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2023年3月 日光見るまで結構と言わない旅 03
【まとめ】旅の三日目。ようやく日光東照宮をじっくり拝観。人が多く、以前(1992年!)訪れた時の記憶とあまりにも違い過ぎて終始狐につままれたようになる。
拝観後はとりあえずいろは坂から中禅寺湖まで行ってみよう、と。しかし暖地に住む素人旅行者に、思いがけない落とし穴が(?)。
3月20日(月) 晴
6:30頃 起床
7:00 近くのコンビニで朝食を買いながら近隣を少し散歩。今度は歩いて数分のところにあるJR日光駅まで行く。今日も良い天気。
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朝早くても構内に入れる。しかも二階部分に登れるらしく、行ってみる。
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戻って、宿の一階喫茶店でお願いしてあった朝食を頂く。
(珍しく写真撮ってなかった)。ワンプレートのスクランブルエッグ、サラダ、パンなどのセットだった記憶が(一番安い、ソーセージなしだったかも)。そしてコーヒーは飲み放題。スープもついていたか…記憶があいまい。コーヒーたくさん飲んじゃったからねー。
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8:15頃までに朝食、支度をして車で出発。
今更気づいたが、この宿には外国人客がかなり多い。それと、スポーツ関連の大会等で来ている学生さんとか。朝夕の出入りも何かと活気があって、観光地らしくておもしろい。
9:00位には東照宮近くの駐車場に入る。
今日は時間が早かったせいか、すんなりと車を停められる。700円。
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マップを見てぼうぜんとする。というのも、かなり昔(1992年だから31年前!)、奥日光の帰りに日光東照宮に寄ったことがあったのだがその時の脳内マップと全然違っていたので。
つうか、寺社エリアがこんなに広かったとは。
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まずは石鳥居をくぐり、参拝の人びとの流れに乗る。
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三猿含め、お猿がいっぱい
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あまりの凝りように見上げている首が痛くなりそう。しかし人が多いのと、家族がどんどん進んで行くので次へと進む。
廻廊? 潜り抜けるところに親切に『眠り猫』とある。ありがとうございます。
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しかし前回来た時、もっとあっさりと見学したような…その当時にはあまり人がいなかったのか、それとも記憶が誤っているのか?
せっかくなのでずっと上って、徳川家康公の墓所と言われる奥宮まで行ってみる。というか、そこまで人の流れができていて、なんとなく抜け出せずに気づくと坂を上っていたのでした。
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お参りをすませてまた下る。あまりの絢爛豪華さにめまいが。
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そして禁煙、とも。ですよね
東照宮を出て、トイレを探しながら北西方向へ。トイレ近くにしぶい空間が見えたので寄ってみる。説明に、旧奥社唐門、旧奥社鳥居、とあった。
重要文化財とあるが、この一角だけ静けさに包まれていた。
古びていてぽつりと遺された感が強いが、趣ある。
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大猷院に着く。三代将軍徳川家光公の廟所とのことだが、すでにBがツカレタヨーというオーラを出しまくっていたので入らず、外から見学のみ。
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途中どこかのタイミングで宝物殿にも寄る。ちょうど『どうする家康』が放映直後だったということもあり、宝物殿の資料を見る人達も多かった。
12:20過ぎ 観光地内でお昼ごはんを食べる能力に著しく不足している田舎者の一家は、とりあえずいろは坂経由で中禅寺湖まで移動しつつ、もう少し人の少ない場所でご飯にしよう、と駐車場に戻る。
しかし小腹が空いてきたので、気になる『チーズたまご』を4個買ってひとつずつ食べてみる。
ゆで卵のチーズ味かと思って買いに行ったが、これはお菓子でした。
しかしかなり美味。もう一個ずつ買えばよかった。
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いろは坂手前に何度か「チェーンを!」と書かれていて、脱着所も見かけた頃、ナビを見ていて恐ろしいことに気づく。
いろは坂、二本あるでは?
しかも、上り下りと分かれていて、一方通行になっていたでは?
