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1990年1月 ハワイにありがちな社員旅行の記 03

【まとめ】またまた終日自由行動、午前中は仲間に誘われて王道のワイキキビーチ、高級ホテルの代名詞とも言えるシェラトンにて豪勢なランチを。午後は諦めきれない美術館再び。隅から隅まで惚れました。明日はもう帰るので買物も色々と。

1月14日(日) 薄曇り
何時に起きたか不明。朝食後、誘われてワイキキの浜を見物に行く。
朝のうちは近くに果物を売る小店が多い。パパイヤが縦半分に切られてプラスプーン付きで売られていたり。

ワイキキビーチ。トイレが、扉の無いオープンタイプでいや、これはちょっと無理でしょう……とトイレ研究家のmeはおじけづく。
砂のせいか、天気のせいか水は少し濁って見える。そして少し寒い。

さすがにペンギンでもうすら寒い

浜は足が沈んで歩きにくい。
ホテルのプライベートビーチに、ままごとの砂場みたいなエリアがついているのが何となくせせこましい感じ。天下のワイキキになに、イチャモンつけてんねん?みたいな感じですが。旅行の季節も中途半端だったかな。

近くのロイヤルハワイアンホテル、多分

Hちゃん、同じく仲良しのMちゃんと彼氏さんと4人でシェラトンホテルのビュッフェに入ってみようということになる。

お花が素敵なシェラトン
どこをとってもゴージャス

軽くお茶だけでも……と思ったが、Lunchは食べ放題だった。
お腹パンパンになるまで色々と食べる。
酢が利いたものが多い。燻製の魚が美味だった。魚介類が全体的に美味しい。ハーブもよく使われている。
クランベリーがたくさん入ったケーキは、スポンジによくジュースが染み入っていて、色も鮮やかでとても美味しい。

ハワイアンを歌う三人組がひとつひとつのテーブルに回ってくる。
ひとりの女の人がMちゃんの叔母さんにそっくりだったらしく、
「◎◎おばちゃんだー!」とかなり喜んでいた。

優美でデリシャスな海辺のランチの後は、単独で美術館へ再び。
と思ったらHちゃんも行くよ!と。うれしいこっちゃ。
美術館に興味あるというより、私のやることなすことがじゃっかん不安だったのかも……
それでも、まだ体調が万全ではなかったのでかなり心強い。

2番バスで美術館へ。

また来てしまいました!

人が少なく、明るい静けさに包まれたよい雰囲気だった。
オリエント・コートではスケッチをする女性もいた。

眩しい中庭

日本、韓国、中国、インドなどの古代~近代のコレクションがなかなか面白い。日本のものでは埴輪や金屏風(芭蕉図)などもあった。サムライ・スーツ(着物の侍装束一式)とか象牙の小さな細工物(根付)のコレクション、壺や皿など。

明り取りの格子が凝っている
こちらは絵葉書の中庭

カフェは閉まっていたので、コートの間の通路に座り、ふたりでお茶を、いや、インヘラーを服す(喉鼻がとにかく調子悪く頭痛も少しあった)。薬が効いて、ふたりであー、スッキリした!と活動再開。

トイレも美しく(だいじ)、回廊と中庭の空間はからっと明るく静けさに満ち、しばし時を忘れてしまった。

Jimmy Pikeの版画がいくつか展示されていて、とても新鮮だった。
(その後ずいぶんしてから、オーストラリアでも彼の作品を見て改めて感銘を受ける)

夜は他部署の人たちとうまく待ち合わせができず、かなり待ちくたびれた後に、プンスカしながら自部署の人達だけでご飯を食べに行くことになった。
Spagettie Spagettie という店。4.99$でスパゲティーとサラダが食べ放題!
ソースがけっこう美味しくて色々と試す。麺はやや伸び気味。

ホテルに着く。
夜中の2:30にチェックアウトで4:00にはバスが来るというが全然眠れない。
しかも、スーツケースを部屋に取りに行きますと言われていたので、寝ていいのかもわからない。
雷が鳴って、雨も降り出した。
そんな中でも向かいのライブハウスは全然音が鳴りやまない。若者らが傘も差さずに走ったり歩いたりしている。

