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サントリーからスタートアップへ——2年半の挑戦を振り返る

こんにちは、カウシェ営業部マネージャーのkobashinです。サントリーという大企業を退職し、スタートアップの世界に飛び込んでから2年半が経過しました。このnoteでは、私がスタートアップで経験した学びや気づきを振り返りながら、特に大企業からスタートアップへの転職を考えている方に向けて、少しでも勇気を届けられればと思っています
なお、この記事は私がカウシェ入社時に執筆したnoteの続編でもあります。もしお時間がありましたら、そちらもぜひご覧ください。(5分で一読可能な内容になってます。)
「28歳の決断。大企業から社員15名のスタートアップへ転職します」

大企業からスタートアップへ転職した理由

サントリーでの5年間は、刺激的で充実した日々でした。特に心に残っているのは、蒸留所やビール工場に飾られていた1枚のモノクロ写真。明治時代、創業間もない頃のメンバーが写った集合写真です。この数十人から始まった会社が、現在のような世界的な企業に成長した。その事実に感銘を受け、「自分もゼロから何かを創り上げてみたい」と強く思うようになりました。
高校野球に例えるなら、甲子園常連校に入るのではなく、地方の弱小チームで部員集めから甲子園を目指すような挑戦。それに自分の限られた人生を懸けてみたい——そんな気持ちが、スタートアップへの転職を決めた大きな理由の一つです。
(実際に入社後の半年間は、営業活動の合間に営業メンバーの採用を毎日面接官として対応していました。)

転職の目的:市場価値を高め、キャリアを自分で操縦する

転職に際しては熱意だけでなく、冷静な目標も持っていました。それは「自身の市場価値を上げ、キャリアの操縦性を高める」というものです。
大企業のキャリアには安定感があります。その一方で自分の希望だけでは動けないことも多いと感じていました。例えば、転勤や職種の変更が自分の意志よりも会社の意向で決まることが少なくありません。そうした制約から抜け出し、自分自身でキャリアをデザインできる環境を求めて、多様な業務経験を積める機会の多いスタートアップへの転職を選びました

スタートアップで身につけたかった2つの力

これは個人的な考えですが、スタートアップでキャリアを築く上で、特に重要だと位置付けて狙っていたのは次の2つの力です。

1. 早期にマネジメント経験を積むこと

スタートアップでは年齢や経験に関わらず、マネジメント経験を早い段階で積むことが可能です。私は入社後1年半で営業チームのマネージャーに就任し、新規営業チームと既存営業チーム、計5名のチームを率いる立場になりました。
大企業で担当していた数値目標は全体の0.1%ほどの範囲でしたが、現在ではカウシェのGMV(流通総額)の約80%が私の責任範囲です。恵まれた優秀なメンバーとこの大きな裁量を任せていただける環境に感謝しながら、プレッシャーを力に変えて取り組んでいます。
また、中間管理職や出世は大変なものという認識も少なくはないと思いますが、私はまったくそうは思いません。むしろ、裁量や関連部署とのつながりが広がることで、経営の意思決定に近づけるその結果、自分の介在価値が大きくなり、仕事がさらに面白くなると実感しています。もちろんプレッシャーもありますが、それを成長の糧にしながら、さらに上の役職を目指したいと考えています。

2. 事業を主体的にドライブさせる経験

事業の成長に直接関与する経験を重ねることで、市場や実践の深い理解を得られると考えました。特に印象的だったのは、「ROIが合うなら、いくらでも投資するから提案してきて!」という上司の言葉。この言葉を背に、直近では営業代行会社の外注や掲載商品数の急増など、事業成長のためのさまざまな施策に挑戦しています。
また、プロダクトチームとの連携も重要な経験の一つです。営業データをもとにしたアプリや管理画面の改善提案を行い、成果を分析・共有することで、さらなる事業インパクトを追求しています。

今後の展望

カウシェの事業成長に貢献することを通じて、最終的には自分のキャリアをさらに自由にコントロールできる状態を目指しています。2年半在籍した中で、いまが最もタフで、本音として最も面白いフェーズにいると感じています。
末筆にはなりますが、カウシェも自分自身もまだまだこれからです。これからも挑戦を続け、より大きな成果を追求していきたいと思います。
私が感銘を受けた、サントリー創業メンバーの写真のように、カウシェも偉大な会社となり、現在のメンバーの集合写真が10年後、100年後のオフィスに飾られる——そんな未来をキャリア人生を懸けてこれからも創造していきます。
このnoteが、スタートアップへの転職を検討している方の一助となれば幸いです。


(オフサイト集合写真/最後列左から3番目が筆者)

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