本当の自分を思い出して、自分と会話するノート
前回の『2人の自分がタッグを組む大切さに気づかされた事件』に書いた『モーニング・ページ』について。
2021年の1月1日、『ずっとやりたかったことを、やりなさい』という本に書かれていた、毎朝3ページ心に浮かんでくることをノートになんでもいいから書く「モーニング・ページ」をはじめた。
書くことで脳にくっついたいらないものを掃除していき、本当の自分を見つけられる、というもの。
最初は「わー!出ました『書く』!こういうのってすぐ書け書けって言うよね〜。」とバカにしながらも、人生を変えたくてとにかくはじめた。
そんなふうにバカにしていたわたしがオススメするのだから、『ノートに書く』効果は本当にすごい。人生は、変わる!!
ちなみに、本を読んだのは3年前の一度きりなので、ここに書くことはかなりわたし流になっていると思う。なのでオリジナルをちゃんと知りたい方は本を読んでみてほしい。ノートはA4サイズ、とか、書いたものは読み返さないとか、本家本元にはいろいろあったはず。
では!早速ノートについて。
一応本にはA4サイズのノートと書かれているけれど、とにかく毎日書くのが目的だからまあなんでもいいんじゃないかと思う。わたしは一番最初、手のひらサイズのメモ帳を使った。小さいからあっという間に3ページ書けるし、最初は小さいサイズから入ってもいいかもしれない。
始めた時はまだ1人のお部屋を借りていなくて、息子達と旧夫と住んでいたから、いろんな文句とかドロドロ暗いことを書いたメモをうっかり見られては大変!と書いて速攻ビリビリに破って捨てていた。
なので引越し前の3冊くらいは残っていない。残念。さぞかし内容がひどそうだから、ぜひ見返してみたいのだけれど笑。
そのノートに、できるだけ朝、しかも起き抜けに3ページ、なんでもいいから書く。書くのが苦手な人や、何を書いていいか何も浮かばない…という人は1ページに大きく「あ」と書いて2ページ目も「あ」、3ページ目も「あ」でいい。「何も書くことがないよ〜〜〜〜〜〜」とか書いてもいい。
とにかくノートに書くという行為を習慣にするために、書く。
なぜ朝書くのがいいかというと、起きたばかりのまどろみタイムは心の奥と繋がっていて素直な自分が出やすいのだそう。
夜だと普通にその日あったことをつらつら書く『日記』になりがちなので、『出来事』ではなく『感情』を書くために朝書く。
でも、小さい子どもがいたりして朝はどうしても難しい、という人は臨機応変に、子どものお昼寝中とか、なるべく静かな1人になれる状況で書いたらいいかなと思う。「絶対に朝書かなきゃ!!」と無理して、書くことがストレスになってしまったら元も子もないから。
文字は全然綺麗に書かなくて良くて、なぐりがきでOK。誰かに見せる訳ではないし、自分も読めないくらいの字で大丈夫。
わたしは4歳から24歳まで日記をつけていたので書くことには全く抵抗感がなかったけれど、それでも最初は「う〜む何を書こうかな〜」という、頭脳先行な感じで書いていたと思う。
そんな感じでなんとなく2週間続けていた時に、『2人の自分がタッグを組む大切さに気づかされた事件』が起こって、自分というのは、内側に感情、感覚、魂の自分、外側に話したり動いたり実際に行動する自分の2人がいて、その2人が常に同じ方向を向いていないとおかしなことになる、ということがわかった。
そこからは自分は2人いるという感覚で過ごすようになった。
なのでこの『ノートを書く』というのは、内側の感覚担当の自分の声を、外側の行動担当の自分が書き記す共同作業、ということなのだと思う。
慣れてくると、書いていたら突然自分じゃない誰かが書き出した!みたいなことも起こり、ええっ!?わたしこんなこと考えてた!?とびっくりすることもある。ワーッと書き出して手が追いつかない、なんてこともよくあるし、自分の頭では思いつかないような不思議な言葉が出てくることもある。
