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【3月20日】阪神オープン戦まとめ(桐敷5回無失点!渡邉岩田ワンポイント登板!大山犠牲フライ!)

こんにちは!かったーです!

今回は3月20日におこなわれたオリックスVS阪神のオープン戦を阪神ファン目線で振り返っていきたいと思います。

両チームともにこの試合が今シーズン最後のオープン戦となりました。

シーズンに向けて明るい材料・暗い材料ともに出てきたこの試合を個人的に気になった選手・気になったポイントを挙げてまとめていくので、楽しんでいってください。


スコア

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スタメン

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野手成績

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投手成績

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気になった選手

桐敷拓馬

この日の先発はドラフト3位ルーキーの桐敷拓馬選手です。

前回登板の中日との2軍戦で5回12安打7失点と打ち込まれてしまい、この日の登板次第では開幕ローテを考え直さないといけなくなったと思います。

登板内容は5回 71球 被安打3 奪三振5 与四球1 無失点と開幕ローテ入りへ文句なしの内容となりました。


1回裏の先頭打者福田周平選手に粘られた末の10球目に四球を与えてしまい、どうなることかと思いましたが、終わってみれば四球はこの1つだけで、ストライク先行のテンポの良い投球を見せてくれました。

大きなピンチとなったのは4回裏で、この回は先頭のラベロ選手右中間への二塁打を打たれてしまいます。

ここで迎えるのは3番吉田正尚選手・4番杉本裕太郎選手・5番宗佑磨選手ということで勝手に失点を覚悟していたのですが、吉田選手をセンターライナー杉本選手を見逃し三振宗選手をライトフライに打ち取り無失点で切り抜けます。

吉田選手には少し甘くなってしまいましたが、インコースの球をうまく使っていた印象で、キャンプ中に言われていたインコースに投げ込むことができるという強みを最大限に生かすことができました。


試合後桐敷選手は

「ファームでひどいピッチングをしてしまった。修正はできたのかなと。ストライク先行でいくところ、ツーシームをインコースに投げること、打たせて取れたところが良かった」

 「前回は狙いすぎてしまった。今回はアバウトでいくところを意識して投げられた。ただ梅野さんのミットを目がけて投げることだけ意識して。(打者の)右左関係なく攻めていくことを考えた」

