8/28(金) 日記

前日に浴びるほどの酒を飲む。夏の暖かな陽気に照らされて意識が少しずつ回復していく。通勤のサラリーマンすらまだいないこの時間、髭を剃る習慣がないおじいさんが1人バス停のベンチに座っていた。帰ることなど考えなかったぼくも、真似をして座ってみる。布団の中にいるような光の中で、この世界は2人だけだった。
気がつくとぼくは1人だけになっていた。バス停にはスーツを着た女性が、折りたたみ式の手鏡を持ってメイクを直していた。ぼくは逃げるようにベンチから立ち上がった。身体は思ったようには動かず、もう少しだけ寝たがっていた。朝は朝だ。身体のスイッチを入れるために適当なカフェに行きコーヒーとサンドイッチを食べた。久しぶりに食べるパンがぼくの舌を喜ばせた。マヨネーズの甘さと卵の素朴さ、それにコショウの塩辛さが今のぼくに一番必要だった。うめうめ

そろそろ限界かもしれない。寿命を減らすことと寿命が減ることは別な気がする。寿命を減らすて生きる作業の先に何があるんだろう。あまり想像したくないな

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