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【かつらのお話・刺し針】
チュール(網)に人毛を刺すのには
【刺し針】を使います。
こんにちは。京都時代劇かつらです。今回は毛を植え付ける道具のお話です。
刺し針は、絹針や木綿針などを加工して使います。
直針なら先端を曲げるだけ、鉤針なら返しを作っていきます。この返しにループ状にした人毛を引っ掛けてチュールに通し、植え付けていきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1696727026060-aIOukStlLO.jpg?width=1200)
この刺し針ですが極々たまに服に引っ掛ける時があります。
直針ならすぐに抜くことができるのですが鉤針ですと釣り針の返しのようになっているのでなかなか抜けません。
一度手に刺してしまい、なかなか抜けず痛さも相まって非常に往生したのを思い出します。
釣られる魚の気持ちがほんの少し解ったような気がするそんな思い出です。
さてさて、チュールに人毛を刺し終わり刳の網が完成しました。
次回からいよいよ地金に貼り付けていきます。
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