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◆オーディトリー・ニューロパシー(83):障害者歴2年目

・身体障害者手帳をとることになって2年たつ。取れるとわかったときは「やっと『障害者』になれる」という安堵のほうが大きかった。

・以来、自分のからだの特徴を説明する抵抗感は下がってきたと思う。難聴であることを人にいえばあっさりと話し方を変えてくれたりして、あんなに躊躇していたのは一体何だったのかと思うほど…。

・そうはいっても日頃の不便さは変わらない。というか、ますます増している。不自由でしかたない。

・こないだはある行事の会議だったが、人数の割に会議室が広いところだった。人の声がまるで濡れた画用紙に薄い灰色で書いたみたいに広がって聞こえてよくわからない。しかたないので議事録係の先生の隣に座り、訳を話して内容を見させてもらった。

・話し合っている内容はどうにかついていけたものの、話し合いに加わるまでになかなか至らない。その行事に関わるのは初めてで共通基盤がないからやむを得ないところもあるか、この胸に広がる敗北感はいったいなんであろうか(笑

・次回の大学病院受診は5月頭の予定だったが、最近あまりに聞き取りができないので来月に早めた。本気で人工内耳の相談をしたい。
2020.3.3

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