政治への絶望と、希望と
正直、今までは政治に興味がなかった。というのも、政治の評価は景気・経済の流れによって変わるものであるし、(政治には期待せず)自分自身の半径数メートルの範囲で頑張ればよいと思っていた。政局やバラマキといった衆愚政治的な動きには辟易していたが、結局は政治家(ここでは国会議員)も「国をどうしたい」より「自分が当選したい」=お金・権力が欲しい人が大半なんだろうな、とある意味達観していた。
そんな中での東京都知事選である。衝撃的だったのは、知名度を上げるために立候補した人々である。SNSのView数でお金を稼げるようになった結果、自分自身をコンテンツ化し発信することで、供託金をペイできるようになってしまった。合法的に発信することもでき、ポスターも貼れる。本当に恥ずべき行いではあるが、注目を集め、お金を稼ぐという意味では合理的な行動である。
そんな都知事選では、小池さんが一番ベターかなと思っていた。都庁でのプロジェクションマッピング事業(なぜやった?)、晴海フラッグでの転売問題(すべての部屋が転売の舞台というわけではないが、都内での若年層ファミリー向けの住宅(アフォーダブル住宅)を掲げている以上、総括が必要な減点ポイント)。上記2点は?ではあるが、それ以外はむしろ様々な施策を進めてこられたと思う。
そのため、小池さんは強いなと考えていたのだが、政策をきちんと考え、前向きなビジョンを唱えている候補者がいた。安野貴博氏である。
下記サマリー版は簡潔にまとまっているが、可能であればHPより詳細版も見ていただきたい。
個人的に共感したのは、
新産業の創出=>そのために、世界中の技術者・研究者が住みたいと思える街づくり、情報発信関連(プッシュ型かつ情報公開・アクセスのしやすさ)である。
東京(日本)は、世界有数の安全・交通網・食・経済力を兼ね備えているし、東京が世界の中でも強くなることで地方にも経済的な効果が波及すると思う。あとは情報発信である。そもそも、情報がきちんと公開されていれば、情報の秘匿性があるようなことをのたまって誤情報と正しい情報を混ぜたような形で住民運動を先導するようなことがなくなるし、加えて議員がSNS上と実際の政治スタンスがどれだけ違うのか、何を行っているのか可視化しやすくなると思う。
特に、SNSで誹謗中傷するアカウントが特定の議員や団体を攻撃した場合、間違っている情報であれば、XX月XX日のXXX議会ではXXXXというような会話がなされXXXという結論になっている。というように人手を介さずに、訂正文や注釈がつくようにできるとよいと思う。API連携とかでできるのかしら。知らんけど。
というような、非常に素晴らしい内容が記載されているが、知名度、ご本人のスタンス的*に、絶対にこの選挙に勝ちたいというわけではないのかな、とは感じる。(*カジュアルな雰囲気で同世代の私は好感が持てるだが、票田の高齢者世代に響くのかな?という意味で、である) ここである程度知名度を上げて、来るべき選挙に備えているのか?(もしくは何か別のことをなされようとしているのか)。
個人的には、一番応援したいし、政策ベースで当選してほしい方である。
2024/7/6追記
安野さんのNoteである。彼を支持する皆さんがボランティアとして、ポスターを全箇所に張ったこと。ポスター地点をマッピングしリアルタイムで交信ができるようにしたことなど本当に素晴らしいと思いました。
政局ではなく、政策。その姿勢で選挙戦を戦い抜かれたこと。尊敬できると思いました。
https://note.com/takahiroanno/n/n4331eedc5c39