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既得権益から競争力へ

今日は既得権益から競争力の時代に変わってきてるよねというお話をしたいと思います。

既得権益で勝てた時代

これまでのビジネスは、何か大きな既得権益みたいなものを得ることで成功を収めていました。
例えばテレビ局であれば放送免許の取得だったり、建築であれば大手ゼネコンとのコネクションを作ったり、昔はそもそも起業するのに資本金が1000万円必要であったり、入り口に高い難易度があってそこをクリアしたらしばらく安泰みたいな構造になっていたと思います。

既得権益を得るためには誰かに認めてもらって承認を得ることが必要です。
資本金のようにわかりやすい要件の場合もあれば、一度大きな成果を上げて信頼を獲得する時もあるし、ある人に気に入られるとかの場合もあると思います。
そういう構造だったので最初に努力して勝ち切ることがビジネスマンにとってとても大事でした。

最初に努力して勝ち切って既得権益を得てしまえばその後しばらくは安泰。
そんな仕事は今でもぶっちゃけ多いと思います。

競争力の時代へ

時代が進むとともに大きく変わってきて、これからは既得権益よりも日常的に競争力を高めること重要になります。

テレビ局は放送免許のハードルが高いのでたった数社しか存在していため、競合も少ないので勝てる可能性が高いです。
しかし、ネットが普及し、何十万ものコンテンツがYouTubeやNetflixに溢れる現代では、数多くの選択肢の中から選ばれなければいけません。
そのため、承認を得ることよりも常に面白いコンテンツを出し続けるという日常的な競争力が重要になりました。

規制の緩和でさらに加速

「ネットの普及」の他に「規制の緩和」でもこの変化は過熱します。例えば日本では旅館業やタクシー業界で見られるように、AirbnbやUberなど新たなビジネスモデルが規制により導入が遅れています。
また、仮想通貨に至っては証券法の関係で展開できるビジネスの幅が狭くなっています。

しかし、これらの規制は徐々に緩和されていくと考えられるため、日本の企業もさらに競争力を高めなければいけない時代になります。

競争力の時代に向けて

ここからは僕たちの話です。

以前はシステムを発注したいと思っている企業で特に大手であれば昔は大規模な開発会社にしか頼めませんでしたが、徐々に小さい会社にも発注するようになってきています。
そして開発会社を立ち上げる人はどんどん増え、僕たちが仕事を取るのはどんどん難しくなっています。
システム開発会社の経営というのはこれからも参入障壁は下がり、競争力が上がり続けます。
起業する人が増えるのだから採用だって同じように難しくなります。

「良い企業とのコネクションがあれば・・・」
「良い媒体に出しておけば・・・」
こういった考えは徐々に通用しなくっていきます。
競争力の時代では良い開発が出来るから発注がもらえて、入りたい理由がある入社するというようになります。

新世代の若い人は自然に受け入れられる事かもしれないですが、何十年もやってきているベテランほど、前者の考えになりがちなのでここら辺で僕たちもマインドチェンジが必要です。

まとめ

僕の感覚的には、今はまだ7対3で「既得権益を得る」ことが重要という感じです。
ですが、グローバルで考えれば既にその比率は逆転していて、日本も10年くらいかけてその現象が起きると思います。

パーソンリンクは設立12年の会社なので「ITベンチャー」と呼ぶには古い会社なのですが、ここ3年くらいで大きく変わってきました。

これからの時代、企業や個人は、規制に縛られずに競争力を磨き、市場で選ばれる存在になるべきです。

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