7月の阪神タイガースを振り返る(順位表&野手編)
こんにちは!かったーです!
今回は私が応援している阪神タイガースの7月の戦いぶりを振り返っていきたいと思います。
交流戦をきっかけに最下位からの巻き返しが始まり、その勢いを持続できるかに7月は注目が集まりました。
7月最終戦の負け方がかなりショックなものだったので、ネガティブなイメージがついてしまいましたが、結果だけを見ると勢いを持続どころか、さらに加速させることができた『最高の1ヶ月』になったのではないでしょうか。
また7月はプロ野球界全体で某ウイルスの影響をかなり受けてしまい、想定外の事態が多く起こった1ヶ月でもありました。
いつ想定外の事態が巻き起こるか本当に読めないので、ファンとしては「これ以上広がらないこと」を祈るしかできません。
そんな7月を「数字と私自身の感想」で振り返っていきたいと思います。
6月の振り返りはこちらです↓
今回は順位表&野手編です!
参考資料↓
順位表
6月終了時点
① ヤ:50勝23敗1分 +27 .685
② 巨:40勝38敗0分 +2 .513 12.5
③ 広:35勝38敗3分 −3 .479 2.5
④ 横:32勝38敗0分 −6 .457 1.5
⑤ 神:34勝41敗2分 −7 .453 0.5
⑥ 中:31勝42敗0分 −11 .425 2.0
7月終了時点
① ヤ:57勝36敗1分 +21 .613
② 神:48勝47敗2分 +1 .505 10.0
③ 広:46勝49敗3分 −3 .484 2.0
④ 横:42勝45敗2分 −3 .483 0.0
⑤ 巨:45勝50敗1分 −5 .474 1.0
⑥ 中:41勝50敗1分 −9 .451 2.0
7月月間順位表
① 神:14勝6敗0分 +8 .700
② 横:10勝7敗2分 +3 .588
③ 中:10勝8敗1分 +2 .556
④ 広:11勝11敗0分 0 .500
⑤ ヤ:7勝13敗0分 −6 .350
⑥ 巨:5勝12敗1分 −7 .294
感想
7月を一言でまとめると「某ウイルスに振り回された1ヶ月」だったと思います。
各球団少なからず離脱者が出ていますが、特にヤクルト・巨人は『活動停止』に至ってしまい、ただでさえ夏場の苦しい時期なのに別の意味で苦しい日々が続きました。
その影響からかヤクルト・巨人が月間では大きく負け越してしまっています。
”投手陣”の崩壊が顕著で月間チーム防御率が極端に高く、大幅負け越しの主な要因になっています。
我らが阪神に目を向けていきますが、7月の阪神は「投手力で手堅く勝ちを重ねていった1ヶ月」だったと思います。
今季2度目の月間防御率1点台を達成していて、感覚がおかしくなりそうです(笑)
他球団を凌駕する圧倒的な投手成績が並んでいて、特に先発防御率1.04は2位の中日とも1.5点以上の差をつけて1位になっています。
投手陣の詳しい成績に関しては投手編でまとめていくのでそちらの方も是非ご覧ください。
6月の振り返りの際に「”借金完済”を達成して欲しい」と書いたのですが、その目標を見事に達成してくれました。
「連敗・カード負け越し」が一度もなくコンスタントに勝ち続け、7月だけで『貯金8』を作ることに成功しています。
首位ヤクルトが大きく失速したため6月終了時点で”17ゲーム”あった差が”10ゲーム”にまで縮まっています。
残り試合数を考えると10ゲームでも大差であることには違いないですが、ひっくり返せないゲーム差ではありません。
8月も「連敗・カード負け越し」をできるだけ回避して、確実にゲーム差を縮めてもらいたいですね。
打撃成績
チーム成績(7月)
得点:73(3位)
打率:.243(5位)
本塁打:11(6位)
出塁率:.297(6位)
長打率:.334(6位)
OPS:.631(6位)
得点圏打率:.261(2位)
盗塁:14(1位)
犠打:20(1位)
代打率:.240(1位)
※括弧内はセ・リーグでの順位
打順別スタメン起用回数(7月)
① 中野(20)
② 島田(15) 山本(3) 北條(1) 熊谷(1)
③ 近本(20)
④ 佐藤(20)
⑤ 大山(15) 糸原(4) マルテ(1)
⑥ 糸原(13) 山本(4) 北條(2) ロハス(1)
⑦ 山本(6) ロドリゲス(5) 北條(3) 陽川(3)
