鏑木

毎度お馴染み鏑木でございます。

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最近の記事

続・京葉線快速縮小問題③2025年3月ダイヤ改正を予想する(下り編)

早いもので、通例であれば次期ダイヤ改正まで1か月あまりとなった。京葉線快速の問題がどこまで手が入るかは未知数ではあるが、期待をこめて予想をしてみたい。今回は下り編。 論点はすでに前回までに整理しており、下りについては夕方の帰宅時間帯の快速復元を予想する形になる。 京葉線快速の設定条件 前回再掲になるが、JRが示している課題は下記。 ・新木場駅で混雑が集中し危険な状態となり、ピークの時間帯に快速の設定ができない ・快速通過駅の利便性に課題 新木場駅の混雑解消・快速通過駅

    • 続・京葉線快速縮小問題②快速のあるべき姿を再検討する

      京葉線通勤快速の廃止、快速の大幅縮小に端を発した本問題。京葉線において「快速」はどうあるべきなのか、根本的なところを考えてみたい。 JRが考える「京葉線快速」の姿 2024年3月ダイヤ改正において(当初は)「快速」は10~15時台の日中時間帯のみとされた。この残された快速と、廃止となった快速を比較すると性質が異なることが分かる。 【日中の快速】 ・大幅な混雑は見られない時間帯 ・東京~海浜幕張間各駅停車と組み合わせた設定 【朝夕の快速】 ・快速に旅客が集中し混雑する

      • 続・京葉線快速縮小問題①これまでの問題整理とまとめ

        9月1日に京葉線ダイヤ変更が行われ、その後大きな混乱もなく推移している本問題。とはいえ、依然として火種は燻っており、次期ダイヤ改正でもさらなる変更が予想される。少し気が早い感もあるが、12月になれば次期ダイヤ改正のプレスリリースでもあり、発表前には事前の自治体協議なども行われそうである。 「続・京葉線快速縮小問題」として、JRや各自治体の見解を整理しつつ、次期改正の予想をしてゆきたい。 JRや沿線自治体の見解 9月ダイヤ変更時の関係団体の見解を整理しておく。 JR東日

        • 京葉線と関連線区の将来像を想像する

          本noteでは何度か京葉線ダイヤ改正の「予想」をしているが、快速復元を中心とした直近の修正予想に留まっている。 一方で、将来的には直通先など他線区を含めた大幅な変更も当然考えられる。今回は「次期ダイヤ改正」ではなく「将来のダイヤ改正」がどのような形で行われることになるのか想像してみたい。なお、今回は予想ではなく妄想の域を出ない点に留意。 特急 2024年3月ダイヤ改正で運用が大幅に整理されたばかり。255系は沿線民として愛着はあるが老朽化著しく廃車は順当と思われる。

        • 続・京葉線快速縮小問題③2025年3月ダイヤ改正を予想する(下り編)

        • 続・京葉線快速縮小問題②快速のあるべき姿を再検討する

        • 続・京葉線快速縮小問題①これまでの問題整理とまとめ

        • 京葉線と関連線区の将来像を想像する

          京葉線(E233系5000番台)分割運用の今後を考える

          京葉線分割運用の今後を考える 2024年3月の京葉線ダイヤ改正では、快速縮小問題が大々的に取り上げられ、相対的に話題となることは少なかったが、京葉線E233系の分割運用が縮小されている状況にある。 【2024年3月改正での変更点】 ・勝浦行きを上総一ノ宮行きに変更。外房線内間合い運用の増加 ・分割編成充当の運用1減(3運用→2運用) ※通勤快速から各駅停車に格下げとなったが、運用数自体への影響はない 中央線快速のグリーン車運用開始や各線区で余剰気味のE233系転配問題と