とコメントしています。

前回登板からの修正・インコースに投げ込めたことを良かった点に挙げています。


この日の登板で桐敷選手の開幕ローテ入りが濃厚となりました。

小川一平選手とともに開幕カードでプロ初先発が2人という異例の事態ですが、それぞれが良いものを見せてくれれば、十分ローテ投手として活躍してくれるはずです。

期待しています。


渡邉雄大

この日の阪神は小刻みな継投で8人の投手を登板させました。

その中で渡邉雄大選手・岩田将貴選手がそれぞれ吉田正尚選手を相手に左のワンポイントとして登板しました。

結果は渡邉選手が空振り三振に、岩田選手がライトフライに打ち取り、ワンポイントとしての仕事を全うします。


特に凄さを感じたのが渡邉選手で、インコースのツーシーム・外のスライダーでカウントを整え、最後は低めのストレートで空振り三振を奪います。

左のサイドから内・外に投げ分けられるとさすがの吉田選手でも打つのは厳しくなるでしょう。

貴重な変則左腕として1軍で活躍してくれそうです。


試合後球団から支配下登録されることを伝えられたそうで、念願の支配下契約を勝ち取ることができました。

キャンプ期間中からコンスタントに活躍していたので、当然といえば当然ですが、非常に嬉しかったと思います。

支配下登録を受けて渡邉選手は

「正直すごく不安な日々だったんですけど。素直にうれしいです」

「チームを代表してマウンドに上がる責任感というのも一段と大きくなると思うので。すごく身が引き締まる思いです」

とコメントしています。

岩貞祐太選手・及川雅貴選手が怪我で出遅れたことにより、左のリリーフの枚数が足りていません。

そういった面でも渡邉選手にかかる期待は大きいです。


小野寺暖

この日の小野寺暖選手は4回裏のレフトの守りから途中出場すると、阪神唯一の得点となった7回表には先頭打者としてレフトへの二塁打を放ちます。

この打球はサードベース付近でイレギュラーしラッキーな形でヒットとなったのですが、積極的に2塁を陥れた走塁が非常に印象的でした。

結果的にこの後の小幡竜平選手の犠打大山悠輔選手の犠飛で得点を奪ったので、この走塁がいきた形となりました。


現状の小野寺選手はレギュラーを奪うほどのアピールはできておらず、外野・ファーストを守れるユーティリティとして・右の代打としての役割が求められています。

そんな中で積極的な走塁・守備でも良い動きがあったので、良いアピールになったと思います。

優勝するためには、小野寺選手のような立場の選手が非常に大切となってきます。

是非とも良い状態をキープしてもらいたいですね。


大山悠輔

0-0で迎えた7回表1アウト3塁、この日7番で起用された大山悠輔選手ライトへの犠牲フライを放ち貴重な打点を挙げます。

中川颯選手の外高めのストレートを逆らわず逆方向に持っていき、大山選手らしさが見られた打席でした。

大山選手は

「暖(小野寺)もよく走ってチャンスメークしてくれたので、ホームにかえしたいと思っていました」

とシーズンさながらのらしいコメントを残しています。


オープン戦での大山選手は本塁打がなく打率も.196と低調なままシーズンを迎えることとなってしまいました。

このまま調子が上がらないことを想定してかこの日は7番で起用されます。

シーズンに入ってこの調子では7番どころかスタメン落ちも十分にあり得るでしょう。

ただ大山選手には2年連続20本塁打の実績があり、1年間という長いスパンで考えるとある程度の成績を残す可能性は高いと思っています。

開幕までの残りの期間で悪いところがあるなら修正して、良い形で開幕を迎えてもらいたいですね。


小野泰己

この試合8番手としてマウンドに上がったのが小野泰己選手です。

9回2アウト3塁の場面でマウンドに送り出されると、先頭の杉本裕太郎選手にストレートの四球、野口智哉選手にもストレートの四球、紅林弘太郎選手にもストレートの四球で押し出し、伏見寅威選手の2球目がすっぽ抜け暴投となりサヨナラを許してしまいました。

計14球を投じ1球もストライクが取れない大乱調で、見ている我々も心配になってしまう内容でした。


小野選手は2020年にウエスタンリーグで与四球率10.72という成績を残していて、制球にかなり課題があった投手です。

この到底1軍で投げられる状態ではなかったところから、2021年には好成績とは言えませんが1軍で登板できる段階にまで改善してきています。
(2021年投手成績:12登板 防御率7.98 奪三振率8.59 与四球率5.07)

そしてこのキャンプでは矢野監督からかなり期待と評価する言葉をかけられていて、その期待に応えるように実戦登板で好投を重ねていました。
(こちらの記事でも小野選手を取り上げています↓)


そんな中で起こった大乱調。小野選手に何があったかは分かりませんが、これをきっかけに良かった時の感覚を失うことだけはあって欲しくないなあと思っています。

試合後矢野監督は

いい練習になると思ったんだけどね、まあ、良かったんじゃないの、今日で。自分自身で乗り越えていかなあかんし。せっかく良いものがあるし、いい形で来ている。もちろん、打たれるのは誰でも怖いし。でも、やっぱりそれを断ち切れる、断ち切って投げていくしかないんでね。

とコメントしています。

この苦い経験からどのように小野選手が這い上がってくるのかに注目したいと思います。


気になったポイント

開幕スタメン

オープン戦最終戦ということで、この日のスタメンが開幕スタメンに近くなっているはずです。

① 中 近本光司
② 遊 中野拓夢
③ 一 マルテ
④ 右 佐藤輝明
⑤ 二 糸原健斗
⑥ 左 糸井嘉男
⑦ 三 大山悠輔
⑧ 捕 梅野隆太郎
⑨ 指 ロハス

注目ポイントとしてはレフトに糸井嘉男選手が入ってるところでしょう。

レフトのスタメンについて井上一樹ヘッドコーチ

「レフトの定位置の候補生の中で一番ベテランである糸井が調子いいんじゃないのって。見てるみなさんもよくお分かりだと思うけど、調子がいい人間を使いたい。そこに糸井の名前があるっていうことですね」

