映画評 『Our Friend/アワー・フレンド』
若い夫婦(マットとニコル)に、小学生2人娘の4人家族。そしてこの4人家族と家族ぐるみの付き合いをしている親友、コメディアン志望の独身男(デイン)。
妻が、末期がんの宣告を受けることになる。その前後10年ほどの彼ら5人の生活を描いている。特別なストーリーがあるわけでなく、淡々と彼ら5人の生活が描かれている。日常生活を描くファミリー映画のジャンルと言えるのだろうか。
登場人物にコメディアン志望の男デインがいるのだから、彼がコメディを演じたら、全体的に奥深い映画になったと思うが、デインは肩書だけコメディアン志望で、陽気に振舞うことない真面目な男だった。そこが個人的には残念、原作を優先した演出なか?
女性監督だからか、女性の繊細な感覚で、家族のすれ違いや絆、友人との繋がりに焦点を合わせていたのかもしれない。
日常生活を描く映画は、文化の違い、生活スタイルの違いを視覚的に知れるので面白い。長い文章を読んでも、想像できない場面を、映画は一瞬で目にすることができる。
アフリカ、中東、南米諸国のファミリー映画のジャンルを見たいが、最近はこの地域の映画は紛争関連の映画の封切が多く、ファミリージャンルは少ない。
10月15日から全国ロードショー
Our Friend/アワー・フレンド 公式サイト
https://our-friend-movie.com/
監督:
ガブリエラ・カウパースウェイト
脚本:
ブラッド・イングルスビー
原作:
マシュー・ティーグ『The Friend: Love Is Not a Big Enough Word』