始まりの狂気③

サイコな彼の心は痛まない。

正確には痛んだその瞬間にその痛みを拒絶する。

私が学生時代に学生ローンでお金を借りることを勧められたそれは、今も別の誰かで継続されている。

彼の手法の１つに、

投資話を持ち掛け、お金を借りさせる

というものがある。

投資をすること自体は自己責任なので失敗することを理解した上での話なのだろうから問題はない。

お金を借りてまでやるのも自己責任のうちなのだろう。

しかし、問題なのはお金を借りなければ投資をできない様な人に投資話を持ち掛けることだ。

さらにタチが悪いのが、あたかも投資で成功しているという立場を偽って持ちかけていることだ。

私が知る限り、彼は投資(正確には投機ばかり)で成功したことはない。
が、現在もBTCで1億円持ってるとか、2020年は投資で16億円稼いだなどと言っているらしい。

金を借りさせれば簡単にお金が生み出せる。

そう思わせてしまったのは、あの時学生ローンで金を簡単に借りて渡してしまったあの日からなのだろう。

そして、年齢を重ねると共に「自己責任」という言葉を覚え、失敗させたとしてもその言葉の範疇に収めて事を済ませる。

普通に詐欺として立証できることを残すのは基がアホなのだけだと思うが。。。

私が知る限り、現在に至るまでの狂気はあの日に始まったのだ。

夢を見て投機するのは構わないが、しっかりと今を見つめてやってほしいのと、サイコ元社長のような人に騙される人が少しでも減ることを願いたい。