難聴の原因が希少疾患とわかって人工内耳になるまでの体験まとめ(21)
昔の日記を掘り起こして加筆修正して自分の体験をまとめている。
ほそぼそ難聴者の研究もしつつ、軽度難聴のわたしにはどう聞こえるのか、どう困るのか、書きためるようになった。
難聴の方へのインタビュー
科研費研究でこのところ難聴の方にメール,対面,チャットなどいろいろな方法でインタビューをしています.
お尋ねしているのは,聞こえの状態,聞こえにまつわる困りごと,ストレスに感じていること,それらにどのように対照しているかなどです.
目下進行中でありますが,まとまりましたら来年度の学会で報告します
2013年03月13日13:34
こんなふうに聴こえる4
軽度難聴のわたしには、どう聞こえるのか、どう困るのか、書きためています。
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こないだとある町に学科の先生方と一泊二日の合宿に行ったのだけど、その際どうにも聞きづらいと感じるシチュエーションがいくつかあり、自分の弱点がよくわかりました。いくつかあげてみます。
・大勢での食事の席:真隣ならなんとか。正面や斜めの人だとテーブルが大きくて結構離れているもので、もりあがってにぎやかすぎると声がかき消されちゃってあやしかった。
・某先生の宿泊部屋での宴会:上と同じ。いわゆるカクテルパーティー効果があんまりはたらかないみたい。声質・大きさによってわかるときとわかんないときがある。口の形をみまくりだった。
・浴場の中:温泉の流れる音とかシャワーの音にさえぎられる。そんなに込み入った話をするわけでないのでいいんだけど。
・移動しながら:浴場から部屋に戻るとか、部屋から食堂に逝くとか歩きながらの会話が声質によってあやしくなる。
・帰りの電車の中:まわりのがたごという音が邪魔してしまう。一対一だと会話に詰まるので、何人かで会話するシチュエーションになるようにした。
そんなわけで、ちょっとした雑談とか、懇親のためのやりとりがやりにくくなるのであった。
2013年03月26日19:07
年度初めにあたり
・1年間新たな職場で過ごしてどういう仕事をするのかだいたいつかめてきたので、勤め先の教育のことでもう少し貢献したい。
・非常勤がだいぶ減ったので、今年こそポスドク時代のポスからかつてあげられていた1年に4本投稿をはたしたいものである。
2013年04月01日11:52
こんなふうに聴こえる5
軽度難聴のわたしには、どう聞こえるのか、どう困るのか、書きためています。
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健康な人でもライブなどで大きな音を聞くとその後耳鳴りがしたりするものですが、わたしも大きな音をしばらく聞くと、その後聞いた音に似た高さの耳鳴りがつづきます。
たとえば、ドライヤーの音、掃除機の後なんかが引き金になって耳鳴りが始まったことがあった。
健康番組で耳鳴りのことをやっていて、耳鳴りの典型的な音ですっていう高めのピーという音を聞いたら耳鳴りがはじまったこともあった(笑
こんなこともあった。
ある方のお誘いで難聴の方々と食事会をして、話ができるさわがしくない個室で二次会を、とカラオケ店に行くことになった。そのうちカラオケもやる、音楽も聞くということになったのだけど。
デフォルトのボリュームでもかなりな大音量だったのだが、ボリュームを下げようとすると同席の難聴の方がもっと大きくとほぼ最大限な音量にされてしまい、ずっと耳に指を突っ込んで音楽がなっている間ひたすら耐えているというありさまだった。音が大きすぎるからボリュームを下げて欲しいと伝えたのだけれど聞き入れてもらえなかったので、耳の調子が悪くなるおそれを感じてお先に帰らせていただくことにした。
食事会のときから「しーん」という音がしていたけれど、カラオケ店でたあとは「ぼやー」という音もするようになったので、うちに帰って気休めのコンドロイチンを飲んだりした。
カラオケ店での出来事は、大きな音を聞くと調子が悪くなるというのを再確認しただけでなく、難聴の方のふるまいがはたからどう見えてしまうのか、受け取られてしまうのか、ということに考えをめぐらせる機会となったのだった。
コメントへの反応
そんなにうるさいのなら音出すのはやめて別のことしましょう、となったらありがたかったのですが。生まれつきわたしよりも聴力の低い方だったようなので、音がうるさくてたまらないという経験がないからこちらの困っていることがわからないのかなとか、難聴だという事情を知らない人から見たらわがままな人だと受け取られてしまうだろうなあとか、聞こえの悪い人がみんなこうだと思われたら困るなあとか、いろいろと考えをめぐらせておりました。
2013年04月01日15:57
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