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蟲神器:3弾事前カード評価②


ついについに、第三弾カード事前公開ぶんが出揃いましたので、早速見ていきましょう!


サカダチコノハナナフシ

緑の6コストLR虫、サカダチコノハナナフシ

1800/1000の高スタッツに加えて、固有技の「逆立ち返し」では相手の虫を餌場に埋めてしまう除去効果を備えています。

相手の虫の数が減るわけではなく、相手の餌場に手ごろな虫が必要(他の虫ですぐに倒せるor放置できるサイズが望ましい)ですが、「ヘラクレスオオカブト」のような手札バウンスよりも再利用されにくく十分に差別化出来ていそうです。
加えてこの技は使用回数制限もありませんので、本体スタッツの高さも考えるとかなり高スペックの虫といえます。

体力も非常に高いので、6コスト同士のバトルでも倒されづらいです。
うっかりエサ場に軽い虫を置いていると、これ一匹に何ターンも盤面が支配されてしまうかもしれません。


評価:4.5/5

ヘラクレスやオオキバウスバは多くのデッキタイプで広く採用されましたが、サカダチコノハも汎用性は高そうで、特にコントロール系に適正を感じます。

オオキバウスバの株が日に日に高まっているのも相まって、3弾環境では緑の1700〜1800を打ち取れるオニヤンマ先輩が大活躍しそうです。
この記事を書いている間にオニヤンマを上回る基礎打点の赤ファッティが出てしまいました。


飛蝗の待ち伏せ

ルール介入型のカードが早くも登場。
その効果は「ゲーム中、バッタとイナゴに<とびだす>を付与する」というもの。

……!
…………!?
!!!!!!!!!!!!

うおおおおおおおおついに強化きました!!!!!
このカードで<とびだす>を付与すればキマダラドクバッタの強烈な個性の一つである「コスト・体力・攻撃力(バッタ科内での最大スペック)」も道連れ効果もすべて活かされます!!!!!!

うおおおおおおおおお!!!!!!!!

…………


評価:1/5

ひとしきり盛り上がったところで、インパクトのある効果とは裏腹にこのカードはかなり弱めです。
高体力の多いバッタ科がとびだすのは一見強そうに見えますが、効果の発揮にはいくつも段階を踏まなければなりません。

①:デッキに「飛蝗の待ち伏せ」+バッタ科をできるだけ入れる
このカード自体と、<とびだす>確率UPのためにバッタがそれなりの数必要です。(「バッタ科」には「オンブバッタ科」「ヒシバッタ科」などは含まれない点に注意)

②:「飛蝗の待ち伏せ」を引く
20枚中2枚の「飛蝗の待ち伏せ」をなるはやで引かなければなりません。
先行3ターン目(手札6枚)に1枚以上引ける確率は52%程度となっています。
発動が遅れるほど<とびだす>付与前に縄張りを削られて、後述の④の期待値がどんどん低くなります。

③:「飛蝗の待ち伏せ」を使う
この手の札の宿命として「手札1枚+3コスト」の先行投資が必要です。
発動ターンのテンポロス+手札消費は避けられません。

④:場にバッタ科が出ていない状態で、バッタ科を縄張りから引く

ここまで準備を整えて尚、縄張りから運良くバッタを引かなければ何も起きません。
加えて、「飛蝗の待ち伏せ」では場のバッタにも<とびだす>が付与されてしまうため、必然的にバッタ科が場に残っている状態では<とびだす>ことができません
バッタを残して横を攻撃されるだけで<とびだす>を封じられてしまうので、構築上バッタ科の採用数を求められる「飛蝗の待ち伏せ」にとって、この制約はかなり痛いです。


ここまで負の側面ばかりを語ってしまいましたが、最短発動できて縄張りから2~3体の大型バッタが捲れてくれれば結構強いと思います。
というより、上振れてもゲームを破壊しすぎないぐらいにデザインされていると思います。
総合的には強いカードとはいえませんが、ハマれば非常に楽しく、盛り上がるカードだと思います。


