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【第1回】ドラフト1位の現状確認会(セ・リーグ編)

こんにちは!かったーです!

大きく期待されてプロ野球の世界に入ってきたのが”ドラフト1位”の選手です。

即戦力としての活躍が求められる選手・数年後に向けて力を蓄える時期の選手などいろんな立場があると思います。

そこで今回は各球団のドラフト1位の選手が現状どのような立場になっているのかをキャンプ・オープン戦の情報をもとにまとめていきたいと思います。

定期的にこの企画をおこない、各選手がどのようなステップアップをしているのかを振り返る良い機会にしたいと思っています。

今回はセ・リーグ編です!



山下輝

プロフィール

山下輝(やました ひかる)
ポジション:投手
投打:左投左打
身長:188cm
体重:100kg
生年月日:1999年9月12日
経歴:木更津総合高→法政大
ドラフト:2021年ドラフト1位

現状確認

188cm・100kgの大型左腕で力強いボールが魅力の選手です。

左尺骨疲労骨折の影響でキャンプは2軍スタートとなっており、キャンプではリハビリと土台作りを中心におこなっています。

それでもキャンプ終盤にはブルペン入りも果たし、順調にリハビリが進んでいることがうかがえます。

12月の時点で高津監督は山下選手に対して

「(左手の)情報は聞いていないのでなんとも言えないが、そんなに慌ててやらせるつもりはありません」

怪我の状態も考えて焦らせるつもりはないことを明かしています。

大卒のドラフト1位ということで即戦力として期待されていたはずですが、こればっかりは仕方がないですね。

同期の選手がオープン戦で登板し始めているので、焦ってしまいそうですが体と相談しマイペースに調整を重ねて欲しいです。


森木大智

プロフィール

森木大智(もりき だいち)
ポジション:投手
投打:右投右打
身長:184cm
体重:90kg
生年月日:2003年4月17日
経歴:高知高
ドラフト:2021年ドラフト1位

現状確認

中学生時代から150キロを投げ「スーパー中学生」として注目されていた選手で阪神に入団が決まった時はかなり喜びました。

その森木選手は高卒ルーキーということもありキャンプは2軍スタートとなりました。

ブルペン投球・フリー打撃登板とキャンプ中はじっくりと段階を踏んでいってるなあという印象で、球団側でしっかりと計画を立てて成長を促そうとしてるのが伝わってきます。

ただそのブルペン投球を見たプロ野球OBの方が評価する声を挙げている記事が多く見受けられるので、いくつか引用させていただきます。

佐藤義則さん

やっぱりドラフト1位で入ってきただけのことはあるね。バランスの取れたフォームだし、変な癖もない。高卒1年目とは思えないぐらい体もがっちりしていて、馬力のありそうな投げ方をしている。  
細かいことを言えば、踏み出した左足がもう少し粘ることができればというのはある。写真じゃ分かりづらいけど、投げている動画を見ると、右半身が少し早く前に突っ込んでいる感じがある。もう少し左足で踏ん張って下半身を回転させてから右腕が出てくるようになれば、もっと力のある球がいくんじゃないかな。

とコメントしています。

藤川球児さん

「(将来的に)びっくりするような成績を収めると思いますよ、間違いなく。馬力がすごいもん。マウンドの音もミットに達した音もすごい。荒々しい。自分という本物、芯を持って戦っていけば、世界に行くでしょう」

とコメントしています。

お二方に共通するのが”馬力”のすごさです。高卒ルーキーとは思えない体格の良さから繰り出されるボールはかなり迫力があるのでしょう。

その馬力を武器に成長していってもらいたいですね。

3月11日からの教育リーグ中日3連戦で対外試合デビューとなる見込みで、1つ階段を登って持ち味を発揮できるかに注目していきましょう。


大勢

プロフィール

大勢(たいせい)
ポジション:投手
投打:右投右打
身長:181cm
体重:88kg
生年月日:1999年6月29日
経歴:西脇工高→関西国際大
ドラフト:2021年ドラフト1位

現状確認

セ・リーグのドラフト1位の中では現状1番インパクトを残しているのではないでしょうか。

スリークォーター気味の独特なフォームから投げ込む最速158キロの直球が魅力の選手で、キャンプはコロナ陽性の影響で3軍スタートとなりましたが、オープン戦で好投を見せています。

3月6日の日本ハム戦では自己最速の158キロを記録するなど直球は全て154キロ以上と圧巻の投球を見せます。

個人的にもあの独特なフォームでこんな勢いのある球を投げられるところに一目惚れしてしまいました(笑)

先発起用もあるか?と言われていましたが、中継ぎでの起用を原監督が明言しており、今シーズンは中継ぎとして投げていくようです。

大勢選手自身も

「昔から中継ぎへの憧れはすごくあった。緊迫した場面で投げて抑えるのに憧れていた」

中継ぎ希望であることを明かしており、本人にとってもこれが1番良い形になったと思います。

独特なフォーム・ストレートの勢いを考えると1イニングで攻略される可能性は低そうなので、中継ぎ適性も高いように感じます。


黒原拓未

プロフィール

黒原拓未(くろはら たくみ)
ポジション:投手
投打:左投左打
身長:173cm
体重:76kg
生年月日:1999年11月29日
経歴:智弁和歌山高→関西学院大
ドラフト:2021年ドラフト1位

