好きな服について本気出して考えてみた②
僕が今日の服好きの軸になっているブランドが二つあって今日はそのうち一つを紹介しよう。
今まで様々な服を手にしてきたし、あれ良いなこれ良いなと思っても、やっぱりそこに収束していく。何故か。まずは出会いから振り返ってみる。
出会いのきっかけ
某リユースショップで働きだした頃に好きだったのは、「A-net」という会社のブランドだ。ZUCCa、Ne-net、TSUMORI CHISATO、mercibeaucoup,等の所謂可愛い系。俳優で言うと千葉雄大さんなんかが似合いそうな。
人には遍歴というものがあるけれど、今の自分には考えられない服装だ。
可愛すぎる。
そんな僕が、今から8年くらい前のある日のバイト終わりに店内を整理している際に売り場でカッコよすぎるパンツを発見する。
【SASSAFRAS】ガーデニングウェアをファッションへ昇華させた質実剛健で唯一無二のブランド。(余談ではあるけど、2,3年前にフィッシング系のアイテムが流行った際ポケットがたくさんついているという理由からかSASSAFRASから出ているアイテムの二番煎じが沢山売られているのを目にしたことがあった。なんだかなぁとやりきれない気持ちにもなりつつやっぱり良いものはマネされるんだと感心した。)
畳んだ状態でディスプレイされていたこいつを瞬間的にカッコいいと思い気づいたら手に取り鏡で合わせていた。
陰から先輩が見ていたようで、「そのブランド、良いよ。○○って店に置いてるから見てきたら」と言われたので、次の休みに見に行くことにした。それだけ気になった訳だが、それにしても素直。当時の自分を誉めたい。
衝撃の出会い
先輩に教えてもらったお店に着くと、思っていた以上にこじんまりとしていた。のちのちそのお店には何度も通うようになるのだが、店主の方に聞くと6畳くらいだったと思う。店内は商品であふれているのでめちゃくちゃ狭い。ガラス張りなので外から商品が見えているのだけど、服だけじゃなくてコウモリランやサボテンなどの植物からスコップやバケツなどのガーデニングギアまで飾られている。
めちゃくちゃ小心者の僕は一見さんには入りにくそうに感じ入店を躊躇していると、他のお客さんが入っていったのを見て、今だ!と飛び込んだ。
するとそこには今まで自分が好きだった服の系統とは全く違う、大人の服たちがずらりと並んでいた。いや、もしかしたら自分が好きだと思い込んでいたものは幻で、深層心理ではこういう格好がしたかったのかもしれない。と思ってしまうくらいオシャレすぎるちょび髭パーマのおじさま(店主)が先に入店したお客と談笑していた。僕はただひたすらに気になった商品を手に取り広げてみては畳むを繰り返し、かっこよすぎるけれど少し高めの値段を見ては買えないかなぁなどとぶつくさ言っていた。
あまり広くはない、というか劇せまなのですぐに見終わってしまったのだが、陰に隠れていた「ストライプのシャツ」がちらりと見えた。
すぐにハンガーを手に取り広げてみると、、、、なんだこれは。
左腕が切り替えられている。当時の僕にはこんな高度なオシャレがあるのかと衝撃を受けた。
これが「衝撃の出会い」である。
シャツとは奇麗に着るものだと思い込んでいたろんげ少年は一気に目を奪われた。一目惚れだ。雷に打たれたような出会い。
ブランドは何かとタグを確認しようとするとオシャレ店主が一言。
「Mountain Researchのパラシュートシャツってやつです。かっこいいでしょ。」
はい!!!!めちゃくちゃカッコいいです!!!!!目をキラキラさせながら返事をしたからか、店主は続けていろいろと説明してくれた。
Mountain Researchは店主の憧れのブランドであったこと。店がスタートしてからいつか取り扱いたいと思っていたらブランド側から声をかけてくれたこと。パラシュートシャツとは昔のヴィヴィアン、、、セディショナリーズというブランドがリリースした身体に巻き付くようにベルトが施されていてパラシュートを背負っているように見えるシャツであること。そのシャツは腕の生地が切り替えられていてそれがパンクの象徴でもあったこと。Mountain Researchは「山パンク」がテーマでもあること。
話を聞いてなお好きになった。
他にも素敵なものが沢山あって、
動物刺繍のシャツ。
ブランド定番のアイテムで、毎シーズン動物の種類や刺繍の場所が変わってリリースされる。
可愛いしカッコいいという絶妙なバランスのデザインにろんげ少年はすっかりMountain Researchの虜になっていた。
いつかデザイナーにも会ってみたい、とも。いち洋服にそんなことを考えたのは初めてだった。
その日、僕は初めて2万円以上するシャツを買った。
自分の中でファッション革命が起こっていた。
まとめ。
・僕はMountain Rsearchが大好きだ
・2011年、ろんげ少年のファッション革命がおこった
・それは2019年1月現在まで基盤となっている出会いだった
・サムネイルは去年の大阪で開催されたGood Coffee Festでの一コマ
・やはり服の話は楽しい
・noteでも服の話で盛り上がったらいいな
・今日は約2100字。2時間以上かかったけど気にしない。