ロハス(2) 小幡(1)
⑧ 梅野(17) 坂本(3)
※括弧内はスタメン出場数
守備位置別スタメン起用回数(7月)
捕 梅野(17) 坂本(3)
一 大山(10) ロドリゲス(5) 北條(2)
糸原(2) マルテ(1)
二 山本(13) 糸原(5) 熊谷(1) 小幡(1)
三 糸原(10) 佐藤(6) 北條(4)
遊 中野(20)
左 島田(9) 大山(5) ロハス(3) 陽川(3)
中 近本(20)
右 佐藤(14) 島田(6)
※括弧内はスタメン出場数
個人成績(7月)
山本泰寛
14試合 打率.239(46-11) 0本塁打 3打点
9三振 1四球 4犠打 0盗塁
出塁率.255 長打率.261 OPS.516
梅野隆太郎
18試合 打率.255(55-14) 1本塁打 4打点
15三振 5四球 0犠打 2盗塁
出塁率.317 長打率.309 OPS.626
大山悠輔
15試合 打率.267(45-12) 3本塁打 14打点
10三振 11四球 0犠打 0盗塁
出塁率.404 長打率.533 OPS.937
熊谷敬宥
11試合 打率.200(5-1) 0本塁打 0打点
1三振 0四球 0犠打 1盗塁
出塁率.200 長打率.200 OPS.400
近本光司
20試合 打率.319(72-23) 1本塁打 8打点
3三振 8四球 1犠打 6盗塁
出塁率.410 長打率.375 OPS.785
糸井嘉男
4試合 打率.000(4-0) 0本塁打 0打点
4三振 0四球 0犠打 0盗塁
出塁率.000 長打率.000 OPS.000
佐藤輝明
20試合 打率.267(75-20) 2本塁打 7打点
20三振 3四球 0犠打 1盗塁
出塁率.300 長打率.453 OPS.753
坂本誠志郎
3試合 打率.100(10-1) 0本塁打 2打点
2三振 1四球 1犠打 0盗塁
出塁率.182 長打率.200 OPS.382
ロハス・ジュニア
12試合 打率.250(16-4) 1本塁打 1打点
6三振 2四球 0犠打 0盗塁
出塁率.368 長打率.438 OPS.806
北條史也
13試合 打率.148(27-4) 1本塁打 5打点
4三振 1四球 0犠打 0盗塁
出塁率.179 長打率.296 OPS.475
マルテ
1試合 打率.667(3-2) 0本塁打 2打点
0三振 0四球 0犠打 0盗塁
出塁率.667 長打率.667 OPS1.333
糸原健斗
18試合 打率.230(61-14) 0本塁打 8打点
7三振 3四球 0犠打 0盗塁
出塁率.273 長打率.262 OPS.535
小幡竜平
11試合 打率.286(7-2) 0本塁打 0打点
0三振 0四球 1犠打 0盗塁
出塁率.286 長打率.286 OPS.571
中野拓夢
20試合 打率.295(88-26) 1本塁打 3打点
8三振 1四球 2犠打 1盗塁
出塁率.303 長打率.375 OPS.678
島田海吏
19試合 打率.197(61-12) 0本塁打 4打点
16三振 4四球 3犠打 2盗塁
出塁率.246 長打率.230 OPS.476
陽川尚将
6試合 打率.364(11-4) 0本塁打 0打点
1三振 0四球 0犠打 0盗塁
出塁率.364 長打率.455 OPS.818
長坂拳弥
3試合 打率.000(1-0) 0本塁打 0打点
1三振 0四球 1犠打 0盗塁
出塁率.000 長打率.000 OPS.000
植田海
8試合 打率.500(2-1) 0本塁打 1打点
0三振 0四球 0犠打 1盗塁
出塁率.500 長打率.500 OPS1.000
板山祐太郎
5試合 打率.000(2-0) 0本塁打 0打点
2三振 1四球 0犠打 0盗塁
出塁率.333 長打率.000 OPS.333
ロドリゲス
6試合 打率.353(17-6) 1本塁打 6打点
6三振 1四球 0犠打 0盗塁
出塁率.421 長打率.647 OPS1.068
感想
”快速上位打線”の形成・大山悠輔選手の大暴れなどでリーグ平均以上の得点力があった6月と打って変わって、打撃成績が軒並み低下してしまいました。
チーム打率・チームOPSなどの数字はリーグ下位に沈んでいますが、投手力を考えると勝ち切るに十分な得点力はあったと思います。
