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第45回 テラスドア位置に筋交いが通っていた

上のタイトル写真は、工事前の雑然とした母屋キッチン。全体に暗くあまり好きな場所ではなかった。これからは、人が集まりたくなるようなスペースにしたい。それもあって、窓の先の狭い敷地に東屋のようなスペースをつくり、キッチンから直接そこへ出られるようする。そこでは洗濯物を干したり、椅子とテーブルを置いてくつろげるようにするつもり。そのために、窓の横(下のパース図で奥の窓の右側)にテラスドアを設置する計画だ。

母屋キッチン東側

ところが、9/18の打合せ時に建築士からそれができなくなったと言われた。テラスドア設置位置に筋交いがあることがわかったので、そこに設置できないという。土壁で覆われているので、筋交いの存在はこれまでわからなかった。図面も残っていないので、こういうことも起きるのだ。

下の断面図で、右側の緑の点線で斜めに描かれているのが発見された筋交い。2スパンにかかっており、テラスドアと完全に重なっている。筋交いは強度を保つために必要な構造材なので、なくすことはできない。

当初計画

そこで2案が提示された。

1案)窓を撤去し、そこにテラスドアを設置する
筋交いはそのま維持される。窓がなくなるため、日照や風の出入りがどうなるかは不安。窓撤去のため、約6万円追加費用発生。

窓撤去案

2案)筋交いを1スパンに付け替える
既存筋交いは2スパンだが、それを1スパンに付け替える。強度に問題はないことは確認。そして空いた1スパンにテラスドアを設置する。追加費用は約11万円。

筋交い付け替え案


以下は、1)窓無し案のパース図。(垂れ壁なし)

窓無し案パース図

当初計画になかった吹き抜けができたので、採光は良くなる。そこでキッチンの窓をなくしテラスドアだけにしても、ドアガラスを透明にすれば採光は問題ないと判断した。また、風については、テラスドアを開放可能なものとし、さらに網戸を設置すれば風を常時通すことができるだろう。そういう仕様のドアがあったため、1)案に決定。

そうして、以下写真のようにテラスドアは設置された。
タイトル写真とほぼ同じ位置から撮ったもの。ずいぶん変わったものだ。

(2024年11月28日撮影。エキスパンドメタル設置前)


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