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北欧アンティークバイヤーの旅と心の記録『ゆるりと風に。ここは北欧』 鍋島綾
アンティークショップを営む鍋島綾さんの初著書『ゆるりと風に。ここは北欧 —Juts as I am』が2024年11月より発売されます。
日本とデンマーク、スウェーデンを行き来しはじめて9年目になる著者。
現地で出会った人々と関わりながら、北欧での暮らしだけでなく、子育てや教育、福祉、政治など様々なトピックに向き合い、それらを鮮やかにみつめて描いています。
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長いようで短い、怒涛の、たくさんの経験が詰まった3週間のインド旅。関西空港に帰ってきた時はとにかくホッとした思いとともに、自分のなかに新しい気持ちが宿っていることに気付きました。
もう一度、行ってみようかな
特別な土地、インドで出会った「北欧」は、普段に増して輝きを放って見えたのかもしれません。それから1ヶ月後、当時のボーイフレンドや、掛け持ちしていたバイト先に「3ヶ月後にデンマークに行きます」と告げました。
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著者の鍋島綾さんは、高校生の頃「学校に行きたくない!」と反抗したり、新卒で入った会社や転職先でも挫折と失敗の連続。その度に偶然出会う「デンマーク」に救われて、30歳を目前に北欧へ渡ることを決意します。
その後、オペア(住み込みベビーシッター)としてデンマークでの生活をスタートした著者は、様々なかたちのファミリーや友人と出会い、自分らしく生きるためのヒントを得ていきます。
確かにデンマークの人たちは、何かを行動する時に「こうなったらどうしよう」という恐れではなく「なんとかなる」という信頼をベースとしていると感じることが多々あります。その「なんとかなる」が余白で、そこにいろいろと詰め込まず、むしろそれを楽しむ余裕を持っているのかもしれません。このことをクリスティーナに話すと、彼女はこう言いました。
「余白と関係あるかはわからないけど、全く何もしないゼロよりは、完璧な100でなくても、例えそれが10や20でもやることにしているわ」
そうか、完璧じゃなくてもいい、失敗を恐れなくていい。やってみて違ったら、また別の道を選んだらいい。そんなプロセスを丸ごと楽しむのが、人生の醍醐味「余白」なのかな。
本書では、デンマークやスウェーデンのリアルな社会がわかる時事コラムや、ガイドブックとして読みたい旅コラムも収録。
人々の暮らしの息吹を感じられる写真やイラストも満載です。
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ゆるく綴られていく日々のエッセイですが、「自分に正直に生きること」の核心に迫り、「普通」に依存している私たちの足元を揺るがします。
読み終える頃には心にやさしい風が吹く本書、ぜひ書店でお手に取ってみてください。
富山県内書店には10月末から順次配本予定。
桂書房オンラインショップでは予約も受け付けています。
※11月1日より順次発送
◉書誌情報
『ゆるりと風に。ここは北欧 —Just as I am』
鍋島綾 著
2024年11月1日刊行|A5変判・216頁|ISBN978-4-86627-158-3
本体1,800円+税
◉著者略歴
鍋島綾(なべしま・あや)
1986 年、富山県生まれ。
大阪大学外国語学部卒業、同大学院人間科学研究科修了。
出版社などの勤務を経て、2016 年に再びデンマークへ渡る。
2017 年に北欧のアンティークショップ「Imaya」を設立。
HP:imaya-antique.com
Instagram:@imaya.antique