山梨県で発生した主な地震とNHK報道まとめ
今回は山梨県で発生した主な地震をまとめてみました。大半が東部・富士五湖で発生したものですが、まれに規模は小さいものの山梨県中西部でも地震は発生しています。
東部・富士五湖エリアで地震があると、どうしても富士山の噴火と結びつけたがる人がいますがここ10年で発生しているものは道志村や都留市のあたりが震央になっている地震が目立ち、気象庁も震源が離れているので直接は関係がないと都度否定しています。
それでは1970年以降に発生したものからまとめてみます。
1976年6月16日 7:36 M5.5 深さ20キロ 最大震度4
・山梨県を中心に関東、中部地方でかなり強い地震。東京大手町や河口湖、三島で震度4。この地震と同じ震源で前、余震と見られる地震が6回あった。この地域では関東大震災後、間もない昭和4年7月に東京でも震度5の地震を記録している。
・五日市町の秋川で魚釣りにきていた男性が地震の揺れで足をとられ、冷たい水中に倒れたため心臓麻痺で死亡。
・桧原村では都道で落石があり走行中の車の屋根に落ち運転していた男性がけが。
・地震エネルギーの割りに直下型だったため直後富士山では大規模な雪崩が起きた。
・新幹線はじめ国鉄、私鉄は一時運転を見合わせたが、朝のラッシュ時と重なったためダイヤは乱れ通勤が混乱。
・この地震で甲府地方気象台河口湖測候所の地震計の針が飛んだほか、大月市では石垣が崩れたほか棚から物が落ちるなどの被害が相次いだ。上野原町では町役場の窓ガラス30数枚が割れ、壁や柱にも亀裂が入った。民家でも柱がずれ、屋根が傾くなど被害。西桂町では簡易水道の水源地に泥水が流れ込み水道が使用不能。大月市や上野原町の県道2ヶ所で土砂崩れや落石があり片側通行。秋山村でも林道の土砂が崩れ不通。山梨県内では電話も混乱し半分以上が使用不能に。
・神奈川県内では、城山町小倉の相模川にかかる水道管が水面に落下して切れ小倉地区150戸が断水。津久井町青根の県道山北ー藤野線で土砂崩れがあり、片側通行。沼津市では2軒が全半焼。
・震央は道志村付近。
・NHKは
8:14~8:15 地震関係ニュースのみ
1983年8月8日 12:47 M6.0 深さ22キロ 最大震度4
・関東地方南部を中心に東北から関西までの広い範囲で地震があった。東京、横浜、甲府、三島で震度4を記録。
・愛川町の中津川渓谷で落石があり西丹沢で沢登り中の一行9人が落石にあい1人が死亡、8人がけが。また横浜市保土ヶ谷区でスピーカーが落ちて5歳の男の子がけがをするなど33人が重軽傷。
・山梨、神奈川、静岡、埼玉の4県で計300戸を超える住宅が被害、静岡県内で約42万戸など一時停電。
・新横浜、平塚変電所などでかなり高い震度を記録、線路を徒歩点検するため東海道新幹線はダイヤの乱れが終日続き41本が運休、112本が最高4時間半遅れ在来線は夕方までに運転再開、小田急、相鉄も一時ストップ。
・震央は道志村西和出村7377付近と推定。
・NHKは連続テレビ小説おしんの再放送を放送中。放送終了後、
13:00~13:06 地震情報
全国高校野球選手権大会中継のあいだでも
13:20~13:23 地震情報「震度 東京・横浜4,東海道新幹線ストップ」
14:02~14:05 地震情報 を報じた。
1984年2月14日 1:53 M5.4 深さ25キロ 最大震度3
・関東南部を中心に東海地方から東北南部にかけての広い範囲で地震。
・深夜の地震で飛び起きた人がガラス戸に顔をぶつけるなど東京都内で2人が怪我。
・東海道新幹線は始発から点検のため徐行運転し下り3本が最高20分遅れ。
・震央は上野原市秋山付近と推定。
1988年9月5日 0:49 M5.6 深さ30キロ 最大震度4
・甲府市、富士河口湖町で震度4を観測。
・道路点検のため、中央自動車道の相模湖―小淵沢間と、東名高速道の東京―御殿場間の上下線で、100キロの制限速度を50キロに規制。
・JR中央本線の新宿発南小谷行き急行「アルプス」が大月駅を3分間遅れて発車。
・震央は道志村下善之木付近と推定。
・NHKはクロージング後。
00:51~01:05 地震情報
01:05~01:23 地震情報 *空き時間は震度図にフィラー音楽
1996年3月6日 23:35 M5.5 深さ20キロ 最大震度5
