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坂本龍一asyncの思考でアンビエント曲を制作しました
年末年始の7日の休みを使って楽曲を制作しました。
きっかけはちょうどBRUTUSで坂本龍一特集があり、久々に買い物をしました。
本は基本Kindleで買っていますが、表紙のデザインが良かったのでmonoとして欲しいと思いました。
感覚としてはレコードのジャケ買いに近い感じです。
読み終わった後はスタジオに飾っています。
機材関係の中にアクセント色が入るので少しアートな感じにもなります。
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坂本龍一さんのファン歴は30年以上です。
本の内容についてはあまり詳しくはここでは書きませんが目玉はなんといっても教授(坂本龍一さんの愛称、名付け親は故高橋幸宏さん)の晩年のスタジオ環境がわかる特集でした。
あとは新しく出来たSony Parkが教授を全面にだしたイベントを展開中で、教授の残したDNAを受け継いで、今後の新しい音楽が生まれる環境をつくろういう動きが活発になっています。
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BRUTUSのYouTubeでは実際に音色を出して確認する岡村靖幸さんがいました。
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教授のシンセサイザーといえばProphet-5です。
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YMO時代から晩年まで使い続けた教授の使っていた音色は何か水彩画のような音色。
戦メリのオリジナルバージョンの音色、遺作アルバム12の前にリリースした実質最後のスタジオアルバムasyncの音色がイメージできました。
1978年の発売ですから、約47年前のシンセサイザーです。
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アルバムasyncは難解なアルバムかもしれません。
メロディが気薄な曲や、ノイズ、環境音を取り入れた前衛性のある音楽。
音楽通ではないとわからない世界とか、わかるから凄いとかではありません。
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asyncというタイトル通り、同期しないという意味で、時間軸がバラバラになっているサウンドを演奏し、さらに時間経つごとに同化していき、ノイズ、フィードレコーディングされたサウンド、Prophet-5の音色、ピアノ等加わり、新しい音楽が出現するというのが教授の考えのようでした。
現在の音楽は基本リズムに合わせたり、クリックに合わせたりしてある意味syncしています。
合わせたりしなかったらどうなるか?
実際完成したasyncは好きすぎて誰にも聞かせたくないというコメントをしたほど納得がいく作品でした。
実際に教授が説明している動画を見ました。
asyncを理解する上で新しい楽曲を自分で製作してみようと思いました。
BRUTUSに掲載された教授のプライベートスタジオは春に公開され、実際に使用して音楽を作ることができるようになります。
そのスタジオの環境は教授の晩年のラストセッティングとのことです。
またMacの中のエフェクターはasyncでも多用されており、環境的には12とasyncの世界観がそのまま残されています。
教授がまだ健在で自作を作るならどんな世界だろうか?
それをシュミレーションしようと思いました。
スタジオは
Prophet-5 Prophet-6 Prophet-10
ピアノが基本にあるようでした。
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そこで、Prophet VSを選択
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あとはピアノ音源とエフェクターはNative Instrumentから選びました。
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ピアノは教授もZEROLandmine で使っていたYAMAHA S-80を使用
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DAWはLogic Pro X
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あとはノイズ、環境音のコラージュ
あとは教授がどんな音を構築するかをイメージ
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非同期がテーマなので、バラバラの時間軸のアイデアを演奏して、Logicでまとめ、最終的に非同期が調和するようにしました。
自分なりに解釈して作った音楽はブライアンイーノ、スティーブライヒ、教授の精神を受け継いで作ったアンビエントミュージックでした。
ハイレゾでミックスしましたので、音もかなり鮮明に出せたと思います。
タイトルは悩みましたが、asyncを一つの新しいジャンルと捉える意味で
async(非同期)➕ism(主義)
asyncism と名付けました。
静かな芸術運動みたいなイメージです。
ブログを書き、配信完了。
こうして、2025年正月は終わりました。
こちらは無料でダウンロード可能です。
また感想もお待ちしています。
ありがとうございました。