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◆オーディトリー・ニューロパシー(71):音声認識アプリの活用

某活動場所にてUDトークを導入してもらった。グーグル音声文字変換とともに普段たくさん使っているアプリである。

・会議やでの発言、ゼミでの相談(滑舌悪い学生、マスク学生の発話)、学生からの質問などいろいろな場面でつかっている。その他、スライドに入れる文字、ちょっとした文をつくるときも。

・演習系の授業で「1分間トーク」というコーナーをさいしょのウォーミングアップでやっている。お題を決めて1分間トークしてもらうのだが、先日UDトークを通してやってもらった。しゃべったことが後ろのスクリーンに文字で出るようにしたのだが、ちゃんとしゃべらないとおもしろ変換になってしまう。おもしろ変換にみんなばかうけだったけど、いつももにゃもにゃとはっきりしゃべらない学生がいつもより声を張った感じで話すようにしていたように感じられたのも印象的であった。

・聴覚障害者支援に特化したアプリ、という訳ではないのでさまざまな活用が考えられる。せっかく導入されたので広く使われるとよいと思う。講習会の開催もリクエストしたところである。

そして、UDトークを利用して構音障害の患者さんの発話の明瞭度を客観的に評価しようとする試み。こんな使い方もあるか。アイデア次第である。

山口優実, 荒川友美, 川口美奈子, 東野好恵, 松本希, & 中川尚志. (2018). 音声認識ソフトウエアを利用した客観的発話明瞭度評価. 耳鼻と臨床, 64(4), 121-129.

2019.11.21,27


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