秋の星空観察会を開催しました
天候が落ち着き、夜空を眺めるのにはいい季節となりました。11月11日、18日の星空観察会は、両日とも天候に恵まれ、日光の星空を満喫することができました。西の方角は光害の影響が少なく、沈みゆく夏の大三角、天の川を観ることができました。
白い帯のように見える天の川は、英語では”Milky Way”といわれています。天の川は、遠くにある星々が重なり合い、淡く光って見えているものです。星は宇宙に均一に存在しているのではなく、銀河という星の集団を構成して散らばっていることがわかっています。私たちがいる銀河系は天の川銀河ともいわれ、渦巻き状で中央が膨らんだ円盤の形をしており、たくさん重なり合う方向に天の川が見えるわけです。
天頂には、秋の星座であるアンドロメダ座やペガスス座があります。秋は、明るい1等星が少ないのですが、2等星で構成された秋の四辺形は見つけやすいです。写真では、左上に淡く細長い形でアンドロメダ銀河を確認することができます。アンドロメダ銀河は、私たちがいる天の川銀河の約2倍の大きさがあります。アンドロメダ銀河は、天の川銀河といくつかの銀河で構成されている「局所銀河団」というグループに属しています。アンドロメダ銀河は、約230万光年ほど離れていますが、天の川銀河に向かって秒速300㎞で近づいており、やがては(約50億年後)衝突するのだそうです。
「きぼうをみよう」というホームページを閲覧したところ、国際宇宙ステーションが、西の空から北へ移動するのが見えることがわかったので、撮影にチャレンジしました。天候や条件がそろわないと難しいのですが、何とか撮影できました。今回紹介した星空の写真は、スマホの夜景モードで撮影したものです。三脚などで固定してシャッターを押すと、数分間の露光で、たくさんの星を撮影することができます。
さて、秋の星空観察会では、土星や木星、アンドロメダ銀河、ペルセウス座の2重星団、プレアデス星団(和名:すばる)などを、双眼鏡と天体望遠鏡を使って観察しました。寒さの中、参加した方々は日光の星空を楽しんでおられました。これからますます寒さが厳しくなりますが、冬の星座は、明るい星が多く「冬の大三角」や「冬のダイヤモンド」といった星の並びが見られます。ぜひ、素敵な星空を、日光でお楽しみください。
星のソムリエⓇ
片股(ジムニー)