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ブラックマンデー後 投資の行方を考える 第二回 ブラックマンデーの当日の心境

今回は史上最大の下げを記録した、ブラックマンデー2.0の時のことを取り上げます。

それは、2024年8月4日に起こったわけだが、理由はなんだったのだろうか?

結論はだれもわからないと思う。

有識者や評論家は原因を雄弁に解説するが、普段第一線で実際に投資を行ない、莫大な利益を得ている人ほどわからないという。

戦場で生き残る方法があったとして、実際、戦っている兵士はそんなウルトラCはないといい、後方支援の一回も戦場に行っていない司令官が饒舌で、生き残るために必要なノウハウと題してメディアに登場して、情報が拡散されていくのに似ていると思う。

つまり、基本有益なものは、少ないし、原因がわかったことで、今回の含み損は改善しない。

理由を分析する暇があれば、暴落時に買いまくり、大きなリバを狙う方に時間をかけることが大切となる。

正直、複合的な要素が重なったとされているが、表向きはアメリカの景気の先行き不安ということになっている。

正直、アメリカが大暴落しないのに、日本が他の国を心配しすぎて、アメリカの変わりに株価が暴落した。

何が言いたいかというと、株の格言でアメリカが風邪をひけば日本も風邪をひくという言葉通りだが、アメリカが風邪をひくかもしれないので、心配で心肺停止レベルの肺炎になりましたという、あり得ない理由だった。

とにかく理由など何でもよかったのだ。懸念で落ちたら何でも下落するし、思ったほどではなかったとなれば、回復するのではないか?

追求しても何も出てこない。

とにかく、大きな原因など無かったのだ。

結果論を言うのは、一番逃げで、こじつけは誰でも出来る。不必要な情報だ。不必要な情報の方が拡散されていくのはSNSのせいだが、SNSのおかげで何も根拠はなかったと、思うことも出来たので悪い時代ではない。

結局、何も無かったから次の日、日経平均は史上最大の上昇となった。

しかし史上最大の下落で焼け野原になった時には、誰一人ここまで下がったら、あとは、上がるということは言わなかった。

この状況で買った人は、残念ながらアナウンスをしない。

なぜなら、人に知られれば自分の儲けが減るため、こっそり買っていたと思う。

教えたくないからだ。むしろ情報はしっかりない方がいい。絶望という状況の中買いまくったと思う。

だから、資金に余裕がある投資家は買った思う。残念ながら、追証に追い込まれている人が大半で、買えたのは、ほんの一部の人があのパニック売りに大量に買っていたと思う。

TVを見ると、顧客から問い合わせに対応する証券会社の人が、今パニック売りになっていますと、悲惨な現状を説明していた。

本来顧客なんだから、今買えばチャンスですよと案内するのが本来の役目だが、どうしたらいいかわからないから証券会社にかけているので、そこでパニック売りと言われ、余計に焦り、結果天井で掴んで、底で売るといった事態になった。

しかし何の実績のないインフルエンサーや、評論家、マスコミがここは買いですと言えば3万割れていたかもしれない。だからプロは静かに数百億買ったと思う。

この時、私はマイナス210万になり、追証が100万必要になった。買う余裕はなかった。買える状況では全くなかったが、損切り、パニック売りはせず、100万払うことに決めた。何が起きても、買っている企業に問題ない。長期で上がると予想している銘柄を買っていたので、何の根拠もない下げは事故で、失敗ではないと思った。

結果はパニック売りしなくてよかったと思っている。マイナス100万まで回復(回復しても重病だが)し、追証の半分の50万は元の口座に戻した。成功とはまだ言えないが、被害は半分になっている。

株は需給ということになる。ここは公正だと思うが、8月4日はそろそろ上がると大半が予想していたはずだが、その数が大きかったのかもしれない、大量に買うものに対して、それ以上の大量の売りがぶつけられたのが現実だと思う。

午前が終わり、これで大半の投資家が底と認識し、上がるとナンピンした多勢に対して、大量の空売りをぶつけられ、大きく下にぶれた後は、損切りを我慢していた人、新NISAで国に踊らされ、老後4000万問題で投資を始めたスイング投資、長期投資初心者が、怖くなって最後はパニック売りしたのは事実で、売りが売りを呼ぶ状態になったのは、最後の2時間だと思う。

出来高は過去でも最高レベルだったから、そこではものすごく多くの損切りが大量発生し、ものすごく多くの被害者が出て、株は怖いというイメージがついてしまった。

こうして、最悪の状況の中、後場が終わった。

投資は絶望を乗り越えないと、難しい。まずは生き残ることが大切だ。

もっと大切なことは、翌日から諦めずにチャートと向き合えるのか?それが一番大切だと思う。

そこから始まることも必要だからだ。

そこで何を得たのかは次回に書きたいと思います。




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