【書きますね】11月1日 西美濃八十八人衆 ピアノコンサート 感想
みなさん。こんにちわ。
葛城です。
私の最推し実況者、「西美濃八十八人衆」のピアノコンサートが2024年11月1日にありました。また、ご縁あり現地に行くことができましたので、感想を書いていきます。
そもそも西美濃八十八人衆って何!?って方はこちらのリンクよりご視聴ください。
稲葉百万鉄・がみからなるゲーム実況者です。
※アラサーの方は元ボルゾイ企画出身のお二人と聞くと想像がしやすいでしょうか。
※この後にはセトリのネタバレがございます。
まだ鑑賞されていない方・セトリバレが嫌な方はブラウザバックください。
※下記ネタバレあり。
ここだけでも正直びっくりするくらいの贅沢なコンサートですよね。
正直、一つ一つ丁寧に感想を書いていきたいのですが、書いていくと一カ月くらいかかりそうですので、かいつまんで書いていきます。
ゆめにっき
すべてはここからはじまった。
西美濃八十八人衆、いやボルゾイ企画を広めた一作かと思います。
この作品からピアコンが始まるのが憎い演出でしたね。
もうここから泣いている人もいて、「一人一人の人生に一人一人のゲーム実況体験があるのだ」と強く思わされました。
NASUの「調子に乗るからすぐ終わる~~~」でふふっとなったり、緊張と緩和の良いアレンジでした。
三国志Ⅱ
これはいつも西美濃八十八人衆の例のパワポがともに映し出されていて、
その演出がとっても良かったです!
また、二人のMC笑 が会場に響いており、そのバックとしてピアノで三国志Ⅱのテーマを弾くという演出がなされておりましたが、
これを序盤に持ってくることで普段クラシックや音楽鑑賞をしていない人も心をリラックスさせて観ることができたのではないでしょうか。
ファミコンのピコピコ音ではなく、ピアノのしっとりした音色が格調の高さを演出されていたようでよかったです。
To the Moon
これは正直本当に全編見ていただきたい作品です。稲葉さんの単騎実況となります。
※11/1 当時です。公開している11/29現在ではがみさんの実況も配信されております。
ピアコンが開催されると聞いた時点ですでにアンケートに絶対にTo the moonはやってほしい!と記載した記憶がありますが、
今回の編曲はメインテーマを基調とした変奏曲のような形となっておりました。
メインテーマは途中で楽譜が出てくるのですが、(上記動画13:44あたり)
「レミレミレミレミ~♪」と全音(半音,全音の意味合い)の8分音符で始まります。
この曲のメインテーマはピアノではハ長調です。
この全音の8分音符が転調しながらずっと紡がれており、また最後にはハ長調で戻ってきます。
まさに、To the moon のゲームそのもののように、いろいろな記憶を辿り(→転調がそれを示しているように感じられました。)最後は自身の人生に戻ってくる。それが原調のメインテーマで示されているのだと思うのですが、RiverとJohnnyの人生の回想を思い出してしまい、泣いてしまいました。
もちろん曲の良さも抜群ではありますが、それ以上に編曲が素晴らしかったです。
途中オクターブ跳躍?(音感がないので違かったらすみません!)の編曲があり、それがラ・カンパネラを想起させるような音色で素晴らしかったです。
Doki Doki Literature Club
これは日本語タイトルは「ドキドキ文芸部」です。有名な恋愛系ホラーノベルゲームですね。
これも恐らく編曲はされていたのではないかな?と思います。もし原曲通りのアレンジでしたらすみません…!!私のこの良くない耳が発揮されてしまったな(?)
最初のメインテーマはホラーを想起させるためか、ところどころに音がぶつかるように、不協和音が多用されていて良かったです。
最後はモニカ空間を経て、不穏な空気から、テーマソングは原曲通り、明るく。
モニカからプレイヤーへのラブレターのようでした。
私はドキドキ文芸部を一般的なホラーノベルゲームだとは思っていなくて、むしろ「純愛ノベルゲーム」とさえ思っています。モニカは確かにしてはならないことをしてしまいましたが、ラストではむしろ主人公を救っていて。モニカはただ、愛情の表現が上手くなかったのかなと思っています。
ドキドキ文芸部のテーマソングを聴くと稲葉さんの感嘆と「モニカ…?」というシーンが思い出されます。
これはぜひ動画内で見てください。
怖いと思うか、純愛ものかと思うかは個人の主観によります。
薔薇と椿
あら、イヤですわ。
ホールに燦然と煌めく、スタウィンウェイのピアノはこの楽曲のために用意されていたのではなくって?
という冗談はさておき、本当にスタウィンウェイのピアノとこの楽曲の親和性の高さたるや。
実況自体は最近のものの、素晴らしいOPから心を捕まれた作品でした。また、内容は所謂「おふざけ系バカゲー(ネットミーム由来のものです)」になるのでしょうが、音楽もアニメーションも素晴らしかったですね。個人的にはCVもとても大好きで、今年の西美濃動画内では凄くリピートしてみてしまう作品でした。
また、ここの一連の視聴者からの3曲メドレー(薔薇と椿、絶体絶命都市2、ウツロマユ)は非常に痺れました!
