わざわざ足を運びたくなるプライベートブランド
ツルヤを知っていますか?
長野県を中心に展開するスーパーマーケットチェーン「ツルヤ」をご存知でしょうか。
今から十数年前、夏休みに軽井沢のペンションでアルバイトをしていて、オーナーの買い出しについて行ったのがツルヤとの出会いでした。
ツルヤといえばなんといってもジャム
初めて訪れたときに驚いたのがツルヤオリジナルのジャム売り場でした。
なんと常時50種類以上が並んでいてジャム専門店にも劣らないラインナップの豊富さです。
人気ナンバーワンは信州産のすりおろしりんごにバターをあわせた「りんごバター」。
「信州あんず」や「信州ネクタリン」といったご当地ならではの素材のものもあるので、おみやげにぴったりです。
おみやげにおすすめのオリジナル商品をご紹介
ツルヤオリジナルのビールは、「よなよなエール」でおなじみのヤッホーブルーイングが製造しています。最近では首都圏のコンビニやスーパーでも頻繁に見かけるようになりましたが、長野県に本社・醸造所を構えています。
「そこでしか買えないもの」が来店動機に
プライベートブランドとは、本来は商品の製造を行わない卸や小売といった事業者が企画・開発する、独自ブランドのことです。
製造業者と直接取引をしての大量生産や広告・宣伝をしないことでコストを抑え、通常よりも安い価格で提供できることが強みです。
一方でツルヤのプライベートブランドは、地元企業と共同開発をしたり、長野県産の素材にこだわった商品を多く展開していることが特徴で、ナショナルブランドよりも高い価格が設定されているものも少なくありません。
自社で企画・開発しているからこそ顧客のニーズを捉え、他社にはないオリジナル商品そのものが来店の動機に繋がっているのです。
私もまさに「ツルヤでしか買えないもの」を求めて足を運んでいて、長野を訪れる際は旅のルートに組み込むことが当たり前のようになっています。
プライベートブランドは付加価値の時代へ
プライベートブランドの代表格といえば、セブン&アイ・ホールディングスのセブンプレミアムですが、現在は5つのブランドを展開し、中でも「セブンプレミアムフレッシュ」や「セブンプレミアムライフスタイル」は、サステナビリティや環境にも配慮した商品開発で多様化するニーズに対応しています。
ドン・キホーテでは2021年に「情熱価格」を、これまでの「自社の所有物としてのプライベートブランド(PB)」から、お客さまのワクワク・ドキドキを追求するために、「お客さまと一緒に創り上げるピープルブランド(PB)」へとリニューアルしています。
小売業を差別化する「付加価値」の一つとして、プライベートブランドへの注目は今後も高まっていきそうです。
編集猫 KAURU memo
旅行に行くとスーパーに立ち寄ります。
(ネコも旅行するんですよ。)
すると、その地域ならではの商品を見つけられることがあって嬉しくなるニャ。
僕はツルヤでは記事にあるジャムのほか、かりんとうやカステラを買ってます。
大事なことは、地域とお客様がこれいうモノを買ってくれそうということをお店が考えて提案できることですニャ。
地域の暮らしとお店の形態は密接に関わっているので注目のポイントですニャあ。