◆オーディトリー・ニューロパシー(117):両耳人工内耳3ヶ月目
・補聴器と人工内耳のバイモーダルから両耳人工内耳となって3ヶ月目。聞こえ方がだいぶ違うので記録で書いておく。
・手術前、右耳の聴力は裸耳になっても40−50デシベル程度(普通〜気持ち大きめの声くらい)は聞こえていた。(よく聞き取れないが)人の声も鳥の鳴き声もわかっていた。人工内耳が適用になる中では珍しいケースに入ると思う。内耳に電極が入ったら人の声は相当な大声でないとわからなくなった。電車の音など周囲の大きい音はわかる。今の聴力は正確な数値はまだわからない。人間ドックでは「検査を始めます」って教示のアナウンスすらわからなかったので正しく測れず。
・なもので、両耳裸耳になってしまうと会話は音声認識アプリだよりになる。昨日行った美容院ではどういうふうに切ってもらうかの最初の相談だけ人工内耳してやりとりして、あとはずっと外しっぱなし。席の移動はジェスチャーで。両耳とも外すと遠くの世界に放り出されて、遠くの世界からアプリ通じて交信しているような心持ちになる。
・落語勉強会と落語教室にて。脇に回って他の演者の噺を聴く。これまで馴染みない噺だとほぼきいてもさっぱりわからなかったのが、「あーあの噺か」ってなんの噺かってのはわかるくらいにはわかるようになった。100%聞き取りできるわけではないが、聞き取れる部分が増えたので噺に集中して楽しんで聞けるようになった。CDプレーヤー使っての出囃子係ができるのもうれしいことだった。
・バイモーダルのときにくらべて装着時と非装着時の落差がおおきくなった。装着しないと誰もいない世界にほっぽり出される感じ。「あっちの世界」になるべくいたくないのでふだんも風呂以外は装着している。寝る時も目覚ましを聞くために片方だけ付けて寝ることも。