現状確認

体格は小柄ながら最速151キロのストレートを投げる選手です。

キャンプ期間中のシート打撃で打者11人に対して8安打打たれるなど炎上してしまい心配されていました。

佐々岡監督は

「(球が)見やすいというか、タイミングを取りやすい感じの打者の反応だった。前で(球を)離せていない」

とこの日の黒原選手を振り返っています。逆に言うと課題が見つかった良い機会になったと思います。

その後の練習試合・オープン戦では三者凡退で切り抜けるシーンもあれば、失点してしまうシーンもあり、1軍で通用する目処は立っていないのが現状です。

森下選手・栗林選手と2年連続で広島のドラフト1位が新人王を獲得していて、黒原選手への注目度も高くなりそうですが、あまり焦らずにじっくりと自分の課題と向き合ってもらいたいですね。


ブライト健太

プロフィール

ブライト健太(ぶらいと けんた)
ポジション:外野手
投打:右投右打
身長:184cm
体重:88kg
生年月日:1999年5月7日
経歴:葛飾野高→上武大
ドラフト:2021年ドラフト1位

現状確認

大学4年生で覚醒し、高い身体能力を活かしたプレイで一躍ドラフト1位にまで躍り出た選手です。

ドラフト時の評価でも「大卒選手ではあるがまだまだ荒削りなところがあり、1軍で活躍するまで時間がかかるだろう」という見立てをされていました。

キャンプは1軍スタートとなり、ビシエド選手や立浪監督から教えを得ている様子が見受けられブライト選手にとって貴重な時間になったはずです。

ただ左手首の違和感があったり、実戦でも思うような結果を残せず、2月終盤からは2軍キャンプに合流します。

立浪監督はブライト選手の課題に関して

「タイミングを取るのはどちらかというと下手ではない。今までそんな細かいことを気にせず本能的に打ってきたと思うが、その良さは残しつつ、どうしてもバットが遅れてくるので、もう少しポイントが前で打てるように。あと体が開くのが早いので、どうしても粗さが目立つ。本人にも伝えているが、そこを練習してほしい」

とコメントしています。立浪監督のコメントを読む限り、前評判通りポテンシャルはあるがまだまだ荒削りなところがあるということでしょう。

ただ2軍合流後は教育リーグで3戦連続安打を放ち、3月8日の試合では本塁打を含む6打数4安打1盗塁と大暴れしています。

ポテンシャルの凄さは十分に証明できているので、あとはいかに早くプロ野球の世界に慣れて安定感をつけられるかにかかっているでしょう。


小園健太

プロフィール

小園健太(こぞの けんた)
ポジション:投手
投打:右投右打
身長:185cm
体重:90kg
生年月日:2003年4月9日
経歴:市和歌山高
ドラフト:2021年ドラフト1位

現状確認

高校生の中でも完成度の高さを評価され、2球団競合の末に入団した選手です。

松川虎生選手とともに同じ高校のバッテリーがドラフト1位で入団するのは史上初だそうです。

6日遅れでキャンプインとなりましたが1軍キャンプに抜擢され、完走することができました。

キャンプでのブルペン入りは2回と阪神の森木選手同様、焦らず確実に段階を踏ませていることが分かります。

小園選手はこのキャンプを

「1か月通してしっかりと野球に向き合うことができて本当に充実したキャンプだった。自分は早い段階で活躍するとか、そういうピッチャーじゃないと思うので、開幕に向けて仕上げていくというよりかは、しっかりと自分自身の課題をひとつひとつつぶしながら1軍で投げらえるように、体を作っていく、準備していく」

と振り返っており、土台作りという明確な目標を持って取り組めたようです。

今年は土台作りに励んで2年目・3年目へと繋げてもらいたいですね。



まとめ

3月序盤時点の現状確認をおこなってきました。

現段階で開幕1軍濃厚なのは巨人の大勢選手のみといった感じでしょうか。

高卒の森木選手・小園選手は昨年の佐々木朗希選手奥川恭伸選手のようなイメージで育てていくはずなので、今年の1軍登板は早くても後半戦になってからでしょう。

大卒左腕の山下選手・黒原選手は1軍で戦力になることが1年目からある程度期待されているはずです。

怪我や課題と向き合ってここからどのような成長を見せてくれるのでしょうか。

立浪新監督のもと打力課題を解決しようと中日は動いているので、ブライト選手が2軍で結果を残していれば少なからず1軍でのチャンスはあると思います。

同じ新人の鵜飼航丞選手石川昂弥選手が1軍でやっている悔しさをバネに頑張ってもらいたいですね。



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