蒼天のイシュガルド ID57感想文 あるいは若葉の叫声
ときどき思い立っては、TwitterでなにやらちょろちょろとFF14の画像付き感想(感想付き画像?)を書いているんですが、おそらく大多数のプレイヤーが自分より進んでるだろうし、とはいえTwitterでネタバレもなんだし、ロードストーン(FF14のプレイヤーコミュニティ公式サイト)で配慮のない感想を書き殴ってみようと思いました! そして、もったいないのでnoteにも載せました!
この文章には「蒼天のイシュガルド ID57」の深刻なネタバレがあります!
「強行突入 イシュガルド教皇庁」ってID名、ダジャレだよね。百歩譲ってダジャレじゃなかったとしても、一瞬でも頭をよぎったと思うんだ。「きょうこうちょうにきょうこうとつにゅう」、って。評価していきたいよね!(以上、「こんにちは、はじめまして」くらいの挨拶でした)
さて、イシュガルドにノースリーブで突入して、ひと月ほど経ちました。この頃は生活リズムの急変によりあまり遊べていませんでしたが、先日、ついに皆さんご存知の教皇庁に行ってまいりました。
いやね。
正直申し上げますと、みんなが「教皇庁行きました!」とか「感想は、悲鳴をあげることしかできない!」とか言ってるし、それはもうある程度内容言っちゃってるのと一緒なんだよね……聞こえちゃってるんですよ、悲鳴が……って感じに構えていましてね。
こりゃ流れでアレだな、誰か死ぬんだなと。いままでもそうだっただろ、と。わかっていますよ、と。覚悟させていただきます、と。こちらはその構えでおるわけですよ。
そうすると、なんだ、誰がその役目なのか考えてしまうわけですよね。
アイメリク、状況的にはヤバいけど、正直いまいち盛り上がらないな。
イゼルはもっと危ないな。モーグリかわいい、とか言って素を出してたし、フレースヴェルグとの一件はショックだったろうなあ……などと。
でもね、思ってしまうわけですよ、オルシュファンが1番効果的だな! なんてね。
さて、ダンジョンを踏破して例のシーン。光の槍を盾で受け止めるも、そのまま押し切られて貫かれてしまうオルシュファン。
いや、あのな。
ちがうちがうちがう、こういうんじゃないんだ。なんだこの唐突な死に方は。そうじゃねえって、ちがうだろ、なんかもっとこう、意味のある死が描かれるべきじゃないのか。あれか? 逆にリアリティがある的なやつ? いやいや、フィクションに理不尽な死とか求めてねえんだって。なんだよこれは。ちがう。こんなん全然ちがうから。
いや、だってさあ、ここでこんなかたちでオルシュファンを殺す必要があるのか? 昔読んだ漫画で、そんな理由でキャラ殺して退場させることある??? みたいに思ったことがあるんだよ。それに近い感覚というか。話の都合でやりやがった、って。納得いかないって。
いやいや、砂の家はわかるんですよ。あれもたしかにショックだったけど、「ああ、そうだ、FFってこういうところあったな!」って思い出したし、あの流れで襲撃されるのもわかる。襲撃の結果、人死にが出るのもわかるんだ。ムーンブリダのときもわかる。あれは、「あの杖、どうして毎度ちょっと足りないの……」とつっこみたくなるけど、まあね。アシエンとの戦いの中でのことだから。
オルシュファンよ、そうじゃないだろうよ。なにをやってるんだ、そんなところで。ふざけんなよ。
いや…………戦いの中で、死んでしまったのか。無意味なんかではなく、俺を護るために、文字どおり、盾となって。
あとから、それこそ何日か経ってから考えてしまったのだけど、得意げになっていた「読み」は全部、気持ちの予防線だったのだろうか?
どうも自分は、悲しみに気持ちが追いつくのが遅いような気がしている。
実家を離れて一人暮らしを始めた時も、大事な友人が地元に帰ってしまった時も、義理父が逝ってしまった時も、どれもみんなあとから悲しくなった。
そうか、俺が戦うエオルゼアに、もうオルシュファンは出てきてくれないのか。
もう、やたらとイイ、イイと褒めちぎってはくれないのか。
本気なのか、そもそもどういうつもりなのかサッパリわからない迫り方をしてきて、こちらを見たこともないような困り顔にしてくれることは、もうないのか。
登場してからブッチギリの変態キャラで、「イイ」と口にするたびにSHAREボタンを押して撮っていたスクリーンショットが増えることは、もうないのか。
そのくせどんどん好感度が上がっていき、ぱっと見はヘンテコキャラのわりに、自分のキャラを即座に切り替えることができて、人を思いやったり褒めたりして社交性も管理能力もあって、戦闘力も指揮能力もあって、頭の回転がよくて政治もわかってるとか、とんだ強キャラじゃねえか! と笑いながらツッコんでスクリーンショットを撮ることも、もうないのか。
そうか、本当に逝ってしまったのか。
さようなら、オルシュファン。
君がいなくなってしまって、とても寂しい。