とコメントしており、糸井選手の開幕スタメンが決定的となっているようです。

キャンプ序盤の紅白戦から出場していて、結果も残しているので当然といえば当然です。
糸井嘉男オープン戦:打率.346 2本塁打 7打点 OPS.947)

糸井選手には開幕戦から暴れ回って欲しいのですが、年間通してフル出場するのは年齢的にも厳しいはずです。

なのでロハス選手を含めた外野手たちの力が必要になってきます。

特にロハス選手には昨年のサンズ選手並みの成績を最低限期待したいのですが、現段階では到底期待が持てません。

結果が出ないだけならまだしも内容もパッとしない打席が目立ちます。

なんとか状態を上げて欲しいですね。


次にスタメンで注目したいのが”5番糸原・7番大山”という打順です。

特に5番糸原に関しては、昨年の終盤からよく組まれるようになり、一部のファンからは批判を受けている打順です。

ただ理想的な打順ではないものの、大山選手の状態を考えると全くなしとは思いません。

ヤクルトのサンタナ選手とオスナ選手の間に中村悠平選手を間に挟んだ打順と同じようなイメージで捉えることができるので、個人的にはそこまで嫌いではありません。


ですがあくまで素人の意見ですが、大山選手が状態を上げて5番にはまる形でシーズンを送れないと優勝は厳しいように感じます。
(マルテ選手・佐藤選手・大山選手の3人でクリーンアップを組めないと厳しいという意味です。)

また中野選手が昨年並みの出塁率であるならば、”2番糸原・8番中野”という形の方が打線としてうまく回るんじゃないかなあというのが個人的な意見です。

中野拓夢選手が出塁能力を上げることと、大山選手が好調を維持することができた時に、「5番大山・6番糸原・7番糸井」のような打順が組めれば、最高だと個人的に思っています。

何にせよ一番近くで選手たちを見ていて、捕手として嫌な打者の並びを熟知しているはずの矢野監督が決めた打順であれば、素直に応援していこうと私は考えています。


最後に地味なことではありますが、オープン戦で阪神はDHを一度も解除しませんでした。

投手の打席の練習や作戦面のシミュレーションを考えるとDH解除しなくて良いのかなあと思っていたのですが、矢野監督はこのようにコメントしています。

投手は(打席があると)投げるリズムが変わるのが一番大きな要素だと思うんだけど、回ってきても1、2打席ぐらい。(DHで)他のヤツの状態を上げることであったり、こっちの判断材料の打席がある方が、全体としての意味はあるのかなというところで。

DHを使って野手陣に多くの打席を立たせる方が全体で考えた時にメリットがあると判断したようです。

正解があることではないので、しっかりとした理由が知れてファンとしては一安心です。

やはり”ファンのなんで?には理由がある”ということですね。


小野・長坂バッテリー

小野泰己選手の大乱調で終わったこの試合。

これを小野選手の大乱調だけで片付けてはいけないと思っています。

小野選手とバッテリーを組んでいた長坂拳弥選手に工夫が欲しかったなあと感じています。

というのも14球連続でボール球だった中で投じた変化球は先頭の杉本選手に投じた2球のみで残りは全球ストレートだったからです。

あくまでも私の主観ですが先頭にストレートの四球を与えた段階で、少しヤケクソになってしまった印象で、冷静に小野選手が復活するきっかけを作ろうと努力する姿が見たかったなあと感じてしまいました。

「素人が何を言ってんだ!」と言われてしまいそうですが、これが素直な感想です。

ただこんな日もあると片付けてしまうのではなく、バッテリーで改善点を探っていって欲しいですね。



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