頭脳先行だったのが、感覚先行になっていく感じ。
まさにさっきも「恋人はわたしの恩人だから、わたしは恋人の欲しかった安心・優しさを与えて、それで○(まる)になる」と書いて、自分で書いているんだけど「○(まる)になる」なんて言葉が急に出てきたから、面白いな〜と思った。
そう、ノートは不思議面白いのだ。
自分てそうなんだ〜👀みたいな、客観的な新発見がたくさん起こる。
そんな感じになってくると、もはやノートがなんでも話せるもう1人の自分のような感じになる。
嫌なことがあっても、ああ…いいや、わたしにはノートがある。ノートに書けばスッキリするから大丈夫。みたいに。
前は、悩み事は友達に会って聞いてもらっていたけれど、それがほぼゼロになった。
せっかくお茶をしているのに悩み事を聞かせて申し訳ないな、とか、人に対してだと罪悪感が残ったりするけれど、ノートは自分だから遠慮なくとことんウジウジ悩めるし、グチグチ言えるし、悪口だって言いたい放題だ。自分同士だから、悪口で盛り上がっても全然罪悪感は残らない。むしろ「そうだそうだ!もっと言ってやれ!」みたいにノートから言われている感覚になって、どんどん吐き出したりできる。
最近は全然ないけれど、以前は恋人に対する文句なんかをよく書いていた。笑
ノートの目的である『書くことで脳にくっついたいらないものを掃除していき、本当の自分を見つける』、
わたしの脳にくっついていたのは、幼い頃の悲しかった記憶、そこからできてしまった呪いのようなもの、そのせいでなかなか変わらない思考パターン。
そんな、この先の人生でもう必要のないものがノートのおかげでわかって、本当はどんな人生が良かったんだっけ?という宝物を掘り起こすことができた。
ノートは、それを見つけるまでの、どんなにダサい悩みも、どんなに人には言えないみっともない状況も、どんなに恥ずかしい夢も、遠慮なく語り合える場だった。
2021年の1月からはじめて今10冊目。
最近は書かない日もあるし、書く時間も決まっていなくて思いついたら書く感じだし、内容もまたちょっと違うことを実験的に書いていたりもする。(これはまたいつか書こうと思う)
もうノートの凄さはわかっているし、ノートとのつながりがしっかりあるから、自由にマイペースに続けている。
ノートは書き終わったら捨てて良いのだけれど、わたしは仕事柄ネタになると思ったのでとってある。
たまに「1年前、2年前の今日って何を考えていたんだろう?」と見直すと、2年前なんて相当暗いし笑、1年前もなんだかうだうだしたことが書いてある。
それに比べたら今、自分がものすごく成長したのを感じられる。
でもなんだかとにかくずっと自分が一生懸命で、読んでいて泣ける時がある。
大丈夫、もうその悩みは抜けているからね!と、過去の自分に言ってあげたくなる。
ノートは、自分がわからなくなっている人、なんだかモヤモヤしている人には最適の処方箋だと思う。
カードリーディングにいらしてくれた方にはたいていこの話をしてオススメしているのだけれど、実際、素直にノートをはじめてくれた方達の変化がハンパない!
数ヶ月後にまた来てくれた時の変化がすごくて、こっちがびっくりしてしまう。
1年経つと別人みたいにスッキリしていて、1年前の悩みってなんだったんだろうねと一緒に笑えてしまうくらいのところに行っている。
文房具が好きな人はノートにこだわって素敵なものを選んで、お気に入りのペンで綺麗に書いたっていいし、逆に、やってみても全然楽しくなかったらやめたっていい。
何事も焦ったり、「ノートを書けない自分はダメだ」とか自分を責めたりしてしまってはもったいないから、楽しくなってきたら続けてみてほしいし、合わないなと思ったらやーめよ、でいいと思う。
脳にくっついたいらないものがなくなると、本当に心も身体もふわっと軽〜くスッキリする。人生が変わる。
バカにしながらでも笑、まずはぜひ始めてみてほしい。