・関東甲信地方を中心に広い範囲で、3回にわたって地震があり、23時35分には富士河口湖町で震度5を観測。
・山中湖村の男性が戸棚から落ちて割れたコップの破片で、足を切るけがをしたほか8人が負傷。
・JR東海道線が根府川―原、JR中央線が藤野―勝沼ぶどう郷で運転を取りやめ、東海道新幹線は新横浜―静岡間で運転を見合わせたため、上下計3本が最高40分遅れ。
・東名高速では東京―沼津、中央自動車道では相模湖―勝沼、大月―河口湖の全線が通行止め。箱根新道、東富士五湖道路、真鶴道路も全線通行止め。
・震央は道志村下善之木付近と推定。
・NHKはにんげんマップを放送中、地震関連ニュースのため途中中断。
23:40~00:30 地震情報 富士吉田市の酒屋、富士宮市役所防災課長 電話インタビュー
00:45~00:55 ニュース・天気予報「甲信越地方の地震情報」関連
02:55~03:00 地震情報「甲信越地方の地震」関連
2012年1月28日 07:43 M5.4 深さ18キロ 最大震度5弱
• この地震により、山梨県富士河口湖町、忍野村で最大震度5弱を観測したほか、東北地方の一部から近畿地方にかけて震度4~1を観測。
・直前の午前7時39分ごろに大月市や富士河口湖町などで震度4を観測する前震があり、同7時46分と同8時4分には大月市などで震度3を観測する余震があるなど断続的に地震が続いた。また、翌29日16 時46 分に今回の地震の約5km 北の深さ21km でM4.7 の地震(最大震度4)が発生した。
この地震は北上する伊豆半島が陸に衝突する力で発生したとみられる。
・気象庁によると、今回の震源は富士山頂から北東に約30キロ離れており、富士山の火山活動や東海地震との関連性はないとする見解を示した。
・川崎市川崎区内の男性が地震に驚いて室内で転倒し、後頭部を打ち軽いけが、山梨市の女性が地震に驚き、動悸を感じて救急搬送。
・三島市で住宅1棟のモルタル壁がはがれ落ちた。富士宮市大宮地区では、一定震度に反応する水道の緊急遮断弁が作動し、約1万世帯が約1時間断水。
・富士急行線が、線路点検のため約1時間、全線で運転を見合わせ、東海道線が三島-東田子の浦駅間で一時速度を落とし、上下計33本が運休、御殿場線は国府津-御殿場駅間で運転を見合わせるなど、上下計34本に運休・遅れ、そのほか東海道新幹線、小田急線では一時運転を見合わせ、伊豆急行線と伊豆箱根鉄道大雄山線でも徐行運転のため一部列車に遅れ。
・震央は道志村板橋11545付近と推定。
・NHKはNHKニュース おはよう日本を放送中、途中中断。
07:45~08:00 ニュース 「山梨県で震度5弱」関連
09:28~09:30 ニュース 「山梨県で震度5弱」関連
09:58~10:05 ニュース・気象情報 「山梨県で震度5弱」関連
2021年12月3日 06:37 M4.8 深さ19キロ 最大震度5弱
・山梨県大月市で震度5弱を観測したほか、関東地方から信越・東海地方にかけて震度4~1の地震を観測。
・午前2時18分と23分には、ほぼ同じ場所を震源とするM4.1(最大震度4)、M3.6(同3)の地震が発生。
・今回の震源が富士山から数十キロと近いことについても「富士山の火山観測データに特段の異常はない」と気象庁。
・JR中央線は高尾―甲府間では一時運転を見合わせた。最大60分の遅延。
・震央は都留市朝日曽雌付近と推定。
・NHKはNHKニュースおはよう日本を放送中。地震発生2分後に関連ニュース。06:53からの気象情報をはさんで07:00から引き続き関連ニュース。
あさイチ内でも
08:15~08:21 ニュース 「山梨で震度5弱」関連
08:40~09:05 ニュース 「山梨で震度5弱」関連を差し込む。
この日は09:29から和歌山でも震度5弱の地震があり再び中断した。
1970年以前の地震
1923年9月1日 12:47にM6.8(震度5).13:36にM5.8(震度2)、9月2日03:04にM不明(震度5)、04:13にM4.6(震度5)の地震、いずれも関東大震災に関連した地震。
その後も10月5日M6.2,10月17日M5.7の地震が起きている。
1931年6月11日にM5.9(震度4)、9月16日にM6.3(震度4)。
1959年9月24日にM5.7(震度4)の地震がおきている。
以上、山梨県で発生した主な地震でした。