桂書房は主に北陸地方の富山県や石川県に関する著作物を発行しています。 事業としては「越中資料集成」「桂新書」など歴史・民俗・文化関係の著作物を刊行、社会問題ではイタイイタイ病関係も手がけています。 最近では自費出版される方が多くなりそのお手伝いもしています。 なお、2008年度には出版梓会より、第24回梓会出版文化賞特別賞を受賞しています。
ためされた地方自治
原発の代理戦争にゆれた 能登半島・珠洲市民の13年 荒井なみ子賞/やよりジャーナリスト賞 買収、 外人攻撃…国策や電力会社の攻勢、 地方政治の泥仕合を、 都会の若い女性がルポしながら生き方をゆさぶられていく記録。 いつの間にか巨悪に加担させられている私たちの魂も揺さぶらずにいない。 上野千鶴子教授、 激賞! 著 者:山秋 真 定 価:¥1800 発行日:2007.5 判 型:四六判 頁 数:271 頁 2008年度 第4回女性人権活動奨励賞(やより賞) ─第4回やよりジャーナリスト賞─ <山秋 真 プロフィール> 日本大学芸術学部卒。神奈川県出身。原発立地問題にゆれた石川県珠洲(すず)市とその関連裁判へ通い『ためされた地方自治─原発の代理戦争にゆれた能登 半島・珠洲市民の13年』を上梓。珠洲市における草の根民主主義のうねりとともに、それまで表面化してこなかった原発用地工作の実態を描いた。原発問題の 現地で日常生活がどんな影響をうけるかを、「よそ者」の「女性」である「わたし」の視点もいれながら具体的に伝えようと試みてもいる。実像を把握せずに未 来を構想することはできない以上、「ここに皺がある」という声を生みだす力、それを聴く力こそ社会の生命線という見地から、社会の皺よせをこうむる人びと の声に耳を研ぎ澄ます活動を志向。 「やより賞」選考委員 <やよりジャーナリスト賞> 池田 恵理子(テレビ・プロデューサー) 北原 恵(甲南大学教員) 辛 淑玉(人材育成コンサルタント) 竹信 三恵子(新聞記者・ジャーナリスト) 丹羽 雅代(アジア女性資料センター運営委員)
1,980円
若狭中世城郭図面集Ⅱ
北陸中世城郭図面集総仕上げの図面集である。 対象地域は若狭西部(小浜市・おおい町・高浜町)及び補遺編(福井県)で、73城を取り上げる。 若狭守護武田氏代々の居城後瀬山城や、在地領主の城でありながら優れた石垣を持つ白石山城、礎石建物を多数備えた石山城等多くの貴重な城郭を紹介。また新発見の城郭も記載する。さらに特別論文は、若狭中世城郭が優れた城郭だったことを立証している。若狭中世城郭を見直す城郭研究者必読の一冊といえよう。 著 者:佐伯哲也 定 価:¥4000(税込:¥4400) 発行日:2024.02.26 ISBN:978-4-86627-150-7 判 型:A4 頁 数:210 頁
4,400円
老いは突然やってくる
「たとえ孤立することになろうとも、私は自分に正直に生きる道を選ぶ」——不自由さとは、老いることなのか? 抗いたいのは、この足の痛みなのか? 人生の折々で問い、思考をめぐらせ、試行錯誤にみちた《私》を生きていく。 文庫本より大きくて単行本より小さい、ふたつの掌で読む“手函小説”の第1作。 著 者:真山美幸 定 価:¥1100 発行日:2023.06.24 判 型:四六判変 頁 数:148 頁 ♢著者略歴 兵庫県神戸市出身。 関西学院大学文学部英文科卒業。 カリフォルニア・インスティチュート・オブ・インテグラル・スタディーズ(アメリカ)で修士号及び博士号取得。 著書に宮川真子名義で: 『アメリカ留学で見つかった私』2009年、文芸社刊 『日本の精神文化』2010年、文芸社刊 『世界の中の日本』2012年、文芸社刊 『聞き流すだけで英語がしゃべれるか』2013年、文芸社刊 『神様の贈り物 ティミーの場合』2019年、文芸社刊 真山美幸名義で: 『あなたならどうする』2021年、文芸社刊
1,210円
棟方志功 装画本の世界 –山本コレクションを中心に
棟方の赤貧を支えた本と雑誌の装画仕業(しごと)、収録数900点、その全貌がここに! 「民藝」・保田與重郎・谷崎潤一郎とつらなる戦前・戦後の人脈と装画を全カラーで時系列に並べて一覧できる大型本、ファン待望の書。 石井頼子氏(志功の孫・棟方志功研究家)寄稿。 --- 編著者:山本正敏 定 価:¥4400(税込:¥4840) 発行日:2023.03.31 ISBN:978-4-86627-132-3 判 型:A4 頁 数:296 頁 --- 【目次】 棟方志功 装画本の世界 山本正敏 9 1−はじめに及び凡例 2−棟方志功装画本の概要 装画本(単行本・自著)一覧 〔画像及び書誌情報〕 17 装画本(雑誌類)一覧 〔画像及び書誌情報〕 197 棟方志功の装画本 −「仕業」としての板画と装画本 − 石井頼子 284 あとがき 山本正敏 287 索 引 289
4,840円
新・NPOが動く とやまが動く
人と人との分断を強いる新型コロナウイルスに市民活動やNPO活動はどのような影響を受け、これからどう動き出すのか。 パンデミック(世界的大流行)というグローバルな視点から始まったコロナ禍を経由して、私たちが日々生きる富山というローカルな地域社会を再び希望の持てる地域社会に創造したいという試みである。 ●本書で取り上げたNPO法人・市民団体67団体 ●とやまのNPOリーダー32人の思いと志に迫る ●新型コロナウイルスの影響に関する87団体のNPOアンケート結果も掲載 著 者:とやまNPO研究会 定 価:¥3,000 発行日:2022.11 判 型:A5判 頁 数:320 頁
3,300円
能登の宗教・民俗の生成
本書は、近世に離山した石動山大蔵坊の里修験が在地の信仰生活にいかに根ざして影響を与えたかを考察する(鏑木)。日露戦後から1930年代までに能登に関して著された郷土研究のうち、宗教と民俗に関する言説を考察する(由谷)。口能登・氷見(富山)でみられる嫁が親の死去後に実家の檀那寺で行われる「コンゴウ」という法要に参加する習俗について、先行研究を踏まえながら考察する(本林)。重要無形民俗文化財である「気多の鵜祭」について、年占と位置づける観点がどのように登場したかを、古文書を網羅的に再検討する(干場)など、能登の宗教と民俗に関する事象あるいはその研究方法が新たに生成してきた事情に焦点を当てた。 著 者:由谷裕哉 編 定 価:¥2,500 発行日:2022.09.30 ISBN:978-4-86627-123-1 判 型:A5 頁 数:168 頁
2,750円