第2回 冬の星空観察会を開催しました
11/23、男体山や女峰山の山肌は白く雪化粧。奥日光へ出かけたお客様が奥日光は雪が降っていたとのこと。寒さが一段と厳しく、冬の訪れを実感させます。
第2回 冬の星空観察会を開催しました。宿泊の方18名、日帰りの方4名の計22名が参加しました。冬の天気のため、雪を降らせた雲がかたまりとなって、上空を通過していきます。星空観察会の前半は星空解説を行い、後半は観察のチャンスをうかがいながら屋外で星空観察を行いました
星空解説の後、屋外へ出て暗闇に目が慣れてくると、雲の隙間にキラキラと輝く星々が見えてきます。まず初めに見えたのが東の空に輝く木星です。望遠鏡では大気の揺らぎで表面の縞模様は見えませんでしたが、近くにある衛星とそれに比べて大きい木星の姿を確認することができました。木星の右上の方に、すばる(プレアデス星団)がありました。冬の空にその姿を見ると「星は昴(すばる)」の一説を思い出します。双眼鏡や望遠鏡で観察した参加者の方々は、肉眼で見るよりもさらにその美しさを味わうことができたようです。流れてゆく雲の隙間で、星座の形が確認できたのはカシオペア座だけでした。観察会の終わりに近づくころに、土星を望遠鏡で観察することができました。「まるで串を刺したお団子のよう」と参加者の方が話していました。来年の春ごろには、土星の輪が見えなくなるので、串を刺したような土星の姿を見るのは今がチャンスですね。
翌朝の始業前、西の空には沈みゆく冬の星座が輝いていました。オリオン座のベテルギウス、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオンで描く「冬の大三角」はよく知られていますが、最近「冬の超大三角」というのが星好きの方の間でちょっとした話題となっています。
前回の投稿でも触れましたが、冬の星座付近には木星と火星があります。惑星は星座の間を日々動いていますが、それぞれの位置が冬の大三角を延長した場所にあり、さらにその明るさは火星-0.4等級、木星-2.8等級と冬の大三角を大きさや明るさ(シリウス-1.4等級、ベテルギウス0.4等級、プロキオン0.4等級)を超えることから「冬の超大三角」と名付けられたようです。この形も火星と木星が日々動いていることから、形は変わっていきます。いつまで「冬の超大三角」が見えるのか興味深いですね。
天頂には、北斗七星と下弦をすぎた月が見えました。北斗七星のひしゃくの先、東の空にうしかい座のアルクトゥールスとおとめ座のスピカが輝いていました。
朝5時ごろというと夏は明るかったのですが、冬の時季は星が見えます。時間に限りはありますが、朝の星空観察もよいかもしれません。
星のソムリエ®
片股(ジムニー)