アウトリガーリーフホテルの絵葉書
黄色い〇が泊まっていた部屋あたり

****ここで、今までハワイで買物したお店などの様子や感想をまとめて。

◎ハワイアンショッピングセンター Royal Hawaiian Centerかな?
楽しみにしていた人も数人いて、ついて行った。ブランド物の店が多い。みやげ物もあるが、全体的に値段が高くて自分向きではなかった。
◎アラモアナショッピングセンター Ala Moana Center
本屋、スニーカーの店、洋品店などに寄る。ヨーグルトアイスがおいしかった。10¢と2¢を間違えて渡してきたので違いますよ!と言ったが。
値段は日本とだいたい同じ感覚。改修中でゴタゴタしていたが、食べる場所がまとまっていたのが良かった。
◎ABCストア ABC stores
便利以外の何ものでもない。マカダミアナッツなども手軽に安く買える。お土産にここで(ヤシの?)木彫りマネキネコを買ったりもした。
ただ、ここのサンドイッチ類は味が独特?で、2日以上食べられない気がした。辞書を食べているような鼻につく匂いが(辞書、食べたことないけど)。
寿司も売っていた。海苔巻きの中身はカニカマだった。
店によって特価品もさまざまでそれぞれの違いが面白かった。
◎ウールワース Woolworth
免税店の近く。土産もまとめて売られている。customers the firstというバッジをつけている店員もいたが、特に愛想が良いわけでもなさそう。
一階のフロアで黒人のお兄さんがspace gliderを飛ばしながら売り込んでいた。長いことやってるのか、飛ばすのも受けるのもとても巧み。試しに一度やらせてもらう、最初の一回だけうまくいった。3つで5.00$。
土産にしようかとワゴンに積まれたマニュキアを見るが、安いのでは2つで1.00$。化粧品はおもちゃのように色とりどりで安い。
マニュキアをレジに持っていく時に落として割ってしまった。英語で何というかとっさに解らなくなって「fall」を使って説明したが、店員どうしで「どうしたって?」「落として割ったって」と会話している時に「drop」と聞こえ、あー、そうかー、とそちらがなぜかショックだった。ちなみに弁償はしなくて良かった。
水着はどれも大きすぎて、同僚のグラマラスな女性でも「あちこち余る!」と言っていた。
◎インターナショナルマーケット
いかがわしさを絵に描いたような出店の集まり。アワビのネックレスが3つで1$から。他のものは案外高い気がした。
タロット占いの小屋を覗いたら、白人の女性占い師らしき人が横向いてお弁当食べていた。他のブースでも時間的になのか、弁当食べてる人が多かった。中華系が多いのか、焼き飯を箸で食べている人がけっこう見られた。
オウムを操る?白人青年を見る。オウムを片手で放り上げてはもう片方の手で受け止める。オウムははじめ、人形か?と思ってみていると、途中取り落としそうになると、オウムがいきなり羽ばたいて彼の肩に戻る。おしゃべりもするしキスもするお利口なオウムだが、コイツもTシャツ売りの小道具だった。

今は何かとクレームがついて見られなさそう……

◎免税店 Duty Free
日本人の洪水。バッグやスカーフ、酒、香水に群れる老若男女。従兄にロレックスの時計を買ってきてほしい、と頼まれていたmeは、とにかく予算内で収まるものを探すのに精いっぱい。時計売り場のおばさんは温和な日系の方で、「ああ、昨日の方ですね」とにっこりしてくれた(前日に決めかねていったん帰っていた)。
「いつも日本の人が多いんですか?」と聞いたら
「いつも、9割は日本の方です。日本ではお土産を買う習慣があるでしょ? 外国の人はね、そういう習慣がないんですよ、買うのは自分のものばかり。で、いつも日本の人が多いんです」と。
まあ一理あるな。日本人がブランドに弱いんですよー、とは言わない点は思慮深かったのかも。


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