遠い遠い昔の記憶では、確か対向車線があったような……しかしここでためらってもいられねえ、ととりあえず上りのいろは坂を上り始めた。
かなりの上り坂、山道と言ってもいい。しかし少ししてからようやく、「雪が残っていたらどうしよう」ということに気づき、ぞっとする。
なんせ静岡から来た我らは雪道ドライブの経験は皆無。途中で雪が多くなってきても、一方通行なので引き返すことができないということでは?
天気は晴れていて、暖かいということもあって、雪がないことを信じつつ、先を行く。Aはすでに及び腰ではあったが、戻るわけにもいかないのでとりあえずゆっくり上っていく。
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標高が上がるにしたがって、路肩に白いものが。
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13:15頃 ようやく中禅寺湖着。とりあえず路肩に少しだけ雪が残る場所もありながら、路面は乾いていた。駐車場はコインパーキングみたいな平地で320円。
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Aは、明るい(暖かい)うちに帰りたい、とそわそわしている。しかし腹は減った。近くの土産物屋でとにかく急いでお昼ごはんを、ということになってそそくさと食べる。
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なんでもかんでもゆば入り
4人で3900円。よく味わったというわけではなかったが、空腹もあってけっこう美味しかった、気がする。
ご飯食べてすぐ帰路に。中禅寺湖畔滞在30分以内?
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Aは元々華厳の滝も見たかったらしいが、いや寒くなると道が凍るから、ととにかく、いろは坂を頑張って帰ることに専心したようだった。
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ほっとひと安心して、さてまだ明るいし、どこかに寄ろうということになって、宿のおねえさんから教えて頂いた、「お地蔵様が並んでいるんだけど数えてみると、行きと帰りと数が違う」という謎の場所を訪れてみることにした。
地図でみると、『憾満ヶ淵』『並び地蔵』とある。
細い車道をどうにかこうにか曲がりながら進み、ようやく空き地のような駐車場にたどり着く。
14:40頃 川に沿って歩き出す。他にも観光らしき人がちらほら。
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渓流が見える。水が豊富。
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カンマンガ渕の名はどこから? こんなサイトがあった。
「水の音が不動明王の真言を唱えているかのように聞こえることから、」真言の終わりの語句「カンマン」を取って名付けられた、らしい。
そして道沿いには聞いていた通り、様々な大きさ、古さのお地蔵様がずらーっと並んでいなさった。すでに形のはっきりしないものも。
多分すべてのお地蔵様に赤い前掛けがついていた。
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ヘンな所で信心深い? 私ら家族はどうしてもお地蔵様が並んでいる所のアップが撮れず、川ばかり写真におさめている。
発電所の放水路があるあたりで少し山側に上り、車一台は通れそうな林道を車の置き場まで戻る。
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15:15頃には車の近くまで戻る。
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東照宮も独特のおごそかパワーがあったのだが、憾満ヶ淵にも独特の空気が流れていた。もっと原初的というのか。
あっ、お地蔵様数えるの忘れてた。
またリオンドールに寄ってお土産を買い、宿に戻り、片付けしてから夕飯を食べにまた外に出る。
歩いて近隣のガストまで。
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18:30過ぎにガスト着。座れない程ではないが賑わってはいる。
ここでおなか一杯ご飯食べる。(そして少し飲む)。4人で4064円。
帰りに、駅前のみやげ物屋で揚げゆばまんじゅうも買ってみる。960円。
宿に帰っていただくことに。
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19:30頃には宿に入る。
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ようやく日光の片りんくらいは拝めたかな、という思いでしみじみしていたら、家人Cが「なんか……トイレの流れが悪くなってきた」と。
確かに、詰まっているわけではないが流れがよくない。タンクに水がうまく貯まらなくなってきたような感じだった。設備が古いから仕方ないねー。
下のカウンターに降りたら、今宵はスタッフらしきネパールのマダムがいらっしゃったので、一応トイレの流れが悪くなっている、と伝える。
どうしても大きな用事ができたら、仕方ないので東武日光駅様まで出かけよう、ということで話が決まる(Bに伝えるのが難しいが……)。
まあ、泣いても笑っても明日帰るんだけどね。
明日はありあわせで朝ごはん食べてから支度してチェックアウト。
寄れたら、気になる酒蔵を覗いていこう、と。そしてあとはひたすら家に帰る予定。
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