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山手線にゃんぽ会 西日暮里~日暮里 その13

 引き続き、谷中の高台に広がる寺町をめぐります。

 お寺の角を曲がるところで、「庚申塔」にまつわる案内板を見つけました。

台東区内には61の庚申塔が現存するそうです。

 (なお、庚申塔については、この西日暮里にゃんぽ会シリーズの「その11」にも出てきます)

 この案内板のある「金嶺寺」の境内に立ち寄ります。

金嶺寺、「こんれいじ」と読むらしいです。
西暦1648年に神田からこの地に移転したという由来のお寺。

 境内の庚申塔を探します。
 えっ、何かモジャモジャの植物があるのですが・・・?

 このように、周りを植物で覆われた庚申塔は初めて目にしました!
 しかも、メインとなる青面金剛などの刻まれた箇所は、きれいに植物が取り除かれています!
 (この手の植物は、放っておくと、すぐに絡まりあうように勢いよく繁茂し、刈り払うのがとても難しくなってしまい、気が付いたら緑の塊を化してしまいそうですが・・・。)
 モジャモジャになっているように見えて、じつは毎日のように丁寧に時間をかけて植物を刈りそろえているのかもしれません。

後ろ姿
とても庚申塔とは思えず、何かの樹木にしか見えないかも・・・。

 金嶺寺から再び歩きます。

道沿いの水槽。
文字は「右読み」ですね。
昭和初期の防火水槽でしょうか。

 そして、散歩の本やテレビ番組でもお馴染みの(?)、谷中の有名な植物が目の前に迫ってきました。


ズシン!
ズシン ズシン!
と効果音をつけたくなります(笑)

 昭和元年(西暦1926年)に植えられたといわれる、この散歩の時点でこの地に植えられてから98年を迎える大きな樹木。
 谷中「みかどパン」のヒマラヤスギです。
 
 昭和元年に、三叉路に挟まれた「角地」にあるために名付けられたという甘味処「みかど」の創業と共に植えられたヒマラヤスギの木が、甘味処からパンを売るようになった「みかどパン」の隣で育ちました。
 そして、2019年の台風により大きな枝が折れるなどの被害や、その被害を受けての剪定作業、そして2021年には「みかどパン」が閉業という出来事がありましたが、ヒマラヤスギの木は今も迫力のある姿をとどめています。

ヒマラヤスギの全景
電柱と比べると大きさがより分かりやすく感じます

 そして、ヒマラヤスギから道の向かい側のお寺の塀沿いを見ると

 お寺の塀に「ぴったり」と収まった「ぴたん機」が!
 (※「ぴたん機」とは、このように壁や塀などにぴったりと収まった形の自動販売機についての、一部の路上物件観察系の散歩愛好家が、主にツイッター上で呼んでいる呼び方です。)
 
 ここは、白塗りの色といい、まさに「ぴったり」な大きさといい、理想的な見本のような「ぴたん機」だと思います♪

 日の短い晩秋の季節、この高台の散歩道からは西に見える「藍染川」に近い谷間へと日が傾きます。

 そして、塀に沿って曲がり角を曲がります。

ん?よく見ると

 この看板は初めて見ました!
 飼い犬の糞対策の看板、よく、ユーモラスな漫画のような犬が描かれた、絵がメインの看板を見かけることがありますが、文字メインの青い看板を見たのはここが初めてです。
 しかも、これ、重要な漢字一文字に色が塗られていますが、歴史を感じさせる錆のついた看板にも関わらず、重要な色付き文字の色が褪せていないのも凄いと思います。
(赤色じゃなければ、色褪せすることはないのかしら?)


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