          京葉線(E233系5000番台)分割運用の今後を考える

          京葉線快速縮小問題を考える㉜9月1日ダイヤ変更で復活した快速に乗ってみた

          9月1日ダイヤ変更が実施 9月1日を迎え、予定通り京葉線快速を一部復元するダイヤ変更が行われ、報道各社も一斉に報じている。 JR側は「ダイヤ変更」であり、快速も各駅停車からの変更で「増発」ではないと説明していたが、報道各社は特に配慮無く「ダイヤ再改正で快速増発」としている。 平日に入り、初日9月2日と4日は非常停止ボタンによる遅延、3日は大雨による外房線・内房線遅延、5日は武蔵野線遅延による影響があり、ダイヤ変更早々本領を発揮できていない。遅延が生じれば一部列車が混雑す

          京葉線快速縮小問題を考える㉜9月1日ダイヤ変更で復活した快速に乗ってみた

          京葉線快速縮小問題を考える㉛9月1日ダイヤ変更の新旧詳細を比較する

          「9月1日ダイヤ変更」の新旧詳細を比較する 前回第30回では速報的な所感を投稿したが、今回は変更ダイヤの詳細をみていきたい。まずは平日上りダイヤから。 平日上りダイヤ 目玉となる蘇我駅7時台上り2本の快速化に伴う変更と、その前後で変更が見られる。 1本目となる632Aは外房線内〜海浜幕張間で1分繰り下げ、既報の通り時間調整もあり3分の短縮に留まり、先発列車が市川塩浜以西で1分程度繰り上がっている。素人目には、快速632Aを509Eの前に走らせれば短縮できそうなところ、

          京葉線快速縮小問題を考える㉛9月1日ダイヤ変更の新旧詳細を比較する

          京葉線快速縮小問題を考える㉚9月1日ダイヤ変更を見る(速報版)

          時刻表9月号の発売 8月23日の時刻表9月号発売で、京葉線9月1日ダイヤ変更の全容が判明した。 本稿執筆時点(8月23日午前5時)で時刻表本誌は入手できておらず、JR東日本HPの時刻表も更新されていないのだが、えきねっとでの時刻検索・JR西日本マイ・ダイヤでは反映されているようである。 JR西日本マイ・ダイヤは面白いページで、1か月+10日間先の時刻表まで検索でき、時刻表自体の掲載は西日本管内のみながら検索結果は全国が網羅されているようである。 今回は速報として、JR

          京葉線快速縮小問題を考える㉚9月1日ダイヤ変更を見る(速報版)

          京葉線快速縮小問題を考える㉙快速通過駅の利便性確保策を考える

          久々の新規記事。 習志野市長がパフォーマンスとも言える要望書をJR側に提出し依然として火種が残る京葉線快速問題に新たな一石が投じられた。 JR側がまたしても丁寧な説明に欠いていたことは擁護できないが、一方で「快速通過駅の利便性確保」については、9月ダイヤ変更の発表時の千葉支社長発言にもあったところで、懸念事項の一つとされていた。筆者としては「快速復元の流れを邪魔してくれるな」 との感想だが、わざわざJRが懸念点として示していた点を改めて掘り下げてみたい。 新習志野駅の停

          京葉線快速縮小問題を考える㉙快速通過駅の利便性確保策を考える

          京葉線快速縮小問題を考える㉘最近の話題から(8/1更新)

          最近の話題から 「2024年9月ダイヤの一部変更」とその関連報道もひと段落し、次にありそうな動きは8月下旬の新ダイヤ公表(時刻表の発売)、9月1日のダイヤ変更当日となった。当初ここまで続けるつもりもなかった本noteの連載もひと段落……と考えていたところ、細々としたネタは出てきそうなところもあり、このページを随時更新する形で記録しておきたい。 7月4日チバテレプラスから 9月のダイヤ変更後もなお残る問題点について、県議会で答弁があったとする内容。JRの説明自体は、9月の

          京葉線快速縮小問題を考える㉘最近の話題から(8/1更新)

          京葉線快速縮小問題を考える㉗最終的な快速復元の落としどころは

          最近の話題から JR千葉支社長の定例会見があり、記事化されている。 他市長への対抗意識なのか、唐突に烈火の如く怒り出した習志野市長に対しては「残念」とする一方で、さらなる速達性確保を求める意見については検討を示唆しており、今後の方針が見え隠れしている。 さて、前回は「9月のダイヤ変更」後の反響において復活要望が多いように見受けられた夕方下りの快速復元可能性を検証したが、今回はその他の時間帯についての検証をしてみたい。 夕方16~17時台の快速設定は見直されるか 下り