鍬形虫の甲冑

3コストで体力攻撃力700アップの強化カード。
新たなキーワード能力<装着>は強化カード版<とびだす>ともいうべき効果です。

しかし縄張りから引いたとき場に虫が必要なため、やや発動は難しくなっています。
そのためか、LRで<装着>を持たない「兜虫の甲冑」の2コスト500/500と比較しても遜色ない強化効率を与えられていますね。


評価:3.5/5

実際使ってみたところ、横展開で<装着>を起動しやすい1コスアグロでは中々使えました。
<装着>で相手の計算を狂わせて虫を守り、返しで一気に相手のボードを崩壊させられるのはまさしく攻防一体の爆発力があります。
高コストの<とびだす>虫は手札に来てしまうとたいていエサですが、こちらは引いてしまっても最低限使えるカードなのも○
(所詮は「兜虫の甲冑」互換なので過信は禁物ですが……)
<擬態>虫とも好相性ですね。

今弾では「強化」シナジー系のカードがいくつか登場しているため、それらを搭載したコンボデッキ、コントロールデッキも現れるかもしれませんね。


メタリフェルホソアカクワガタ

迫力満点の「メタリフェルホソアカクワガタ」
「強化」カードを1枚しかつけられないかわりに、ステータス強化幅を2倍にするという効果を持ちます。
先程触れていた「強化」シナジー系カードの1枚です。

蚕玉の加護を付ければなんと体力2400となり、確定除去以外での突破はかなり難しくなります。なかなか強烈ですね。


評価:3/5

基本性能はミヤマクワガタの4コスト900/700と比較して、攻守ともに100ずつダウンしています。<大太刀二刀流>を得るために、青の体力800という、ミヤマ先輩と比べて非常に風当たりの強いポジションとなってしまいました。
とはいえ蚕玉やら蓑虫やらで高体力を押し付けるのはかなり強力なムーブですし、火力面は無理に<強化>カードで増強せずとも、「金色の顎門」などで補強してやるのもいいと思います。
術による強化は別腹ですからね。


オオエンマハンミョウ

世界最大のハンミョウとして知られる「オオエンマハンミョウ」。
なんと強化カードをつけた虫相手限定で、4000もの高火力攻撃ができます。

通常時の性能は1700/1000と、同じ6コストLRの「リュウジンオオムカデ」と比べてやや控えめなものの、純粋な「赤の900打点ライン」というのはこれまでオニヤンマしか存在しませんでした
これは今までも「オオキバウスバカミキリ」の単独突破ラインとして重宝されてきており、今後は玉響蜉蝣枠でオニヤンマが採用されていたスロットにこのカードがそのまま収まることが予想されます。

先に紹介した「メタリフェルホソアカクワガタ」をはじめ、強化カードによって要塞化を狙うコンボデッキにとっては苦しいメタカードになってしまいますね。


評価:4.5/5

このカード自体が激烈に強い!というわけでもないんですが、環境的にオイシイ立ち位置にいるカードなので出番には困らなさそうです。

オオエンマのように基本スタッツだけでも採用されやすいカードに「強化カード」へのメタ性能が与えられているのは、何か勘ぐってしまいますね。
テストプレイで<強化>による要塞化が想像以上に強かったのか
それともまだ見ぬ未公開カードにヤバいものがあるのか……



公式Xで公開されたカードの事前レビューは以上となります。
先日「第3弾カードの先行体験会」が行われており、ほかにも多数の新規カードが明らかになっております。

そちらの事前評価はやるか分かりませんが、3弾が発売次第また評価記事は上げたいと思います。

この記事が構築の一助となりましたら幸いです
最後まで読んで頂きありがとうございました
フォローやいいねも押して頂けると嬉しいです 多謝&再見~

蟲神器公式X


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