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Katsurao AIR アーティストインタビュー vol.7 大川友希さん(後編)
アーティストが葛尾村に滞在してリサーチや制作を行うアーティスト・イン・レジデンス・プログラム「Katsurao AIR(カツラオエアー)」。2024年10~11月のあいだ、3名のアーティストが葛尾村に滞在し、それぞれの視点から制作に取り組んでいます。11月21日(木)から24日(日)の4日間は、葛尾村内にて、制作過程を公開するオープンスタジオ形式での活動報告会を実施いたします。
前編に引き続き、滞在アーティスト 大川友希さんのインタビュー 後編をお届けします。(聞き手:Katsurao Collective 阪本健吾)
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(阪本)各地で布や古着を素材として作品を制作されている大川さんですが、地域によって素材に関して違いを感じることはありますか?
(大川)地域によっても、人によってもあります。この人からはモノトーンな服がたくさん出てくるなとか、珠洲(石川県)での制作のときは着物が多かったなとか。
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撮影:Kei Miyajima 宮島経
市原(千葉県)では、おもしろTシャツみたいな服がたくさん出てきました。誰が買うんだろうみたいな(笑)
それから、スポーツチーム関連のウェアなども地域特有ですね。買うばかりではなく、付き合いでもらったから着ていたというような。
(阪本)お話を聞いていて思い出したのですが、私は知らない土地の古本チェーン店に行くのが好きで、棚を眺めながらどういう人が多いのか考えちゃうんですよね。普通の本もそうですし、大学の教科書がたくさんあったら、近くの大学のこの授業は単位が楽なのだろうかとか考えてしまうんです。なんだか、今のお話と似ているような気がしました。
(大川)古本屋をそういう風にみるんですね!そういう、地域ならではのことをひっそりと知って、ムフフ。ってなるのが楽しいんですよね。(笑)
(阪本)ムフフ。(笑) 誰に言うようなことでもないんですけどね。
(大川)でも、すごくその土地のことを知ったような気持ちになれるんです。そんな作品にしたいという気持ちもありますね。
(通りがかりの高校生「サニー」&「師匠」)あの……ここでバルーンフラワーをやっているんですよね?
(大川)あ、バルーンはね、明日からなんです!
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【続きは音声配信で!】
本インタビューの完全版(音声配信)を、各種リスニングサービス および note音声投稿にて配信中です。音声配信では、思わぬ飛び入りゲスト・通りがかりの美術系高校生「サニー」&「師匠」も登場!本稿には掲載できなかったこぼれ話も満載です。
アーティストインレジデンスプログラム「Katsurao AIR」
大川友希 WEBサイト