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「商業捕鯨,是か非か!?」新科目公共から学ぶ探究のトビラ(22)

 人間社会では,必ず意見や考え方が対立します。解のない問題や課題が現代社会では増え続け,これからはコミュニケーションを通じた共に納得できる解を見いだす姿勢や態度がますます求められます。中高社会科教員経験のある大学教員です。生徒や学生たちとの授業実践,互いの根拠や意味を問い合う対話による探究活動を紹介します。諸学校での授業活用はもちろん,理解しやすい身近な題材にしていますから,友人同士や家族団らんで語り合ってみてはいかがでしょうか。

日本での鯨食文化と捕鯨禁止

日本では,古来からクジラを貴重な食料としてきました。しかし,絶滅の危機に瀕すると,1986年に,IWC(国際捕鯨委員会)は商業捕鯨を禁止しました。これにより,日本も自由にクジラを捕ることができなくなりました。

日本,IWC脱退

日本は,2018年12月,IWC脱退を決めます。そして,2019年7月から商業捕鯨を再開しました。しかし,今でも水産庁が捕獲枠を決めて,捕鯨をしています。

消費はされているの?

 最近,クジラ肉を食べましたか?年間消費量(2020年度)は,鶏肉が13.8㌔,豚肉12.9㌔,牛肉6.5㌔に対して,クジラ肉は一人当たり0.01-0.02㌔とほとんど食べられていません。

捕鯨をどう見るか?

日本は,商業捕鯨を再開しましたが,IWCでは,まだ,多くの国が捕鯨に反対しています。特に,若い世代にクジラ肉になじみがないこともあり,捕鯨会社は若者世代へクジラ食肉の浸透を図っています。乱獲は許されませんが,今後の商業捕鯨はどのようにあるべきか,さらに議論が必要ですね。

探究とは…
①自分で課題を見いだす
 ②解のない問いと向き合う
③人としての在り方生き方を追究する
④他者と共に望ましい社会形成に参画する

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