          京葉線快速縮小問題を考える㉗最終的な快速復元の落としどころは

          京葉線快速縮小問題を考える㉖夕方下り快速の今後の復元可能性は

          2024年9月ダイヤ変更で京葉線快速が一部復活することとなり、おおむね好意的に受け止められており、筆者も一定の評価をしている。ただ、好意的な報道が多いゆえにこれで決着した感が漂っていることを沿線民としては懸念している。そのような中、日経が我が意を得たりと言った趣旨の記事を掲載していたのでご紹介。 要旨として、夕方の上下快速が無い点とその説明不足への地元側の不満が大きく取り上げられている。この点は筆者も大きな懸念点と考えており、今回はここを深堀りしてみたい。 夕方下りの快速

          京葉線快速縮小問題を考える㉖夕方下り快速の今後の復元可能性は

          255系グリーン車に乗ってみた

          今回は京葉線シリーズの番外編ということで、2024年ダイヤ改正で引退したはずが生き永らえることになった255系特急わかしおのグリーン車に乗った記録を残しておきたい。 「乗ってみた」と書いたが、255系グリーンの乗車は初めてではなく、かつて「おはようさざなみ」を名乗っていた頃の上りラッシュ帯のグリーン車に乗車したことがあり、通勤電車は満員、普通車自由席も埋まる中、グリーン席はガラガラで印象的だったことをよく覚えている。 当日の様子を簡単に記録しておくと、5月某日のわかしお9

          255系グリーン車に乗ってみた

          京葉線快速縮小問題を考える㉕2024年9月「ダイヤの一部変更について」を具体的に見る

          前回は「速報版」として感想的なコメントが中心となったが、今回はどのような変更があったのか、具体的に見ていきたい。以下示すダイヤはプレスリリース掲載時刻からの推定に基づく。 平日朝上り快速(7時台) 蘇我709発(上総一ノ宮始発)と756発(上総湊始発)が快速格上げとなった。2本目については新習志野で通過追い越しを行うと予測している。運転間隔が一定でなかったり、武蔵野線の間隔が大きく開くところもあり、実際にはもう少し修正がされる可能性が高いと考えている。快速としての設定のた

          京葉線快速縮小問題を考える㉕2024年9月「ダイヤの一部変更について」を具体的に見る

          京葉線快速縮小問題を考える㉔2024年9月「ダイヤの一部変更について」(感想速報版)

          「ダイヤの一部変更について」 5月30日、遂に京葉線「快速復元ダイヤ」のプレスリリースがなされた。新ダイヤの詳細検証は次回以降に行うとして、今回は発表内容及びJR千葉支社長会見を踏まえた速報版として第一印象を記しておく。 【JR東日本】 https://www.jreast.co.jp/press/2024/chiba/20240530_c01.pdf 【NHK千葉】 【日テレニュースライブ(千葉支社長会見)】 これに関する筆者の第一印象tweetを掲載しておく。

          京葉線快速縮小問題を考える㉔2024年9月「ダイヤの一部変更について」(感想速報版)

          京葉線快速縮小問題を考える㉓「京葉線ダイヤ改正の影響等に関するアンケート」速報版をざっと見する

          「京葉線ダイヤ改正の影響等に関するアンケート」の公表 千葉市をはじめとする沿線自治体が実施していた「京葉線ダイヤ改正の影響等に関するアンケート」速報版が公表された。 参考までに同市記者発表資料から速報版と市長コメントのpdfリンクも掲載しておく。 ・速報版https://www.city.chiba.jp/sogoseisaku/shichokoshitsu/hisho/hodo/documents/240522-1-1.pdf ・市長コメント https://www

          京葉線快速縮小問題を考える㉓「京葉線ダイヤ改正の影響等に関するアンケート」速報版をざっと見する