
『美しき緑の星』
わたしの大好きな映画『美しき緑の星』。

15年くらい前、たまたま調べ物をしている流れで見つけて、なんとなく観てみたらとんでもない映画だった。
わたしの思う宇宙の真理、世界の真理、そんな気がして衝撃を受けた。
1996年にフランスで製作・公開。
監督・脚本・主演はコリーヌ・セローさん。
公開前に2度テレビで紹介されたあと、なぜか公開禁止になった、という問題作だったそう。
でもそれも納得する。この映画を観ると意識がパッと変わったり、世界の見方が変わってしまうと思う。
………………………………………………
あなたが地球にやってきた目的を思い出す
ハリウッドで大ヒットしたコメディ映画「スリーメン & ベビー」の原作者、
フランス映画界の巨匠コリーヌ・セロー監督が描く、宇宙から見た地球という惑星の世界。
【あらすじ】
地球よりも遥かに小さな惑星である美しき緑の星は、豊かな自然に恵まれ、人々は自給自足で助け合う循環社会を形成している。
大都市も身分制度もないユートピアの美しき緑の星の住民にとって、貨幣制度や戦争を繰り返す地球という惑星は、極めて原始的な文明レベルにあるだけでなく、まるで地獄のような星。
美しき緑の星には「星外派遣」という任務があり、文明化が遅れている惑星に美しき緑の星の住民が派遣され、その星の現状を調査したり、文明の方向性を軌道修正したりする。
「わたし、行ってみたいわ」
危険な惑星である地球への派遣に、美しき緑の星の住人は誰も手を挙げて行きたがらない中、勇気ある主人公ミラ(コリーヌ・セロー)が地球派遣の任務に1人手を挙げる。
そして、美しき緑の星、宇宙の常識から見た、今の地球は一体どんな視点で見えるのか。
………………………………………………
ミラに出会うと、自分の中にある思い込み、偏見、しがらみ、依存、常識、洗脳、競争の世界で生きていた人々が、魔法にかかったように本音で生きるようになり、愛にあふれた人に変わっていく。
そこにはミラが『切断』ということを行うのだけれど、その『切断』がすごく面白いからぜひ観てみてほしい!
平和な星から来た宇宙人であるミラと出会った人々が『切断』され、目覚めていくストーリー。
そして観た私たちも本当の自分に目覚めてしまう、すごい映画だと思う!
DVDも発売されているし、上映会が行われていたりもするし、
多くは書かないので、ぜひ観てほしい〜〜〜!!
映画の後にはこちらのインタビューもぜひ。
コリーヌ・セローさん素敵だなあ…。わたしもこんなおばあさんになりたい。
さらにシナリオブックも読んだ。

映画では、裁判に負けてカットさせられてしまった未公開シーンがあり、そこが本には載っているので興味のある方は映画の補足としてこちらもぜひ。
本の最後にコリーヌ・セローさんの言葉が載っている。
何かを創るってこういうことなんだよなあと思う。
観客動員数についても、資金繰りの赤字についても、この映画の世間離れした側面についても、そのストーリーに向けられる冷ややかな蔑みについても。そして
パリの地が誇る功績の陰でこの作品も型通り、埋葬されるのだということも。
けれども一つだけ、彼らの見方に誤りがありました――映画は決して死なないのです。
映画や作品は、長きにわたって存在します。
そこに人が込める価値は生きた存在であり、作品に刻まれて、長きにわたって生き続けるのです。
認識されて初めて、その価値は現れます。そして、時代は変わっていきます。
何年も経った後、「美しき緑の星」はすべてに立ち向かい、再びその存在を現しました。
成長し、自ら世の中に対して姿を見せていきました。私は何もせず、生きている存在「美しき緑の星」が、必要とされて人々のもとへ届き、世界への叫びを放ったのです。少しずつ、インターネット上に情報交換の場が作られ、人々がこの映画を話題にし、つながり、伝えていきました。
私の今の願いは、多くの人が共に創り上げたこの作品、このストーリーが――その始まりは、そよ風吹く静かな夜、劇場入口前に座って、葉を揺らす木と交わした心地よいやり取りでした――必要とする人たちに届き、役立てられることです。まさに自らの翼で飛び立ち、たどり着く先々で。
コリーヌ・セロー
2009年
いいなと思ったら応援しよう!