グノーシア
この曲はメインはテクノ調かな?と思うのですが、ものすごく上手くピアノに落とされていましたね。
グノーシア自体ものすごく緊張感のあるBGMだと思うのですが、それはテクノ調の音楽だからこそ出来る妙みたいなものもあるかとは思うのですが、今回のピアコンでは上手くグノーシアの持つ緊張感・シナリオを回収できた時の達成感みたいなものを感じられてすごく良かったです。
学校であった怖い話
新堂さん「学怖はいいぞ。」
まじでこのピアコンで楽しみにしていた楽曲群のひとつです。
もしまだ未視聴の方がいらっしゃいましたら、是非数話動画を視聴ください。
私の完全におすすめしているのは下記の「殺人クラブ」というシナリオです。
こちらはネタバレなしで視聴いただきたいので、まず下記動画よりご視聴いただければと思います。
※アイコンは日野様です。
非常にピアノ映えする曲ですので、1人ずつの感想を書かせて頂きます。
【新堂さんのテーマ】
これってもうなんかゲームの作中BGMを超え過ぎてますよね。格好よすぎるテーマ曲です。
最初のテーマ曲から惹かれます。
そこから出てくる新堂さん(SFC版ではスタッフさんのお顔です。)のニヤリ顔、もうここだけで面白いゲーム!確定!みたいな確信的なものがあります。
というか、完全に自分の感覚ではありますが、本当に学校であった怖い話の一番の名曲だな、と思います。
私が話す時にもこのテーマを流して欲しい……(?)
【風間さんのテーマ】
最初低音から始まる、飄々とした風間さんの雰囲気をよく表しているテーマです。
会場ではやや笑いが起こってました笑 視聴者皆それぞれに浮かぶ「風間像」みたいなものがあるのでしょうね。
【岩下さんのテーマ】
印象的な3拍子のテーマ曲、かつ岩下さんそのものを表したような不穏な音程の曲です。
岩下さんの話ってどれも独特の湿度・そしてほかのメンバーより明らかにホラーテイストが強いんですよね。
それを強く支えているこのテーマ曲が本当に大好きです。
【福沢さんのテーマ】
まず、この素晴らしい楽曲群を作っていただいた福沢さんスチールの方に最大の感謝を。
福沢さんは唯一主人公、「坂上くん」と同級生です。
その独特な明るさが現れているこれまた名曲です。
ただ、やはりずっと明るい曲調なだけでなく、福沢玲子が犯す許せないような凶行のシーンでも、この明るさが絶妙に合うような素晴らしい編曲です。
【日野さんのテーマ】
この日集まった全ての人が皆思ったでしょう。
「よお、稲葉。気がついたかよ」 と。
会場ではやや笑いも起きつつ、私もその後の稲葉の「誰だぁ……」含め好きなシーンです。
このショパンの革命のエチュードを想わせられるような重厚感が日野様!?もしかしてラスボスってこと!?みたいな雰囲気を感じられて本当によいですね。
上に共有させていただいた29話 殺人クラブというシナリオでは日野様の面白さ(?)や、この人、許せない……!みたいな複雑な気持ちになれると思いますので、是非シナリオを呼んでいただいてから楽曲を改めてお聴きいただけたら一視聴者としても嬉しいなと思います。
また、本当に学校であった怖い話を作曲いただいた渡辺陽子さんに、最大の敬意を。
俺の屍を越えてゆけ
これまた有名すぎるゲームですが、稲葉さんの実況の中ではかなりファンが多い実況動画かと思います。
私もここでのバンドの演出・またご本人歌唱の花は非常にグッときました。
特に、ウッドベース。ピチカートでもこんなに音が響くものなのですね……。また、最近私自身がギターをやり始めたこともありまして、ギターの多機能性にも驚かせられました。
途中の「決戦」ですが、本当に痺れました。
特に途中でキメとブレイク(バンドで全員が同じリズムで演奏し、ややブレイク/空白を作ることです)があったのですが、ここは本当に生演奏で聴けて良かったなあと思いました。
長年バンドをやられている方の演奏のキメはちょっと痺れましたね。その後配信チケットも購入させて頂きましたが、やはり格好良かったです。
ゆめにっき
ゆめにっきから始まり、「ゆめにっき」で締める。
分かってはいましたが、本当に涙腺に来ました。
この2人もゆめにっきから始まって15年以上実況を続けて来ていることにウルっときましたし、ここの会場にいる全ての人が西美濃ファンであることにもグッときてしまいました。
また、今度はオケコンなどが開催されたら嬉しいなと思ってます!(まじでお願いします〜!!!)
この日の西美濃のピアノコンサートは、本当に忘れられない一日になりました。
私のここ数年の生活は、つらい時も楽しい時も西美濃の実況によって支えられてきました。
その記憶や、そもそもゲームが持つ楽曲群やゲーム自体の感想の記憶……などなど、ゲーム実況を追い続けて5年近くが経ちますが、この2人を好きで良かったなあとしみじみ思います。
また、西美濃のお2人、支えて頂いていたぞのさん・くわさん 最後に運営の皆様、ピアニストの藪野さん・瀬戸さんに八十八万の感謝を。
葛城