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難聴の原因が希少疾患とわかって人工内耳になるまでの体験まとめ(17)

大学院で臨床心理学を学びながら大学で助教として勤めるという生活となった。大学院の面接試験で難聴であることを伝えていたが、身体障害者手帳を取得できない程度の聴力なので大学に障害学生として届け出ることもなかった。困ることはあるけれど大学を通じて配慮依頼をすることもできない微妙な立ち位置でだった。当時の日記から抜粋。

大学院の授業

大学院の授業。「心理査定演習」「研究指導」「心理基礎演習」の3科目。

-わたしが耳悪いことを知っていて、いろいろ配慮してくれるのはありがたかったのだが。これから授業始まるという時に教壇にいる先生のところに行って、あの人は耳が悪いので的なことを話してくれて、さらには先生は今こういうことを話したからと大きい声でわたしに言ってくれた人がいた。みんなの注目をあびてしまうので、それはなくてもだいじょうぶかなと思った。それは言わずにお礼を伝えるにとどめたけど。難聴研究における当事者モードでの経験であった。

2012年08月15日16:06


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