【3月15日・16日】阪神オープン戦まとめ(福岡遠征を振り返る!)
こんにちは!かったーです!
開幕まで10日を切り各球団今シーズンの戦い方が少しずつ垣間見えるようになってきました。
今週我らが阪神は福岡でソフトバンクとの2連戦を戦いました。
そこで今回は3月15日・16日におこなわれたソフトバンクVS阪神のオープン戦を阪神ファン目線で振り返っていきたいと思います。
個人的に気になった選手・気になったポイントをまとめていくので、野球ファンの方に楽しんでいただければ幸いです。
今回は2試合分を振り返っていく都合上かなり長くなってしまっています。
皆さんが気になる選手のところだけでも読んでいってください。
気になった選手
西勇輝
15日の先発は開幕2カード目の初戦を任される見通しの西勇輝選手でした。
西選手はマメが潰れた影響もあってか比較的ゆっくりなペースで調整を重ねているように感じます。
そんな西選手は5回 88球 被安打7 奪三振5 失点3とリチャード選手に本塁打を浴びた以外はらしさを発揮できたと言えそうです。
リチャード選手に打たれたボールは初球のインコースのシュートで、梅野隆太郎選手の要求よりも少し甘くなってしまいました。
ピンチの場面で初球の入りが甘くなってしまうことはもう少し調整が進めば、なくなるはずです。
試合後西選手は
とコメントしており、結果よりも良いボールを投げられたことが収穫だったようです。
実際に柳田悠岐選手から3打席連続三振を奪うこともできています。
矢野監督は
と信頼を寄せています。
このままいけば週頭の火曜日を任されるので、ただ抑えるだけじゃなくて長いイニングを投げ切ることが求められます。
今年こそチームの中心として活躍する姿を期待しています。
ケラー
15日の2番手としてマウンドに上がったのは新外国人ケラー選手でした。
ケラー選手は10日にチームに合流し、シート打撃での登板を経てこの日初の試合での登板となりました。
ケラー選手は1回 14球 被安打1 奪三振1 無失点と上々の初登板となりました。
入団会見で言っていた最速160キロのストレートとドローンと曲がるカーブが持ち味でシート打撃では”スラッター”も良いと言われていました。
この日はストレートとカーブの2球種のみで勝負しました。ストレートの最速は148キロとまだまだ本調子ではなさそうでしたが、カーブに関しては上林誠知選手から三振を奪うことができていました。
上林選手にストレートをファールで粘られていたので、今後はここの精度がどれほど上がってくるのかに注目したいと思います。
ストレートの球速と強さが増せば、得意のカーブでもっと空振りが奪えそうです。
試合後ケラー選手は
とコメントしており、性格の良さも伝わってきます。
開幕からバリバリ活躍できるかは分かりませんが、持ってる実力を発揮できればクローザーを十分務めることができそうです。
早く日本の野球・環境に馴染んで守護神として君臨してもらいたいですね。
佐藤輝明
このソフトバンクとの2試合で1番インパクトを残したのは間違いなく佐藤輝明選手でしょう。
まずは15日の試合。
これまでのオープン戦では空振りが減り、コンスタントにヒットも出ていたので昨シーズンとは別人だなあと思っていました。
ですがいつか出ると分かっていながらも、本塁打が出ていないことに不安を感じていました。
そんな中待望の1発がこの試合で出ました。笠谷俊介選手の高めのカーブをライトスタンド中段にまで持っていき、持ち前のパワーを見せつけます。
佐藤選手はこの本塁打について
とコメントしています。オープン戦序盤は打球がなかなか上がりませんでしたが、徐々にもうひと伸びあればという打球は確かに増えていました。
甲子園じゃなければという打球が多かったので、本人は全く心配していなかったようです。
この試合では本塁打を含めて3安打放ち、福岡のファンに強烈なインパクトを残しました。
さらに16日の試合。
試合開始当初から制球が定まらなかった松本裕樹選手の低めのストレートをセンター左に持っていきスリーランホームランとします。
この本塁打について佐藤選手は
とコメントしています。
この試合佐藤選手がすごかったのは本塁打だけではありません。
第1打席 四球
第2打席 スリーラン本塁打
第3打席 四球
第4打席 ライト前ヒット
第5打席 四球
このように全ての打席で出塁し、前日から数えて8打席連続出塁となりました。
昨年は三振か本塁打かのようなはっきりとした打者でしたが、四球を選べるようになり怖さが増しています。
