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NYタイムズ解説5月27日

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トランプ政権が米軍をアフガニスタンから引きあげることを検討していると表明した。9/11を契機に、米軍がアフガニスタンに入り込んでから19年。米軍が撤退すれば、タリバンの長年の願望が実現されそうである。タリバンはどうやって米軍の支配に打ち勝ったのか。

タリバンとは?

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→イスラム教の過激派集団。アフガニスタンの政権を握ろうとしていて、アフガニスタンを「純イスラム国家」にすることが目標。タリバンが行なったアメリカ同時多発テロ事件を契機に、アメリカはタリバンを鎮圧させようと米軍をアフガニスタンに送っている。

どうやってタリバンは米軍に耐えたのか?
→簡単に言えば、粘り強さと虐殺
何人もの兵隊を犠牲にし、アメリカの抑圧も受け続けたが、タリバンはその過激な目標と思想を一切変えようとしなかった。 
タリバンの思想の大きな特徴は女性やマイノリティに対する弾圧。凧揚げ、自転車、音楽などを含む多くの娯楽は「イスラム教に反する」とされ、禁止されている。

タリバンは現在、アフガニスタンの14%を支配している。この地域ではアフガニスタンの政府とタリバンのコントロールが混在しているが、教育や医療、税金、公的機関に関するタリバンの影響力は強い。女子の教育は小学6年まで。

「これは信仰のための戦いである。一人の男が殺されれば、次の男が神の願いを果たすだろう。イスラムシステムが構築されるまで、私たちのジハード(戦争)はドゥームズデイまで続く」と司令官は語る。
アメリカ政府関係者は、トランプはタリバンがイスラム国を滅ぼす目標を明確にしたときから、タリバンへの敵対心が弱まったと分析する。
これからのアメリカ政府の動きに注目である。


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