係しているのかもしれないと思います。
一番驚いたことは、自宅浴室で月毎のお祭り前に簡易禊(洗面器でお水を戴く)を行っているのですが、帰宅後に禊をしましたら、お滝を受けている時と同様の体感となっていました 👀!!
こちらも皮膚的には冷たさを感じますが、内面的には冷たさを感じません。お水を戴いたあとは、内面から温かさを感じるようになり、今は爽快で活力が湧いてくるのを感じています。
最初は帰宅後、ご指導を踏まえて身体のことも考えようと思い、事前にシャワーのお湯で身体を温めてからお水を戴くやり方に変えたので、その効果でもあるかもしれないとも思いました。
また、勘違い・思い込みかもしれないので、ほんとうに変わったのだろうか?と思いまして、禊をする時には、体感を意識しながらいつもより多めにお水を浴びたり、ゆっくり掛けてみたりを繰り返してみました。十数回おこなったのですが、毎回同じ体感だったので驚いていたのですが、昨本日とお水を戴いて確信しましたが、11/25日現在、気温・水温が下がってきたこともあり、朝お水を浴びたあとは身体的に寒さを感じることには変わりはありません。
また、日々の祈りの時の内的感覚にも変化が起きています(良い方に)
2度滝行をおこなったことより、御宗家さまが滝行についておっしゃられている事を理解することができました。また、体外内が整ったような感じが致しますので、今回も参加してよかったと思います!
御宗家さまの御加持祈祷のおかげを賜り、御縁を感じる事象も多かったので、誠にありがたく存じます。拝謝
今回も、とても楽しかったです!
楽しい時間を賜りまして、誠にありがとうございました!
また行きます!
お話は以上です!
ご拝読いただきありがとうございました!
旅行記は こちら