16日終了時点でオープン戦の成績はこのようになっています。
打率:.359(2位)
安打:14(4位)
本塁打:2(6位タイ)
打点:9(2位タイ)
三振:5
四球:8(2位)
出塁率:.449(2位)
長打率:.590(1位)
OPS:1.039(1位)
オープン戦とはいえ圧巻の成績で、ヒットが出ていることももちろんですが、三振が減って四球が増えるという、素晴らしい成長ぶりを見せています。
この調子でペナントレース開幕後も活躍を続けてもらいたいですね。
糸井嘉男
糸井嘉男選手は2試合連続レフトでスタメン出場し、結果を残すことができました。
15日の試合では3点を追う6回に石川柊太選手からセンター左へソロホームランを放ちます。
一見こすったような打球に見えましたが、そのままスタンドに放り込み、”超人健在”をアピールします。
この日はこの本塁打を含めて2安打放つことができました。
16日の試合では初回1アウト2・3塁からセンターへ2点タイムリーヒットを放ちます。
苦しんでいた松本裕樹選手のストレートをきれいに弾き返すことができました。
糸井選手は
とこの一打を振り返っています。
これでオープン戦打率は.318となり、なかなか数字が上がらないロハス選手との開幕レフト争いでもリードしたかなあという印象です。
先週のオープン戦ではロハス選手が結果を出し、福岡での2試合では糸井選手が結果を出しました。
現状では糸井選手が一歩リードですが、最後のオリックスとの3試合で結果を出した方が開幕スタメンを勝ち取るんじゃないかなあと思っています。
伊藤将司
16日の先発は伊藤将司選手でした。
伊藤選手は前回登板の広島とのオープン戦で4回3失点と少し不安を残していたので、どのように修正してくるか楽しみにしていました。
結果は6回 92球 被安打9 奪三振4 与四球1 6失点と打ち込まれてしまいました。
3回まではパーフェクトでテンポ良く抑え込むことができていたのですが、4回になって一変します。
1アウトから佐藤直樹選手・柳田悠岐選手・グラシアル選手に三者連続でツーベースを打たれ、続く栗原陵矢選手・松田宣浩選手に連続本塁打を許します。
結果的にこの回だけで8本のヒットと1つの四球を与え、6失点してしまいます。
最初の佐藤直樹選手・柳田選手のツーベースはあたりが弱かったので二塁打になったのは少し不運でした。
ですがこの回は全体的に球が高くそれを修正できないまま、ソフトバンク打線に飲み込まれてしまった印象です。
ただ続く5回・6回は引きずることなく無失点で抑えていたので、このあたりはさすがだなあと感じました。
降板後伊藤選手は
と反省点をコメントしています。
2試合続けて良い結果を残すことができなかったので、ファンとしては少し心配ですが、昨年の実績を信じて応援していきたいと思います。
湯浅京己
16日の試合、4番手としてマウンドに上がったのが湯浅京己選手です。
オープン戦で登板する度に安定感が増していってる印象で、この日も圧巻の投球を見せます。
結果は1回 12球 被安打0 奪三振2 無四球 無失点でした。
先頭の三森大貴選手はファーストゴロに、牧原大成選手は2球で追い込んでから少し粘られましたがストレートで空振り三振、佐藤直樹選手はカーブ・スライダーで追い込んで3球目のストレートで見逃し三振を奪いました。
特に三振を奪ったストレートが素晴らしく、緩い変化球の後にあのストレートを見せられると見送らざるをえないでしょう。
この日の投球だけを見ると勝ちパターンでも十分いけそうです。
坂本誠志郎
16日の試合では坂本誠志郎選手がスタメン出場しました。
高いキャッチング技術と捕手としての振る舞いを高く評価されている坂本選手ですがこの日は打撃の方で存在感を見せます。
初回にはレフト前ヒット、3回にはライト線へのツーベース、5回にはレフトへソロホームランを放ちます。
特に3打席目の本塁打は伊藤選手が6失点した後のイニングということで、流れをソフトバンクに渡し切らない効果的な本塁打になりました。
坂本選手は試合後自身の打撃について
とコメントしています。
一方で4回のビックイニングについては
と反省点をコメントしています。
梅野隆太郎選手・坂本誠志郎選手とレベルの高い捕手が2人いることは他球団にはない阪神の強みです。
この2人の捕手を使い分けるのが正捕手として阪神を優勝に導いた矢野耀大監督というのも心強いですね。
前川右京
13日の巨人戦で2安打を放ち、高卒新人ながら1軍帯同を続けている前川右京選手ですが、この2試合はプロの壁に阻まれてしまいました。
