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落語稽古日誌(11):落語は笑いだけではない

2013年内最後の稽古。「金明竹」の3回め。きょうはとても体格と声が大きいとある師匠に稽古をつけていただきました。今日も目線や上下、声の出し方、緩急、体の動かし方など細かく指導をいただいた。
話は頭に入っているものの、そのままやると時間が足らないので、15分という尺の中でいかに自分らしく噺を組み立てて演るかだと思う。それにしてもほかの生徒のみなさん、難しい噺にチャレンジされているなとびっくりである。わたしは難しいのは無理なので、シンプル&与太郎さんが出る噺にしたのであった。

そして、2014年最初の稽古。「金明竹」の4回め。きょうはまた別の師匠に稽古をつけていただきました。15分の尺を超えた上、上下がちゃんと切れてなくて適切でなかったので、落語でなくて単なる一人漫才になってしまった。ストップウォッチを用いつつ鏡の前で練習するようにしたい。
「落語は笑いだけではない」と師匠からなかなか耳の痛いお話があった。笑いをとりたいだけならコントや漫才、漫談など別のジャンルでもよいのであって、ちゃんと「落語」をするようにしたい。なぜわたしは他のジャンルではなく「落語」なのか、ということになるのだが。。。。

そして、これまで登場人物ごとに右か左かと単純に決めてやっていたが、人物やお店の中の様子をちゃんとイメージすることが大事。この日の稽古では、噺の舞台がどうなっていて登場人物は誰がどこにいるのか、誰が誰に話しかけているのかを明確にイメージできていることが噺の成立に非常に大事であることがよくわかったのだった。

2013.12-2014.1


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