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コモンズは「規範」と「共有財」で構成される

NEC未来創造会議で探求しているコモンズ。NEC未来創造会議ではコモンズは「規範」と「共有財」で構成されると整理しています。

コモンズとコモニング


コミュニティ運営のノウハウをコモンズ化

こすぎの大学で培ってきたコミュニティ運営のノウハウをコモンズとして位置づけて2016年から公開中。昨年からは他コミュニティのノウハウも共有すべく、コモンズプロジェクトを立ち上げました。

こすぎの大学のノウハウ例
コモンズプロジェクトのノウハウ例

上記のノウハウ集はコモンズの「共有財」に位置づけられますが、こすぎの大学から創出されるコモンズとは何だろう?と考えました。

ダイアログを通じて創出されるコモンズ

こすぎの大学は毎月第2金曜日の夜に開催。武蔵小杉をテーマに先生“役”のゲストが活動や思いを紹介。先生“役”の話を通じた気づきや学びを参加者である生徒“役”同士で対話して武蔵小杉の価値を高めるアイデアを共有しています。

こすぎの大学での対話の様子
こすぎの大学での発表の様子

対話で色々なアイデアが浮かび、参加者全員で共有してワークショップは終了します。アイデアのすべてを実現する必要はなく、千三(せんみつ)のように100個のアイデアの内、一つでも実現できればと考えています。1/100の比率で具体化されるアクションは共有財。
では、99/100のアイデアには価値がないのか?という疑問がありました。価値はあると実感しているものの、うまく言葉で表現できず悶々としていました。

直近のこすぎの大学ではZ世代の大学生が先生役となり、人生100年時代に多世代が共生する街で取り組みたいことを対話しました。
アイデアの一つが「みんな“同”世代、“動”世代、“Do”世代」。世代で分断することなく、世代を世代を超えて一緒に活動していく。

みんな“同”世代、“動”世代、“Do”世代


アクションは共有財、マインドは倫理というコモンズになる

「みんな“同”世代、“動”世代、“Do”世代」から、どのようなアウトプットが生まれるのか?
アウトプットが生まれない99/100になってしまうのか?
だけど、価値はある。「みんな“同”世代、“動”世代、“Do”世代」というマインドで日々を過ごしていくことで街や人との接し方が変わり、街の価値が向上する。

NEC未来創造会議ではコモンズを「規範」と「共有財」に整理しました。
アウトプットをアクションとマインドに完全に分けることは難しいですが、アクションを通じて具体化されたものが「共有財」、アクションや共有財の源泉となるマインドが「規範」と咀嚼するとスッキリしました。

こすぎの大学で創出される100個のアイデア。1/100の共有財、99/100の規範というコモンズを創出するポテンシャルがあることを誇りに抱きながら、これからも楽しみながら活動していくようにします。


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