愛犬クロから学んだこと
わたしの愛犬・いろいろミックスのクロちゃん。
生後2ヶ月くらいで足立区をウロウロしていたところを保護され、4ヶ月の時にうちにやってきた。
クロちゃんとの出会いはこちら↓
そんなこんなで、愉快なクロちゃんからいろいろなことを学ぶ日々。
2020年春のコロナ騒動の時にもハッとしたことがある。
まるでSFのように外出禁止令が出て、世界が一変したあの頃。
上の息子はコンビニのバイト、下の息子は高校が休校で、当時同居していた旧夫は変わらず仕事、わたしは自転車で10分ほどの実家へ、足を怪我した母のために買い物などで毎日往復し、あとは家で仕事という日々を過ごしていた。
まだ朝テレビをつけてニュースを見る暮らしだったし、母は一日中ニュースやワイドショーをつけているので、世界中がコロナに感染して死者がどんどん増えている恐ろしいニュースを見ては、わたしも家族もいつコロナに感染して死ぬかわからないなあと、今までにない恐怖を感じていた。
そんな時、ふとクロちゃんを見てハッとした。
人間がこんなに不安と恐怖だらけの中、クロちゃんは同じ世界に生きているのにコロナ騒動前と何ひとつ変わらない!
ただ家族に撫でられ、遊び、散歩して、ご飯を食べて、寝る。
コロナウイルスの存在を知らないから、関係ないのだ。
あれ…?クロちゃんの生き方が正しいんじゃないか…?と思った。
クロちゃんのみならず、猫や鳥や動物全て。
人間・動物が共に住んでいる地球に、コロナウイルスというものが出現して人間がどんどん死んでいる。
自分たちにも感染する可能性があろうとなかろうと、動物たちは知らないから何も変わらずいつも通り過ごしている。
もしかしたら知っていて「ふうん、だから?」という感じなのかもしれない。
わたしは人間で、ニュースで世界に起きている情報を見聞きして、見えないウイルスに怯え、未来を怖がって毎日を過ごしている。
なんだかそんな自分がバカらしく思えた。すごくバカらしいし、もったいないなと思った。
かかったらその時!と構え、いつも通り過ごす。その方がハッピーじゃないか!
そして「知らなければ影響を受けないんだ!」と気づき、テレビを見ることをやめた。
世間のニュースは最低限、ちらっとヤフーニュースとかのトップページを見るくらいにした。
それ以上はわたしには必要ない、と思ったから。
コロナにかかるかかからないか、死ぬか生きるかは神のみぞ知る。
いつどうなるかなんて考えたって誰にもわからない。
今眠いから寝る、今遊びたい気分だから遊ぶ、今お腹がすいているからお皿を触ってごはんちょうだいと言う。
あの異常な世界の中でそんな普通の姿を見せてくれたことで、わたしは大切なことに気づくことができた。
知らなくていいことまで知ろうとしなくていい。
考えてもわからないことを考えない。
今、生きている。死ぬ時は死ぬ。動物的に潔く生きる。
クロちゃんから学んだ、ものすごく大きなこと。
人間であることは素晴らしく幸せだ。
本を読んだり勉強したり料理をしたり恋愛したり踊ったり、動物にはできないことがたくさんあるから。
でも人間も動物なのだ、ということを忘れないようにしよう。ちゃんと動物な人間でいたいと、クロちゃんと過ごしながら思う。