15日は代打から出場し、中学時代以来というセンターの守備にもつきました。
16日は7番指名打者でオープン戦2度目のスタメン出場を果たします。
注目の打撃成績は2試合で8打数0安打4三振と悔しい結果となりました。
ただ積極的に振っていく姿勢は崩れていないので、高卒新人としては十分な内容でしょう。
この1軍での経験が前川選手にとって非常に大きな財産になっているはずです
数年後の飛躍を楽しみにしています。
気になったポイント
開幕ローテ
16日の夜、開幕投手に内定していた青柳晃洋選手がコロナ陽性者との濃厚接触の疑いがあるため、自主隔離することが球団から発表されました。
これによって青柳選手の今後が未定になったので、開幕投手が白紙になってしまいました。
名前だけを考えると秋山拓巳選手・西勇輝選手あたりが代わりの開幕投手に適任だと思いますが、それぞれ決まった登板日に向けて調整を重ねているので、今更開幕投手を任せるのは厳しそうです。
そうなると代役開幕投手の本命になるのが開幕2戦目に投げる予定だった藤浪晋太郎選手でしょう。
開幕投手の緊張感を昨年経験しているというのも大きなポイントです。
藤浪選手が開幕投手を務めるとすれば2戦目は小川一平選手、3戦目は桐敷拓馬選手が過去の登板日を考えると濃厚だと思います。
実力を発揮できれば問題なく抑えてくれそうですが、ファンとしてはどうしても不安になってしまいます。
打線や中継ぎ陣がうまくこの経験の浅い先発投手を支えて、チーム全体でこの緊急事態を乗り越えてほしいですね。
捕手事情
この2試合では梅野隆太郎選手・坂本誠志郎選手がそれぞれスタメン出場しています。
ここまでのオープン戦では西選手の時は梅野選手、藤浪選手の時は坂本選手のように2人を使い分けている印象で、今年はうまく併用していくのかなあと個人的に思っています。
昨年の終盤に梅野選手が疲れからか、打撃・守備ともにらしくない動きが見受けられ、優勝を逃した要因の1つとなってしまいました。
終盤以外は梅野選手がほとんどの試合でスタメン出場し、さらにはオリンピックにも出場しており、その疲労は計り知れないものだったはずです。
そうならないように併用していくためにも坂本選手の打力が鍵を握っています。
これまでは梅野選手と比べると坂本選手の打力が劣ってしまうので、なかなか併用しにくかったと思います。
ですがここまでのオープン戦では梅野選手・坂本選手ともにコンスタントに結果が出ており、どちらがスタメンで出場しても打力ダウンには繋がらなさそうです。
どんな捕手起用を矢野監督が見せるのか注目していきたいと思います。
開幕レフト争い
先週末のオープン戦ではロハス選手に結果が出始め、開幕レフト争いはロハス選手一歩リードとなっていました。
ですがこの2試合では糸井嘉男選手がレフトでスタメン出場し、2試合とも良い打撃を見せました。
また目立ってはいませんが島田海吏選手も途中出場からヒットを打っており、オープン戦打率は.409と好調を維持しています。
キャンプ終了時点ではこの3人に江越大賀選手・小野寺暖選手を加えた5人での争いでしたが、ここに来て糸井選手・島田選手が抜け出した印象です。
打順との兼ね合いで行くと長打が見込める糸井選手が有力かなあと個人的に思っています。
ただ爆発した時の最大値が大きそうなロハス選手を見切ることはしないと思うので、オリックスとの3試合でロハス選手にもチャンスが巡ってくるはずです。
まとめるとこの3試合で結果を残した人が開幕レフトに名を連ねることになるでしょう。
最後まで目が離せません。
開幕ショート争い
レフトと同じくこちらもポジション争いが激しくなっています。
13日の巨人戦で大きくアピールできた小幡竜平選手が1試合目のソフトバンク戦でもスタメン出場しましたがノーヒットに終わってしまいます。
そんな中木浪聖也選手が2試合目にスタメン出場すると4打数2安打と結果を残します。
小幡選手も木浪選手も数試合連続で結果を残すことができていないので、なかなか決め手に欠ける印象です。
一方でファームで試合に出場している中野拓夢選手はフルイニング出場を解禁し、失敗の終わったものの盗塁を試みているようです。
(詳しい打撃成績は追えていません。申し訳ございません。)
首脳陣が焦らせないと判断すれば、小幡選手か木浪選手になるでしょうし、いけると判断すればオリックスとの3試合で中野選手の起用もありそうです。
レフト同様最後まで目が離せません。
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