1ヶ月をざっくり振り返ってみると「得点力不足に苦しんだ7月序盤」「大山離脱・マルテ再々離脱の危機をいろんな選手の活躍で乗り切った7月中盤」「大山・ロドリゲス合流で勢い加速した7月終盤」の3つに分けることができそうです。
まずは7月序盤。
6月最終カードで3連敗を喫し、その嫌な流れの中迎えた7月最初の中日3連戦。
術後初登板となった才木浩人選手の好投に応えるべく、大山悠輔選手らの活躍で勝ち越すことができました。
それでも苦手広島戦で手痛い完封負けを喫するなど波に乗り切れなかった印象です。
そんな波に乗り切れないところから波に乗り始めたきっかけとなったのが、7月13日巨人戦で大山悠輔選手が某ウイルスの影響で離脱し、マルテ選手が1軍再昇格を果たした試合です。
大山選手の離脱でチームに激震が走りましたが、近本光司選手・マルテ選手のタイムリーで幸先よく先制、その後も得点を重ね今季最多となる19安打13得点で大勝します。
ただマルテ選手がこの試合を最後に再び脚の状態が悪化し登録抹消となってしまいます。
連携が取れていないなどの批判が巻き起こりましたが、糸原健斗選手を一塁手として起用したり、代わりに出場した北條史也選手が要所で活躍を見せたりと、いろんな選手でカバーし勝ち星を伸ばしていきます。
7月終盤には大山選手が復帰し、7月22日DeNA戦で3年連続となる20号HRを達成しています。
そして忘れちゃならないのが新外国人ロドリゲス選手の1軍昇格で、大山選手の20号と同日、代打で初打席を迎えるといきなりタイムリー二塁打で爪痕を残します。
翌日はスタメンで起用され『2安打1打点・好守』でチームの勝利に貢献し、阪神ファンのハートを鷲掴みにします。
落ちる球に弱いという課題は明確ですが、下位打線に厚みをもたらす存在として期待感が持てたのは間違い無いでしょう。
後半戦最終カード兼7月最終カードとなった首位ヤクルトとの3連戦。
大山悠輔選手・ロドリゲス選手・佐藤輝明選手に本塁打が飛び出し、良い形で得点を重ねていきます。
3戦目に村上宗隆選手1人にやられ、最悪の形で1ヶ月が終了しましたが、それでも課題だった長打力に明るい兆しが見えて終えることができたので、ポジティブな気持ちで振り返ることができると思っています。
選手個人に目を向けると中野拓夢選手・近本光司選手はコンスタントにヒットを打ち続け、梅野隆太郎選手・ロドリゲス選手の好調さで下位打線に厚みが増しました。
6月ほどの勢いはなかったものの、相手の警戒が一段と増して四球が自然と増えていった大山悠輔選手。
”長距離砲”独特のサイクルに入り始めていて阪神ファンとして喜ばしい限りです。
島田海吏選手の状態が落ち、7月終盤には山本泰寛選手2番として起用される機会も増えました。
佐藤輝明選手は明らかに本調子ではなかったものの、打率.260台・OPS.750以上で月間成績をまとめ上げ、大スランプに苦しんだ昨年からの成長を感じさせます。
出場機会が露骨に減っていた糸井嘉男選手が2軍落ちを経験、後半戦開幕と同時に昇格していますが、ヒットを放てないまま7月が終わってしまいました。
パッと思いつくのはこんなところでしょうか。
投手陣が”月間防御率1点台”のようなとんでもない成績をシーズン終了まで残し続けるとは考えにくいので、少なくともリーグ平均並みの攻撃力を8月から9月にかけて作り上げて欲しいなあと思っています。
キーマンとして名前を挙げたいのが佐藤輝明選手とロドリゲス選手の2人です。
佐藤選手は3,4月こそ高水準の成績を残していますが、5月以降は右肩下がりでOPSを下げており、2年目でよく頑張っているとはいえ、もうワンランク上の成績を残して欲しいと思っています。
ロドリゲス選手は今の阪神にとって貴重な”長打力”を持った選手なので、阪神が平均並みの攻撃力を得るために鍵を握る選手だと思います。
チームのためだけでなく、ロドリゲス選手自身にとっても日本でのキャリアを来年以降続けられるかどうかがかかっています。
何とか爪痕を残してチームを救って欲しいと思っています。
ここまで野手に目を向けて阪神の1ヶ月を振り返り、個人的な感想をダラダラまとめてきました。
あくまで個人的な感想に過ぎないので、その辺はご了承ください。
投手編も近日投稿予定です!
Twitterもやっています↓
ありがとうございました。